政府によって収益を削がれた通信キャリアの、モバイルWi-Fi潰しが今始まる
通信環境の今は昔
今から遡ること3年、パソコン購入をきっかけに広告で見た“GMOとくとくBB”とモバイルWi-Fiを契約しました。
家に光回線がある環境ではなかったからです。
契約期間は3年。
高額のキャッシュバックが、同業他社との差別化をするセールスポイントなのですが…
このキャッシュバックがくせ者で、約1年後にその件についてメールでお知らせしてくるとのことで、送ってくるのがキャリアメールなのか?フリーメールなのか?くわしい説明もなく、結局は数万円をもらい損ねます(そんな契約者は多いらしい)。
1年後とか、そんな話とっくに忘れとるし…
そもそも、契約のときに振込口座番号を登録させておいて、11ヶ月後なり1年後に勝手に振り込んでくればなんの問題もないのに、そのときになってわざわざメールで振込口座番号を尋ねてくるやり方に、悪意しか感じません。
Wi-Fiルーター自体は無料ですが、故障したときのことも考えて端末の保険にも入ると、ランニングコストは月5,000円を超えてしまいます。
携帯キャリアに支払う料金も含めると、トータルで1万円近く。
それでも当時は、一人暮らしなら持ち運びもできず工事をともなう有線を引いて接続するよりも、モバイルWi-Fiを契約した方がメリットがあるかのように思われました。
パソコン作業で遅延が絶対に許されないなんて、株式や為替や仮想通貨のデイトレーダーくらいのものです。
一般人は、無線LANで十分。
外出時のスマホとモバイルWi-Fiの2台持ち、も1つモバイルバッテリーとの3台持ちなのが、メンドーくさいといえばメンドーくさいのですが…
そんな、大容量のデータを使うならそれなりの金額がかかった時代が終わりを告げたのは昨年。
救世主が現れたのです。
ドコモな私
時は、2020年初秋。
官房長官時代から、移動体通信事業者を目の敵にしていた『令和おじさん』こと、菅 義偉氏が第99代内閣総理大臣に就任すると、その息がかかった監督官庁トップの武田総務大臣による粛正で、“楽天モバイル”を除くMNO3社は格安料金プランを発表せざるをえない状況に追いこまれました。
現在、『ポスト菅』を決める自民党総裁選が話題で、2000年代のがっかりだった歴代首相第2位にみごと輝いたガースー首相ですが、個人的には携帯料金を下げてくれただけでも十分だと思います。
庶民の味方。
それまでは見向きもされなかった、20GBという中途半端なパケット量を巡って…
当初、“au”と“ソフトバンク”はサブブランドからの小手先対応で総務大臣の逆鱗に触れ、それを見ていたサブブランドを持たぬ“ドコモ”から、「しれーっ」とオンライン専用のahamoをリリースされると、残りの2社もpovoやLINEMOといった横並び商品で追随するしかありませんでした。
料金的には“楽天モバイル”のUN-LIMIT VIが最強ですが、これは今現在あまり繋がらないから安いわけでして…フツーに繋がるようになれば、フツーに値上げします。
楽天は、営利法人なので。
「ギッブミ~、プラチナバ~~ンド」
春になり、メインブランドはこのままライトユーザー相手では商売にならないと、テザリング可の無制限高額プラン売り込みに、舵を切っていきます。
できれば、これを契約してほしいわけです。
(ここから、携帯ショップによるアハモフックやポヴォフックと呼ばれる情弱狩りが始まります)
月に100GBくらいは消費するヘビーユーザーとしては、ギガホ プレミア(60GB超えたあとの通信速度は、送受信最大1Mbps)へのプラン変更をするだけで3,000円ほど浮くので、自ら引っかかりに行きたかったのですが、いらなくなるモバイルWi-Fiを解約するのに、“GMOとくとくBB”への違約金が足かせになります。
違約金を払わずに解約を申し出るには、3年の間に…たった30日しかないのです。
さよなら、WiMAX
契約月の3年後の20日から翌月20日まで。
これが、“GMOとくとくBB”を円満に解約できる日にちです。
それがあと5ヶ月に迫ったある日、これまでなんの音沙汰もなかった“GMOとくとくBB”サイドが、SMSを通してアクションを起こしてきました。
「型落ちのWi-Fiルーターを無料で最新型と交換します」
しかも、利用料金を1,000円ほど値下げすると。
「3年弱も放置プレイしといて、いきなりコレかよ」
そんな、ツンデレみたいなうまい話には裏があるわけでして…
シカトをしていると、今度はWiMAX解約手数料と工事費を無料にするので、光回線に乗り換えないか?と新たなオファーが。
一度、御社からキャッシュバックをもらえていないので、耳触りのいい詐欺まがいの案件には一切乗りません。
ホイホイと契約をし直すと…契約日が上書きされて、そこから3年後まで無料で解約できなくなります。
契約後、24ヶ月未満の解約は24,800円。
契約後、25ヶ月以上更新月以外の解約で9,500円の違約金がかかります。
無限地獄でしょ?
未来のことなんて誰も分からないから、長期に渡る契約はできるだけ締結しない。
複数の人と同じ屋根の下に住んでいるのなら、代表で光回線やWi-Fiホームルーターを契約して各々は流行りの新料金プラン契約をすればいいし、一人で住むのなら携帯キャリアのデータ量無制限の契約をして、そのスマホとインターネット端末をテザリング接続するのがベストだということです。
“au”と“ソフトバンク”はテザリングに上限がありますが、いずれ撤廃されると読んでいます。
今は、月額数千円も出して『オワコン』のモバイルWi-Fiを契約する必要はない。
それでもモバイルWi-Fiを持ちたいというのなら、環境の変化にすぐ動けるよう契約期間の縛りがない事業者と契約するべきです。
たとえ、月々の利用料が多少高くても。
あなたに合った通信会社・プランを選んで、適切な料金を支払ってくださいね。
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“GMOとくとくBB”の解約0円日まで4ヶ月を切り、カウントダウンしながら“ドコモ”の契約を悪名高いギガライトから、一旦ahamoに変更してみると…
そこで、スマホが安売りされていたのです。