方向性のはなし

今年のリーグが始まる前に「今年はリーグ戦4位以内を目標にする。」とチームから宣言があった。昨シーズンはカップ戦もリーグ戦も。と欲張った為に目標がとっちらかってどっちつかずになったから。リーグの順位が最優先という事らしい。

なので、今になって言うと負け惜しみにしか聞こえないんだけど、全社も天皇杯も個人的に重要度は低かった。きっとクラブの方針もそうだったんだと思う。

とは言っても、目の前の試合に全身全霊で立ち向かって行くのがサッカー選手という生き物である。優先度が低かろうがなんだろうが、それが全てだという思いで準備し、戦い、負けたら悔しがって時に人前で泣く人種である。

天皇杯、全社予選と2つのカップ戦の予選、それぞれ戦線離脱するレベルな怪我人まで出て、しかも両方予選敗退。散々なものだった。
特に天皇杯は敗戦後選手達すごい泣いてた。彼らは本気で勝ちに行ってたし、心から勝ちたいと思ってた。(実際に勝てるんじゃないか?とまで思わせてくれた。)

一方私はというと、目標から逆算したら天皇杯も全社予選も勝っても負けてもどっちでも良かった。怪我だけはヤダな。くらいに捉えていた。

選手達と見てる先のベクトルがチグハグだったと気付いて、なんとなく裏切っていた様な後ろめたさを抱く時期が続いた。きっと違うよと、そんな事ないよと言ってくれるんだろうけど、私は同じ方向を向けていなかった。なんだけども、こっからはリーグ戦だけになる。

次節は今年1番難しくて、だから、勝ったら1番気持ちいいアウェイ福山シティ戦。
9連戦(うち7試合アウェイ、ハードすぎん?)いきなりの大一番。
もうブレはない。
ベクトルは1本しかない。
初手から飛ばしていけるように、少しずつ少しずつ思いをつのらせて週末まで過ごそうと思う。


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