救出してきた米国靴を磨きながら、海の向こうの大統領選後を思案するnote
古靴回収
実家からいろいろと回収してきましたが、もともと持って帰ってきたかったものが…
“ユナイテッド アローズ”別注の9901でした。
情報源のかぎられた二昔前のチホーでは、バーガンディのVチップ54321が1番人気(Beginが、推しすぎたせいだと思う)で、
実際にそれがほしかった(Beginの策略に、まんまとハマる)のですが…在庫切れだったので、黒のプレーントゥになった経緯があります。
コードバンでも、まだ10万円もしなかったころの話です。
箱を開けると、そこにあったのはホコリをかぶってツヤもなく、シミなのか?カビなのか?あちこちがまだら模様になっている黒靴でした。
それはまるで、工員が履いている油にまみれた安全靴のよう。
まずは入れていたシューツリーを抜こうとすると…ジョイントのバネ部分が固着してびくともしない。
シューキーパーを20年ちかく入れっぱなしにしておくとこうなりますので、良い子のみんなはマネをしないでね♪
焦りながらなんとか外すと、復元作業開始。
① まずは、馬毛ブラシでブラッシングをして→
② ステイン リムーバーで、ウエスによごれがつかなくなるまで拭くと…まだら模様は消えた。
③ コードバンにデリケート クリームはNGという話もあるけれど、革が「カッチカチ」に乾燥しきっているはずなので、そんなのカンケーなしに塗布したもののあまり吸収しない。
外と内とで、1回ずつ塗布して終了。
④ コードバン用のクレム1925を塗って、レザースティックで「ぐりぐり」したら終わり。
⑤ 仕上げに、豚毛ブラシ代わりの化繊ブラシ(コードバンを必要以上に甘やかさないスタイル)でコスりまくると、「ビカビカ]になってバチクソきれいになった。
米国がくしゃみをすると、日本が風邪をひく
“オールデン”の革靴を1足しか持ってない者が、『猿の浅知恵』で「あーだこーだ」と講釈を垂れるのもおこがましいので、ここは4足所有している何食わぬ顔氏の記事(最低でも、あと3回は投稿があるはずなのでお楽しみに♡)を読んでもらうとして…
ここでは、アメリカの次期大統領について少々。
銃撃された大統領候補のドナルド・トランプ氏。
この暗殺未遂事件が追い風となって、11月の大統領選挙はもしトラ→ほぼトラ→確トラへとランクアップし、「トランプ当確」みたいなことをメディアは吹聴しております(しかし、民主党のおじいちゃんは辞退して黒人女性が候補になると、一気に雲行きが怪しくなっている現在)。
もし、トランプ大統領が実現すると→
環境問題よりも経済対策を優先して、国内の石油・天然ガスの採掘を再開するといわれており、
それがエネルギー価格の下落につながれば、インフレ抑圧の要因に。
前回の大統領のときもそうでしたが、目の敵にしている人民元と日本円に対して米ドル安へと誘導する政策をとる可能性が高い。
世界的インフレが一服し円高になったなら、ラコタハウスもそうかんたんに値上げをできる環境ではないでしょうから、“オールデン”は値下げしないまでも現状価格でしばらくは推移するでしょう。
(そんな外的要因に一喜一憂するより、いくらになっても買えるような日本人の所得底上げが重要だと思うけど、いかんせん日本の政治家はクソばかりだから)
フツーなら入らない
今回の件、妙なことがありまして。
革靴のマイサイズは基本、UKで81/2、EUは42、USだと9になります。
ところが、この9901はUS8のD。
(そのことに、箱見て今気づく)
9901につかわれているバリーラストは…
大きめのつくりになっているので、ハーフサイズ落とすのを推奨されていますが、この靴はワンサイズ下。
実はこの靴、当時の彼女から『誕プレ』でもらったものなので、サイズを間違えて買ってきたのかもしれませんが、ずいぶん昔のことですので詳細はわすれました。
典型的日本人の甲高足が履くと、羽根は「くぱぁ」と開きまくって(閉じきっているよりマシとはいえ)いますし、圧迫感がないと言ったらウソになりますけど、それでもなんとか履いて歩けるわけです。
不思議と。