「職業病」を意図的に作ると、見える世界が変わるかも
住宅街を歩いている時、みなさん何を見ていますか?
偶然見つけたカフェかもしれないし、スマホかもしれない。
いや、そんなの特に意識していないよという方もいると思います。
じゃあ私は何を見ているか?
住宅の「壁」そして「窓」です。
壁の素材は何を使っているか、継ぎ目の計画は美しいか、窓の配置は適切か、配管の経路や室外機の位置なんかもよく見ます。
ちなみに電車から外を覗く時は、屋根の形ばっかり見ています。
これは、「見よう」としているのではなくて「見えてしまう」という方が正しいです。
俗に言う「職業病」というやつで、前職で住宅の設計を仕事にしていた経験から無意識に生まれたものです。
本来の職業病の意味は「職業の特殊な環境や勤務形式によって起こりやすい病気」であるそうですが、今回は「職業あるある」くらいの感覚で捉えて話しています。
以前、福引キャンペーンのバナーデザインをした時もそうでした。
「福袋」や「新春」「正月」と名につく街中のチラシ、広告全てが意識せずとも目に飛び込んでくるのです。
こんなふうに、おそらく誰しもがあなた特有の「職業病」を持っているのではないでしょうか。
これは一つの物事に長く接しているからこそ生まれるもので、あえて意識せずとも視点がそこに向いてしまう状態。そして、視点を向けることによって無意識に特定の情報を得て、無意識に思考する。
じゃあ、何か身に付けたい能力があったとして、その情報収集と分析を自分の中の「無意識」に組み込んでしまえば最強なのでは?とふと思ったわけです。
とは言っても「無意識」を操作することは容易ではない…。
最初は意図的に視点をぎゅっと絞る訓練が必要となるでしょう。意識して「見る」、気づいたら忘れている、また意識して「見る」。
これを繰り返すことでしか、無意識の行動は形成されないのではと思います。
そしてやっぱり、物事に触れ合う「時間」の長さも欠かせないから、頭の中をひとつのことでいっぱいにする状態を作ることも必要。
無意識無意識言いすぎてちょっとよく分からなくなってきたけれど、とにかく「職業病」状態を意図的に作り出すことで、何かひとつのことを極められるんじゃないかなと思った次第です。(何回か無意識って書こうとして蒸し器って書いたことは内緒。)
というか、それこそが「プロフェッショナル」なんだろうな。
おわり