*お使いのモニターによって、色合いが違って見える場合しかございません
3度目の正直
茶金の腕時計記事を執筆しようとしたのですが、想定外に次ぐ想定外の事案が発生しまして…ネタがないので、記事にするつもりはなかった買い物レビューでも書こうと思います。
ネット通販には、ネット通販の限界がある。
それでは、おつきあいください。
この期に及んでいさぎよくないのですが、色味が違うという理由で、“ハッドン&ジョーンズ”→“ヴィンテージ ワークス?”に変更したベルト。
お次は靴と、“スリージェネレーションズ”クロコ柄のスニーカーにしてしまったおかげでなんかベルト選びがシックリこず、今度はクロコ型押しのベルトを買い直してきました。
知っているブランドなら未だしも、知らないブランドの条件に合ってそうなベルトを見つけてはスマホ越しに確認する作業は、老眼の身にとっては軽い拷問です。
説明文がなければ、バックルが何色か?よく見えない。
ぶっちゃけ、ゴールドバックルで焦げ茶の型押しベルトってあんまり見かけません。
やっと見つけた“ザ・スーツカンパニー”というブランド自体に不満はなく、一般庶民が着る仕事着としてのスーツなら、これで十分だと思います(その代わり、せめて¥50,000-くらいする靴履いてね)。
「スーツカンパニー」というくらいだから、スーツに合うベルトを売っている紳士服量販店のはずです。
同系列の洋服の青山ブランドなら、『一目置かれるオッサン』を目指す身としては購買意欲が削がれてしまいますが、“ザ・スーツカンパニー”や“ユニバーサルランゲージ”ブランドなら、とりあえずは選択肢に入る不思議さ。
妙味のあるブランディングです。
ですが、適合するベルトも定価¥2,800-(+税)の安値に脳汁がまったく出ず…
ベルト両サイドの色が濃くなっているデザインと、幅が2.4cmしかないナロー具合も腑に落ちず…
“オフィチーネ・パネライ”のラグ幅と同じとは、いくらなんでも細すぎでしょ。
はい、消えた。
2度あることは3度ある
インターネットであることをリサーチし始めると、グーグルが関連商品をバンバン推してきます。
その中で、日本の“プレリー銀座”なる革小物屋を紹介してきたので、どんなブランドか?ユーチューブで探してみることにしました。
「カタカナ+漢字」の組み合わせは、Jリーグの旧「ヴェルディ川崎」を思い出します。
大きなお世話ですけど、もうちょっとカッコいいブランド名にすればいいのに…
20代のモノ系ブロガー兼ユーチューバー数名が、ここの製品をレビューしていました。
というか、全員がアースカラーを着こんでいる人畜無害な好青年で区別がつかず…若い子がみんな同じに見えるのは、オッサンの証。
レビュアーと同じで、外見上「これ!」というインパクトがあるわけではないけれど、中身が優等生なのは…なんとなく伝わってきたので、ベルトの詳細を見てみることにしました。
“ハッドン&ジョーンズ”や“ヴィンテージ ワークス?”のようにカントリー臭く感じないのは、バックルの断面が丸ではなく角ばっているのと、バックルを正面から見ると横長の長方形だからだと思います。
ベルト幅は、3.5cmのMAXギリギリサイズ。
マットゴールドと書いてあるので、バックルが金なのは間違いないでしょう。
で、革帯はチョコと。
公式サイト、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonを始め、あちこちのサイトで定価販売していましたが、最近のYahoo!ショッピングはエグい。
ゲリラ的に割引クーポン、PayPayボーナスやらTポイントをハデにバックしてくるので(日付、曜日によっては)、税込¥11,000-のベルトを実質¥8,000-弱で買うことができたのですが、ベルトばかり買い疲れてドーパミン放出は70%。
そして、いい買い物をしたと思ったのもつかの間、このベルトがベストでもなかったのです。
チョコはチョコでも
箱を開けて中を見たとき、「ウソやろ!?」と思いました。
サムネ写真は日が当たっているとはいえ、見てもらったら分かるように焦げ茶ではありません。
最初から、焦げ茶とは言わずにチョコと言っているのでウソではないかもしれませんが、こっちはブラックチョコレートのつもりが、実際はミルクチョコレートだったというチョコ違い。
とんだバレンタインデーになりました。
どう見てもサンプル画像よりも色がうすく、「チョコ」というよりも「チャ」のような気がするのですが、箱にもタグにも色番号02と印字されているので、間違いはないのでしょう。
茶色のベルトネタが満腹すぎて、ショップに問い合わせる気力すら失せていました。
色以外のところでは、一言で言うなら「それほどファッションに興味がない、それなりのちゃんとした企業の管理職」が着けるようなベルトです。
品はあるベルトだということです。
細部を見ると…
ステッチが革同色ではなく白なのにカジュアルっぽくならないのは、革帯がガラスレザーのうえに、バックルのピンと裏側以外(つまり、見えるところ)をヘアライン加工の上から樹脂でコーティングしているから。
さすが銀座、高級感が漂っています。
遊革のつなぎ目を糸で縫わずに金属で止めてあったり、バックルの裏はスレや小さなすが見受けられますが、値段が値段なので仕方ありません。
ラインナップに型押しがないので素材が本物のクロコダイルとはいえ、たたずまいが似ているイタリアの“ジョルジオ スタメッラ”なら、価格が5倍近くにはね上がります。
それを考えたら、リーズナブルです。
お互いスムースレザーの最安値品ならその差は¥3,300-なので、それはそれでビミョーな差ですけど…
ドレスベルトは細かなサイズ展開がなくて、ほとんどはフリーサイズ仕様のみです。
2インチ飛びのサイズ別にしているベルトのように、バックルと革帯を糸で縫いつけてあるわけではなく、長い革帯を自分サイズに切ってからその端をバックルのツメに噛ませます。
革帯に穴が空いているベルトの穴の数はだいたい5つ(奇数)で、真ん中の穴にピンを通すのが普通ですので、噛ませたときにバックルに入り込む分も計算して切る長さを決定してください。
とかく、ベルトには引っ張るテンションがかかるので、革帯が抜けないようバックルをしっかり噛ませることが重要です。
現物が見れない、ネット通販の弱点の話でした。
モノはいいんですけどね…
こんなことなら、“ハッドン&ジョーンズ”の革ベルトと“チャーチ”の革靴を自分で焦げ茶に染めるという方法もあったのですが、「やるか?」と聞かれれば、「やりません」と答えます。