「シュッ」とした革靴でも、色が白になっただけでチャラくなってしまう謎
老若男女兼用がNGなわけ
おなじ白いレザーシューズの中でも、ローテクスニーカーはくさるほどあるのに、ローファーはあまりありません。
そのあまりない中でも、レディースならチラホラあるのに、メンズは滅多にありません。
その滅多にない中でも、ラグジュアリーブランドをごくたま〜に見ることはあるのに、ファクトリーブランドはほぼゼロ。
そのほぼゼロの中から、マイサイズをみつけなければならないのです。
あったら奇跡ですよ。
とある公式サイトで、在庫ありの白いローファーがありました⤴
奇跡かもしれん、その靴の名は…
「エイドリア〜ン!」
『ロッキー嫁』じゃなくて、“ドクターマーチン”キルトタッセルの方(*ノω・*)テヘ
幅広いサイズ展開で、26,400円也。
お手ごろ価格の“ドクターマーチン”白モデルということで、購買層は若い女子がメインだと思うのですよ、この靴は。
3時間かけて挑んだ、ヘアメイクとコーディネートで『自分史上最高』に武装して、女友だちとハイテンションでインスタ自撮りにくり出すと…視界に入ったオッサンが、おなじ靴を履いている。
「げっ⁉サイアク」
人生の汚点になるかもしれぬ状況に、ツレが気づいているのか?が気になって気になって、会話がぜんぜん頭に入ってきません。
街なかで、赤の他人とカブるだけでも気まずくなるのに、カブった相手の容姿が『珍遊記レベル』だったときの悲劇。
いや、喜劇。
事実を知ったら友だちは、笑い話のネタとして周りに言いふらすはずです。
そう思うと、彼女のテンションはだだ下がりになるのでした…
そんな『うら若き乙女の一日』を妄想しながら、オッサンが履くのはこの靴じゃないと確信するのであります。
それに、エイドリアンのソールは黒だし…
ただでさえ、あったら奇跡のマイサイズ白ローファーのソールまで白という…『藁山の中から針を探す』苦行にでるのです。
そして、奇跡が起こった
適任の新品を見つけることができず、『困ったときのヤフオク頼み』で、2次流通の未使用品を物色に。
「白いローファー、出てこいや~!」
気合いで検索すると、“ジャランスリワヤ”98589ローファーがヒット。
厳密には、純白ではなく『ロールイカ』のようなヴェガーノ クラストだけど、定価のおよそ1/3は驚異の価格。
あいにくレザーソールなので、新品のままオールソールをするという愚行を冒しても、30,000円程度で済むコストパフォーマンスのよさ。
でも、よく見ると絵面が古臭くて急に萎えてきました…
サーチで引っかからなくても、関連商品を次から次へとオススメしてくるのがヤフオク。
その中に、旧“ジョセフ チーニー”のローファーがまぎれこんでいました。
かつては、そのコスパの高さから『英国の良心』と称された“チャーチ”も、プラダグループ傘下に入ってからは値上げをつづけ、代表作のコンサルが現在176,000円と、とんでもない価格をつけると…我が国の『失われた20年』、もとい『30年』を痛感するのです。
“チャーチ”の弟分的存在の“チーニー”には、まだいくぶんの良心が残っていたみたいで、調べても詳細がまったく出てこない名もなきローファーが15,000円と庶民価格。
ソールも、黄色(正確には、白じゃないけれど)のクレープソールみたいなのでよき!
ですが画像をよく見ると、『モカシン割れ』が発生しています。
だから、安かったのか…
新品のときはたとえくっついていても、履いているうちに開いてくるのは『合わせモカ』の宿命みたいなもので割れていても瑕疵にはなりませんが、いかんせん白なので目立つ。
そんなマイナス要因はありましたが、この金額には勝てずにすんなり買っちゃいました。
でもこの画像のマットな白、なんか引っかかる…
イヤな予感は的中し…アッパーがスムースレザーではなくヌバックレザーやった。
しかし、さすがイギリスの老舗革靴ブランドがつくる、尖りすぎもせず丸すぎもしない絶妙な鼻ヅラはみごとなもので、ドーパミン放出は83%。
白いヌバックの汚れはとれにくいので、専用クリーナー買うか…
noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰