はじめての外資系への転職(失敗談)
僕がはじめて外資系に転職したのは2014年でした。
当時、ゴリゴリの中小のオーナー会社に勤めていた僕は、英語を勉強したことがきっかけで転職活動を始めたのです。(当然会社に嫌気がさしていたこともあります)
直前に受けたTOEICのスコアは850点を超えていて、そのこともあってかいくつかの外資系の会社で面接まで進むことができました。
面接官が外国人だったり、英語でペーパーテストを受けさせられたり、戸惑うこともあったけれど、めでたく1社に内定をもらうことができました。
内定の次は年収の交渉。転職の経験も知識もなく年収の交渉なんてしたこともなかった僕は、今までと同じくらいの年収が得られるならいいだろう、外資系だし成果を出せばきっと年収に反映されるだろうなどと考えてしまっていました。
甘いですね。大甘です。
全ての会社がそうだとは言わないけれど、転職において
「いくらで採用されたか」
というのは非常に重要な要素です。
なぜなら、昇給は「昇給率」で行われていたからです。
その会社では5%〜7%の昇給というのはかなり高い昇給率と言われており、僕は所属している間に2度7%の昇給をして頂きました。
しかし。
想定年収650万円で入社した僕は、7%の昇給が2回あったところで800万円にも届かないのです。(想定年収とベースサラリーの罠については後述)
一方で入社時にしっかり交渉した同僚はベースサラリーで900万円。インセンティブボーナスを入れると夢の大台も見えてきます。
仕事内容も責任範囲も変わらない。それどころか僕の方が成果を出していたにも関わらず、ついに追いつくことはありませんでした。
これから外資系に行こうと考えている方、入社時の給与交渉はしっかり行ったほうが良いです。
そしてもう一つ、想定年収とベースサラリーの罠。
これは本当に気をつけて欲しい。世間知らずだった僕は、想定年収650万円、うちインセンティブボーナス15%という内容でサインしてしまったのです。
つまり650万円の内訳は、565万円のベースサラリーと85万円のインセンティブボーナス。ベースサラリーの1/12が月々のお給料ということになります。
ちなみにインセンティブボーナスは一度も15%に届くことはありませんでした。
7%の昇級が2回あってもベースサラリーは646万円。15%のインセンティブが出ても742万円。出ないけど。
そりゃ採用側はなんとでも言いますよ。大体10%〜15%もらえるとか。でも入ってみるとよくわからないボーナスの計算が行われていて、結局そんな数字にならないわけです。
外資系への転職を検討している方、絶対にベースサラリーで交渉しましょう。
そのほかHay Gradeとかジョブグレードとか色んなシステムを採用している会社もありますが、ジョブグレードが上がるなんてことは滅多にありません。
そんな苦い経験があり、今回の転職ではベースサラリーで交渉しました。
これから転職活動される方、ぜひお気をつけください…