着る人を問わない無地Tは、主役から脇役まで卒なくこなすオールラウンダー
黒・紺T最強説
あと1ヶ月もすれば梅雨も明け、蒸し暑い季節になっていきます。
日本の真夏は湿度が異常に高くて、アフリカから来日した人が大阪の暑さに耐えきれず、熱中症でたおれたと…どこかで聞いたことがあります(゚∀゚)
夏は薄着になり、『Tシャツ』がファッションの主役になりますが、その発祥は19世紀のイギリス海軍ともアメリカ海軍ともいわれている官給のアンダーウェアでした。
1950年代に欲望という名の電車で、マーロン・ブランドがそれまで肌着だったTシャツをトップスとして着こなしていたり、ジェームズ・ディーンが理由なき反抗の衣装に、赤い“マックレガー”ナイロン アンチフリーズ(ドリズラージャケットは誤り)のインナーにTシャツを着用したことで、若者を中心にブームとなります。
映画とファッションの融合です。
このときTシャツは、『アンダーウェア』の概念を飛び越えて、『インナー』と『トップス』という二面性を持つことに。
そのおかげで、今では春夏秋冬を問わず一年を通して着られる、もっともヘビーローテーションされる服となりました。
下着だから、ヘビロテは当たり前か…
元が男性用肌着ということは、ドレスシャツと同じです。
なので、ドレスシャツ同様Tシャツも『白』が映える。
映えるんですが、白は汗じみや食べこぼしの汚れが目立つ色ゆえに、寿命がみじかい。
あなたが、値札を見なくても買い物ができる可処分所得があるのなら構いませんが、そうでないのなら高級白Tを買うのはやめましょう。
最初は、「Tシャツのくせに、4〜5千円も取るのかよ…」と、数千円のTシャツでさえ買うのをためらっていたのに、時間の経過とともに金銭感覚がだんだんマヒしてきて、しまいには1〜2万円するTシャツをフツーに買ってた、本来は値札を見ないと買い物ができないオッサンが言うのだから間違いありません。
『慣れ』とは、こわいものです。
たしかに、高いTシャツの生地感や着心地はよく、首回りがよれにくいのも事実です。
なので、どうしても買いたいというのなら汚れが目立ちにくい黒や紺にしましょう。
ただ…
黒・紺は熱を吸収するので、直射日光下をそれ一枚でいつまでもウロウロしていると、大阪に来たアフリカ人のようになってしまいます。
自分サイズのS・M・L
一言でTシャツといっても、そのTシャツを『何使い』するのか?によって選ぶサイズは変わってきます。
それ一枚だけで、スタイリングが完成する使い方をするのなら、流行りのちょい大きめなラージサイズか?2サイズアップのエクストララージ。
ジャケットやブルゾンなどアウターのインナーとして使うなら、ジャストなミディアムサイズにしないと…
ビジネスカジュアルの影響で、セットアップのテイラードジャケットの下にTシャツを着る場合、ビッグシルエットのTシャツにしてしまうと、大きめTシャツのゴワつきを解消するために、ジャケットも大きめにしなくてはならなくなり、「ダボッ」としたその姿はかつての『一世風靡セピア』のよう。
これも、1940年代にアメリカで流行ったズートスーツのリバイバルだとは思いますが。
令和の今では、有名ファッションインフルエンサーのげんじ氏も完全に「ソイヤッ」ってるので、
それはそれで現在のトレンドなんでしょうけど、オッサンが真に受けてまんまやってしまうと、若づくりをしているだけの痛いヤツになってしまうので、ご注意を!
インナーはインナーでも、ニットやスウェットの下に着てけっして全体像を『見せないTシャツ』なら、レギュラーからワンサイズ落としたストレッチ『ピチT』でも、ストレスフリーでいいいとは思うのです。
“ヘインズ”とかなら安いし…
これはTシャツではなく、肌着だけに『ビーチク』透け問題があるペラペラ生地なので、これ一枚での外出が世間的に許されるのは、田舎住みのおじいちゃんだけです。
うちの近所でも、早朝とかによく見かけます。
Tシャツ専用のインナーシャツという、ドレスシャツの下に着るインナーシャツのTシャツ版もありますけど、
900円余りの“”ヘインズアンダーシャツの下に、2,000円弱の“グンゼ”インナーシャツを着るという…なんともマトリョーシカのような重ね着をするくらいなら、3,000円くらいするそこそこのTシャツ一枚でいいと思うのです。
noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰