長らく続いた盛行の終焉により、ポスト革スニーカーに新たな靴を求めて
スニーカーブルース
あまりにもラクなので、裾がリブのスウェットパンツばかり穿いてしまいます。
ベルトはせずにドローコードを結べばいいし、今の時節柄コットンニットのプルオーバーを着るなり、Tシャツの上からカーディガンを羽織るなりしておけばそれでOK。
ここで、昨今のトレンドだからとダボダボのサイジングにしてしまうと、急に『オジサンの休日』臭がただようハイリスクパンツなのもたしかです。
そんなオトナの足もとには、よくあるクラシカルなローテクスニーカーがテッパンです。
ここで一句。
【スニーカー イギリス語では トレーナー】
『スニーカー』の語源は、ラバーソールがレザーソールとちがって、靴音をさせずに忍び寄れる(Snea)ことにちなんで、1916年にアメリカの“ケッズ”がつくった造語です。
19世紀末に原型が誕生したとされるスニーカーは、元々スポーツに用いられたキャンバス地のアッパーにゴム底を貼りつけた、機動力の高さがウリの運動靴でした。
先日、春夏用ラクちんスウェットの左後ろポケット横に穴が空いてしまいまして…
しかも、同じところが2本も。
経年劣化でひざも抜けてきてるし、それを直す唯一の手段アイロンもない。
そんなくたびれたパンツは現役引退させて、まだある“ユニクロ”のクーポンを使ってスウェットパンツでも買うか?
いや、待てよ。
私服の『制服化』により、今夏のトップスに5枚もあるドーパミン放出90%台エアリズムTのヘビロテが確定した今。
人目のない部屋着ならまだしも…
50を過ぎたオッサンが、上下そろいもそろって『量産型ファッション』とか、外でた瞬間終わるわ。
ダサいとかダサくないとか、そういう問題ぢゃない。
それなら、“GUCCI”ロゴが全身プリントされた『成金ジャージ』のセットアップを着て、後ろ指さされている方がまだマシ。
*個人の感想です。
そんなわけでしばらくは、『脱スウェットパンツ』としてコットンリネンやシアサッカーなど、夏用素材のパンツを中心に乗り切ることにしました。
個人的に、このようなパンツにつま先の丸い“アディダス”スタンスミス系のスニーカーで、カジュアルに『抜く』のはなんかしっくりこない…
と感じる2023年、スニーカー一辺倒のブームもついに終わりの兆しが見えはじめ、
それならと、スニーカーに代わる靴を考えてはみるものの…代替えといっても革靴しか選択肢はなく、スニーカーが支持されるいきさつもふまえると、今までと同じ革靴えらびではその代役はつとまらないと思うのです。
おい、小池!
時は2005年、環境省の地球温暖化対策で小池 百合子大臣が音頭を取り、
室温が28℃設定でもすごしやすいように、軽装を奨励するクールビズがスタートしました。
その影響か…
ドレスとカジュアルの境界線があいまいになっていく混とんとした世の中で、「靴もかたくるしい内羽根ストチじゃなくて、ストレスフリーな革スニーカーでよくね?」と、業種によってはクリースの入ったスラックスにでさえ、革靴に取って代わってレザースニーカーが履かれだしたのでした。
スーツ屋の青山商事が、革靴と同列にスニーカーも取り扱っているのだから、そういう時代なのです。
皮革産業が有名なバングラディシュ製とはいえ、合皮スニーカーに1万円ちかく出すくらいなら、同じ靴にしか見えない“GU”の本革スニーカーを約4千円で買った方がオトクですけど…
どちらのスニーカーも、新卒〜20代中盤までの『年齢制限付商品』です。
肩身のせまくなった革靴に、そんな万能レザースニーカーのポジションを任せるなら…
底材が革じゃなくて、色は多くのレザースニーカーブランドが展開している黒と白(茶はいらない)。
そして、脱ぎ履きしやすいスニーカー(紐をほどかないで脱着する層が大半)に対抗すべく、靴べらだけで済むモカシンスタイプの靴。
はだしで出かけるわけにはいかないので、外出マストアイテム主役の座をかけてのタイトルマッチ。
どの革靴をチャレンジャーとして推しましょうか…