やんごとなき王様の靴を落としそこね、他人の空似ダブルモンクへ鞍替えをする
いつかはウィリアム
『キング オブ シューズ』
世間からそう称されるシューメーカーが、イングランドはノーザンプトンにあります。
その靴屋の名は、JOHN LOBB。
そんな“ジョン ロブ”(革靴の王様) が、エドワード8世(イギリスの王様)からオーダーされた注文靴がのちに既成靴となり、製作した2代目当主ウィリアム・ロブ氏の名からモデル名をとったダブルモンクが、名靴ウィリアムです。
ウィリアムとおなじ9795ラストをつかい、キャップトゥの表現方法がちがうだけのウィリアムⅡ。
このウィリアムⅡのソールをラバー仕様にした靴が、ヤフオクに降臨したのでした。
(これは、バイマ販売の同一商品↑)
ヤフオク画像では、威厳というか貫禄が感じられないのはその価格のせい?
コメントに、
と書いてありますが、アッパーはうっすらと履きジワが入っているとはいえ、ソールには外履きをされた形跡がない。
しかも出品元は、古物商許可を持っているリサイクルショップ(古着屋)なので、コピー商品が紛れこんでいる可能性は低い。
そのような“ジョン ロブ”ウィリアムⅡが税込み4.4万円と、二度見をしてしまう販売価格。
ただ、資金繰りに窮しているのか?みじかいサイクルで、「ガンガン」プライスダウンをしてくるのが疑問。
そうこうしている間にも、また値下げ。
「もしかしたら、まだ安くなるんじゃないか?」
と、つまらぬ欲がでてきては押すタイミングを見誤り…ちょっと目を離した隙にさらに「ガン!」と値下げをされて、帰ってきたときには終了していました。
クーポンをつかえば、税・送料コミコミ3万円でおつりがくるという…天下の“ジョン ロブ”様にあってはならぬ低価格なら、黙っててもだれかが買うわ!
…
…
いやいや…見えているものすべてが真実とはかぎらない。
「あの靴は、きっと酸っぱい画像加工されているにちがいない」
そう自分に言い聞かせ、開催中の会場へとUターンするのです。
ダブルモンクの仇はダブルモンクでとる
ウィリアムを逃したのでウィリアムで検索をかけると、外履きされているレザーソールの個体で8万円程度。
未使用なら、かるく10万円は超えます。
そしてウィリアムつながりで、あっちのウィリアムも顔をだしてくるのです。
その中に、おなじ“パラブーツ”でもウィリアムのような出し縫いの糸が悪目立ちしない、試着程度のドレッシーなダブルモンクストラップがヒット!
しかし、モデル名が記載されていない…
精悍な顔つきから、最初はポーかと思ったんですよ。
でもよく見ると、ストラップの剣先デザインやステッチの入り方がちがうし、トップリフトのパターンがギャラクシーソールじゃない…
そして、なんといってもあの忌まわしい『Paraboot』タグがない!
その正体は、アクティブソールのヴィニーでした。
(公式サイトで見つけきれなかったので、現在は廃盤かも?)
カラーは、ダークグリーン!?
“パラブーツ”のダークグリーンはこんな色↓だけれど、画像を見るかぎりぜんぜんダークグリーンじゃない…
緑というより、むしろ茶。
正解は実物を見てからのお楽しみということで、“ジョン ロブ”ウィリアムに振られた腹いせで落札するのです。
“ジョン ロブ”ウィリアムⅡより高くついたけど、“パラブーツ”ウィリアムよりも安かったという逆転現象が起こった、“パラブーツ”ヴィニーのドーパミン放出は70%。
色は、“パラブーツ”でいうところの多分モカ。
ちなみにこちらの業者、自社サイトと楽天市場にも出品していましたが、送料をふくめた総額がおなじならクーポンがあるヤフオクで買うしかないよね(楽天市場は、昨年12月よりポイント制度改悪)。
直情径行にポチッただけの、ウィリアムでもないヴィニーの話。
noteを書いている中の人はファッショニスタではありません。レビュアーでもありません。 あえてたとえるなら「かろうじて美意識のあるオッサン」といったところです。 自分が買いたいものを買っています。 サポートしなくていいです。 やっていることを遠くから見守っていてください🐰