使い物にならなかった加熱式タバコを魔改造して、電子タバコとして再生する
マイ喫煙履歴
脱ニコチンを開始して、早2週間。
拍子抜けするくらいに禁断症状もなく、これまでの人生で2回禁煙チャレンジして、半日ももたずにギブアップしていたのはなんだったのでしょう?
まったく吸いたくないのか?と聞かれると、そういうことはないとしか答えられませんが…
喫煙が常習化したのが、中学3年生のころです。
20歳になってからタバコを吸う法令遵守なヤツなんか、周りに1人もいませんでした。
非常階段の扉から出てすぐの体育倉庫裏が喫煙場所になっており、休み時間になるとヤンキーどもはみんなそこでタバコを吸っていました。
というか、放課後は教室が喫煙所になるのですが、うちのクラスは背面黒板に穴が空いていて、タバコの吸いがらを投げ込んでいたものです。
よく、火事にならなかったと思います。
そんな、『スクールウォーズ』を絵に描いたような中学校でした。
最初に吸いはじめたのは、“セブンスター”。
名前の由来が『北斗七星』とか、なんてロマンチックなのでしょう(σ≧▽≦)σ
まだ職員室は喫煙可の時代でつねに煙が充満しており、机上にあったロンピー片手に「“ピース”に慣れたら、ほかのものは吸えない」とか担任が言うものだから、いつもの場所で吸ってみたら…
「ちょっと待って!ちょっと待って!無理だわマジで」
初心者の中学生が吸えるレベルのニコチン、タール量ではありませんでしたが、しばらく吸っていると“ピース”独特の香りと重さでなければダメになってしまいます。
先生は、ウソを言っていませんでした。
『ワイルドな漢』がカッコいいとされていた時代なので、最終形態の両切り缶ピーを常用する強者まで出てくる始末。
「胸ポケに入らんやろ…」
社会人になって繁華街に出没しはじめると、ブランデーをキープするのが当たり前の20世紀も終盤戦、ボトルキープをしていた“ヘネシー”に国産タバコはダサく感じるようになってきました。
「やっぱ、洋モクしかない」
ただ、洋モクは葉っぱの詰めが甘いのでフィルムを開ける前にフィルターを下にして叩いて葉っぱを詰めないと、吸っている最中灰を落とすときに火種まで落ちてしまいます。
最初は赤ラークを吸っていたのですが、友だちから“ラーク”の上位互換銘柄デラマイの存在を教えてもらったのです。
白ラークのマイルドさとは、明らかに違うデラックス感。
角のとれた吸い口が旨すぎる(o゚Д゚ノ)ノ
警告文が入る前のボックスに書いてあったLONDON、NEW YORK、GENEVEの3都市表記が英国靴の旧“チャーチ”を思い出させます。
後期になるとさらに凝って、箱は面取りしてあったり印刷に立体加工をしていて、『LARK』ロゴのバック模様が高級外車の内装に使われているローズウッドに酷似しているなど…とにかく金がかかっており、値段が高いだけあって優越感を満たしてくれるタバコでした。
黒服やホストなどの夜の男たちは“パーラメント 100S”を結構な割合で吸っていて、それに対するアンチテーゼだった気がします。
10年以上吸っていた“ラーク デラックスマイルド”が廃盤になり、そのころ沖縄へ移住することになったので沖縄限定タバコの辛口“バイオレット”にくら替えしました。
タバコの価格は、それまでの半値。
30代ももう終わり、そういうことに見栄を張る元気もなくなりかけていました。
“バイオレット”は安いだけあって、ヤニで歯が汚れると評判で実際に汚れます。
そんな“バイオレット”も数年前に終売になると、あとはお気に入りの銘柄があるわけでもなく、『紙巻きタバコ』や節税対策の『リトルシガー』を吸い続けるのでした。
今年の4月1日から、東京オリンピックを引き金とする改正健康増進法により、紙巻きタバコの肩身がますます狭くなりました。
マヤ文明を起源とする葉たばこを火で燃焼させるアナログ的な喫煙から、葉たばこを電気で加熱するデジタル的な喫煙に移行する転換期かもしれません。
とにかく、これまでの『紙巻きタバコ』の役割は終えた気がします。
お試し企画
数年前から、世間では『加熱式タバコ』のフィリップモリス“アイコス”やBAT“グロー”が登場していましたが、生活圏が大都会ではないので一般的なタバコが吸える場所はそこらじゅうにあり、スターターキットに数千円を出す緊急性もありません。
べつに『紙巻きタバコ』でも不自由する環境ではなかったので、流行りには乗っかりませんでした。
とあるアンケートサイトで、喫煙者対象のJT“プルーム・テック”モニター企画がありました。
3,000円相当のスターターキット+5種類のカプセルをレポート提出と引き換えに、タダでくれるというのです。
今“アイコス”がやっているような、返却したり買い取らなくてもいい太っ腹企画でした。
イニシャル、ランニングコスト0で『加熱式タバコ』を試せるのなら、挙手するしかないでしょう。
使ってみた感想は、これまでメンソールではないニコチン、タール値が高いタバコばかり吸ってきたので、なんかしっくりきません。
タバコを吸わない人には分からないと思いますが、バッテリーとカートリッジのつなぎ目からエア抜けをして、吸ったときに喉や肺に「ガツン!」とこないのです。
吸いごたえがないのに、一般的なタバコと値段がほぼ同じという…
それなら、フツーの『紙巻きタバコ』を吸った方がよくないですか?
その上、たばこスティックを消費するだけの高温加熱式と違って、カートリッジとたばこカプセルの2アイテムを使用する独自仕様の“プルーム・テック”は、両アイテムの使用回数を守らないとどちらかのアイテムが余ってしまいます。
『野鳥の会』や『交通量調査』のように、カウンター片手に数を数えながら吸えということでしょうか?
そんな感じで、『加熱式タバコ』としては使い勝手がヒジョーにわるいデバイスで、そのときは“プルーム・テック”にあまりいいイメージはありませんでした。
VAPE難民
ニコチンを身体から抜いてしまった今、わざわざ『加熱式タバコ』を吸う気にはなれませんが、“プルーム・テック”はたばこカプセルを使わなければVAPEに変身できます。
カートリッジだけ交換すればいいのです。
楽天市場やヤフーショッピング、Amazonみたいな大手ECサイトでサードパーティーによる互換品が山のように売っています。
ほぼ中国製ですが、カートリッジが10本で1,500円程度。
アトマイザーに自分で好みのリキッドを入れれば、さらに安く仕上がります。
メンドーくさいのでやりませんが…
互換品のすべてがノンブランドなので、カートリッジを片っぱしから買ってみて、アタリが出るまで試してみます。
まずは、1回目。
10本 1,340円のタバコフレーバー。
ニコチンが入っていないタバコフレーバーはスロートキックがないのを学習したので、次回からメンソール系を買うことにします。
次は10本 1,152円の商品ですが楽天スーパーSARE前なので、続きは今度の機会に…