百年超のクラフトマンシップに裏打ちされた完成度と、文明開化のキーモルト
第五夜・CRAGGANMOR 12years old
一昨年の沖縄撤退時に、持ち帰れなかったものはヤマト運輸に依頼して、自宅まで運んでもらいました。
営んでいたのはBARなので、酒は売るほどあるけれどすべてを持って帰るわけにもいかず、6本だけ選って残りはシンクに流して捨てました。
選抜した6本とも思い入れのあるボトルでして、このまま飲んで「はい、おしまい!」にするのは忍びない。
そこで。
お仲間数人でnoteを運営されている放送作家・高須 浩平氏主催の、【今夜、この服でどんな酒を飲む?】というマガジンがあるのですが…
その企画を、まるっとパクってしまおうというこの企画。
アイデアの盗用については、この場を借りて深くお詫び申し上げますm(_ _)m
今回は、スペイサイドモルトの“クラガンモア蒸留所”クラガンモア 12年。
スコットランドはスペイサイド地方のバリンダロッホ村にある“クラガンモア蒸留所”は1869年、“ザ・マッカラン蒸留所”や“ザ・グレンリベット蒸留所”、“グレンファークラス蒸留所”でマネージャーを務めた、ジョン・スミス氏によって創業されます。
彼は“ザ・グレンリベット蒸留所”創業者、ジョージ・スミス氏の私生児ともいわれておりますが、事実かどうか?はよく分かっていません。
いずれにせよ、高校野球の地区予選にたとえると神奈川県や大阪府といった強豪校ひしめく激戦区とおなじスペイサイドで、『スペイサイドの至宝』とまでに称賛される“クラガンモア蒸留所”ではありますが、
なにせ競合が“ザ・グレンリベット蒸留所”や“ザ・マッカラン蒸留所”などの大御所ディスティラリーですから、その存在が霞んでいるのであります。
1871年、イギリス・ロンドンのグリンリース兄弟によって生みだされたブレンデッドウイスキー オールド パー。
岩倉遣外使節団の特命全権大使だった岩倉 具視氏(旧500円券肖像)が、
1873年の帰国時に持ち帰ってきたそうですが(明治天皇に献上したという話はフェイクらしい)、
オールド パーのキーモルトが“クラガンモア蒸留所”の原酒なのです。
それからも、日本の政治家たちに愛されてきたオールド パーは、1635年に英国史上最長の152歳で逝去した『伝説の農夫』トーマス・パー翁がその名の由来で、バイアグラなどのドーピング剤もなかった16〜17世紀に、
との逸話もある『絶倫ジジイ』なところは、まさにリアル亀仙人。
MONTBLANC MST 164P BP
今では、最小サイズのモーツァルトですら定価が6万円を超えている、
“モンブラン”マイスターシュテュックのボールペン。
移住前に行った沖縄旅行の折り、DFSギャラリア・沖縄で買ったときには、免税価格でまだ3万円もしなかった気がします。
現在は、“WHC”『ハバナ3兄弟』の長男坊とカップリングしていて、
164(クラシック)はバイブルサイズの手帳にほどよい大きさ。
油性インクで紙に書くという機能だけなら11円(1本あたり)でも入手できるのに、
数万円もするからにはそれなりの理由が…
マイスターシュテュックは、スクリュー式のボールペンです。
軸を回転させてペン先を出すときの「ヌルッ」とした動きはスムーズ且つ、回し終わったあとの「カチッ」と感がケタ違い。
それに、“モンブラン”のボールペンの中でもっとも均整がとれている、全体フォルムからただよってくる高級感。
でも…
見た目だけの問題なら、“パイロット”のカスタム74や
“セーラー”プロフィット21などの有名ステーショナリーブランドでも、似たりよったりだと思うのです(持ってないから、質感はしらんけど)。
それでも5倍以上の価格差をつけてくるのは…
天冠でかがやくホワイトスターの存在しかり。
と、ダンディになりたいMチャンネルのM氏もおっしゃってました。
「そりゃ、見せびらかすでしょう」