
廃業してしまった老舗のレザーファクトリーと、一族によって再興された蒸留所
第一夜・KILKERRAN work in progress 1st
昨年の沖縄撤退時に、持ち帰れなかったものはヤマト運輸に依頼して、自宅まで運んでもらいました。
営んでいたのはBARなので、酒は売るほどあるけれどすべてを持って帰るわけにもいかず、6本だけ選って残りはシンクに流して捨てました。
選抜した6本とも思い入れのあるボトルでして…このまま飲んで「はい、おしまい!」にするのは忍びない。
そこで。
お仲間数人でnoteを運営されている放送作家・高須 浩平氏主催の、【今夜、この服でどんな酒を飲む?】というマガジンがあるのですが…
その企画を、まるっとパクってしまおうというこの企画。
アイデアの盗用については、この場を借りて深くお詫び申し上げますm(_ _)m
初回は、キャンベルタウンモルトの“グレンガイル蒸留所”キルケラン WIP。
“グレンガイル蒸留所”は、おなじくキャンベルタウンにある“スプリングバンク蒸留所”を経営していたミッチェル兄弟の弟、ウィリアム・ミッチェル氏によって1872年に設立されました。
不況により1925年に閉鎖された“グレンガイル蒸留所”でしたが、所有者が二転三転したのちミッチェル家に買い戻され、79年ぶりの生産が開始されます。
蒸留所が再稼働し始めた2004年に蒸留して、5年後の2009年にボトリングされた若いウイスキーが、ワーク イン プログレス(進行中という意)のファーストなのです。
蒸留所から初リリースされるボトルは特別であり、替えが効きません。
こんな機会は激レアで、きっと話のネタになると思って買ったボトル。
15年前に5千円くらいだったキルケランは、現在メルカリで3万円程度の値をつけております。

保管状況が完ぺきで、樽詰めのままならさらに熟成するのでしょうけど、15年も自宅(店舗だけど)に置いておいた瓶詰め(熟成はストップする)など、品質が劣化しているはずなので、とても飲める代物ではありません。
観賞用です。
ということで、スタートから一献も傾けない非常事態に…
Whitehouse Cox S8490
好きな酒を「ちびちび」やりながら、愛でるなにかのウンチク話をするスタイルなので、まだnoteに登場していない『愛すべきものども』を出場させなければなりません。
通常は、計画性のないオッサンが『衝動買い』をしてしまったモノやサービスの現在進行形を綴っているのがメインですが、この『盗作シリーズ』については長らく時間をともにしてきたもののあれこれを語っていきます。
始まるものがあれば、終わるものもある。
あなたは、外出時に持ち歩くキーホルダー的なものをいくつ活用してますか?
現在は車を所有していなければ、仕事で借りている店舗や事務所などはなく、ましてや愛人の住んでいる別宅もないので、あるのは自宅の鍵だけですが…以前は、用途別に自宅の鍵+αの鍵を付けたキーホルダー複数個を使い回していました。
その名残りから、今でも自宅の鍵しか付いていないキーホルダー4〜5個が、出番を待ってトレイの上に横たわっているのです。
その中の1つ、20年以上前に買った“ホワイトハウス コックス”のキーホルダー(ニュートン)は、使い込むごとに深いあめ色に変色していきました。
今でこそ、“コルドヌリ アングレーズ”の携帯靴べらが控えているので『絶対的エース』ではありませんが、
ヒールカップがある履物は、基本シューホーンをつかって履くので、靴の脱ぎ履きがある可能性があるときの登板率はほぼ100%でした。
その可動部は頑丈で、1/4世紀経ってもガタツキはありません。
“エッティンガー”や“グレンロイヤル”とともに、『英国ブライドルレザー御三家』と称されていた“WHC”は、2022年にブランドの歴史に幕を下ろしてしまいましたが、
“WHC”で働いていた職人たちによる後継ブランド“ベオーマ”が誕生したり、
“WHC”の商標権を買い取った日本企業による復活劇があったりと、
新たな展開を見せつつあるので、しばらくは目が離せません。
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