22/7 Summer Live 2024『Magic School Days ~月と地球のフィルハーモニー~/-Act1-』の感想レポ及び考察とナナニジの更なる可能性について
22/7ACT1 「Magic School Days 月と地球のフィルハーモニー」を初日、三日目を観てきました!
いやあ、率直に言ってめっっっっっちゃ楽しかった!!!!!!
時間と金銭面で調整できたら3日間通しで観たかった、それくらいのレベルです。
去年のアニバーサリーライブと同様に舞台上で物語を展開させつつ、楽曲を披露するというスタンスでしたが、去年よりさらにパワーアップ、グレードアップしたように感じました。
1. セトリ含めた全体の流れ
今回のセトリは以下の通り
物語は、とある閉鎖した映画館に10人が魔法学校の生徒として招待される。そして映画館から魔法学校にワープ(?)される。ワープされた10人は魔法学校の学長によって二つのクラス分けされます(ここはもうハリポタの組み分け帽子を彷彿としますねw)
ムーン組、アース組とクラス分けされましたが、ムーン組は比較的学校生活を楽しもうという雰囲気なのに対して、アース組は魔法で一番になってやろうという野心が強い雰囲気。
そして入学して二ヶ月後、学長から次の期末試験で負けた方は全員退学になるというまさかの事態!
ムーン組、アース組は互いに試験を全力で挑むが、果たして結果は!?
…というのがあらすじです。
2.曲の構成と各楽曲に込められた想い
さて、前述でも書きましたが、今回は物語と楽曲披露する前回のアニラにかなり近い演出。
とはいえ、アニラとはまた違ったアプローチも垣間見えましたし、曲の構成と各曲は物語の流れにしっかりリンクするようにされていたと感じました。
まず、全体的な楽曲構成ですが、「明るめの曲→シリアスな楽曲→立ち上がって再起する曲→和解+月と地球」
というのが大まかな構成のように受け取りました。
まず、1曲目の「謎の力」への導入は完璧に近いと言っていいほど素晴らしかったです!
そもそもの曲調がアップテンポなので純粋なライブとしての入りとしても良きなんですが、集められた10人が魔法の世界に飛び込むに相応しい楽曲だと思います。
「謎の力」=「魔法」とも解釈できますし、また歌詞の中にある
”進路はどうするか?
両親と教師に詰められ
自分の意見(言えぬまま)
この先の展望を(保留して)
下を向いた”
の部分もまた魔法学校に飛び込んだ彼女たちの心情を暗示しているようにも感じました。
「君とどれくらい会わずにいられるだろうか?」と「タチツテトパワー」の物語の流れからの導入に関しては結構な強引さは感じましたがw、それでもこの序盤3曲で充分に会場を盛り上げて、ファンの心を早いうちに掴んでいく演出はさすがだと思いました。
そして中盤の3曲。これらの曲は各登場人物の心情を表現するために比較的暗め、シリアスな曲の構成になっていますね。
まず「とんぼの気持ち」では、えまっちゃが魔法学校に入学したことの不安、親からの期待に応えられるかを述べた後に歌われています。さらに台詞で「お前(虫)は自由なんだな」というのがあり、縛られている想いから解放されたいのでは?と自分は解釈しました。そこからの「とんぼの気持ち」はかなり自然で良かったと思います!
さらにそこから見事だったのは詩ちゃんへの心情にスライドしながら「僕は存在していなかった」の曲に変わるところです。
ここは違和感なく登場人物それぞれの心情のスポットを移し替えていたように見えました。
(後述する点でもありますが)ACT1では殆ど語られていない、いわゆる未回収の複線である詩ちゃんが目指す母親のような偉大な魔法使い、この点を僕存で表現していたのでしょう。
さらにアース組でのリーダー的存在、天城サリーの心情を「何もしてあげられない」でリンクさせていました。サリーたんがアース組のメンバーに頼らず一人で何とかしようとする、孤立に走ろうとする場面での「何もしてあげられない」は『何もあなたたちに頼らない』という表層的な感情を『何も私はあなたたちにしてあげられない』という深層心理の裏返しと描いたのでは?とかなーり個人的な解釈をしています。
そして期末試験による寮対抗バトルでの曲選定もまた興味深いです。
まずここで「空を飛んでみよう」
この曲の導入はしいちゃんが「魔法で空を飛べるかもしれない」という台詞からですが、元々序盤で学長が魔法の可能性を信じないしいちゃんに「魔法で空だって飛べるはず」という分かりやすい複線から来ています。まあ、おそらく自分だけでなく見ていた多くのファンの方々から(あ、「空を飛んでみよう」来るだろうな)と予測できたでしょう笑
また「地下鉄抵抗主義」に関してはまあまあこじつけ感がありましたが(笑)それでも、バトルの展開としての導入としてこの曲の世界観はかなりぴったりだったと思います!
さらにこじつけ感があったのは「Just here and now」でしたが、一応りのちが魔法が好きという想いとしてこの曲の入りでしたが、どうしてもこの曲は「恋人同士のひと時」を描いた趣きが強いため、選曲としては正直微妙だったかもしれません。
ただ、(完全に主観ですが)この曲は個人的にめっちゃ大好きなのでセトリに入れてくれて(捻じ込んでくれて?)大変感謝です!
3.物語の解釈
1.見事なバランスの良い構成
さて、粗筋は上記の通りですが、この物語を個人的に解釈していきます。
前提条件として魔法が存在する世界観ですが、突然招集された10人の少女たちという冒頭の入り方はアニメの「22/7」を彷彿としました。
謎の招待状で集められた多くのメンバー。そしてアイドル(⇒魔法使い)を目指していく。導入部分の骨子は、脚本の方が意識されたかどうか不明ですが、似ていますね。
大まかな物語の展開は和気あいあいとしているムーン組と意識高いメラメラなアース組が対決し切磋琢磨していき、最終的には仲を深めてACT1は終幕ですが、物語の展開としてはシンプルでとても分かりやすいです。
そのシンプルだったからこそとても良かったと思います。
Twitter(Xとは呼ばない過激勢)上の感想で「物語が複雑にしなかったからこそメンバー一人一人にスポットを当てることができた」(みたいな)ツイートを見かけてとても腑に落ちました。
このナナニジのライブは、既存の音楽ライブでもミュージカルでも舞台でもなく、ライブを行ないつつ物語を進行していかないといけないわけです。
小説且つそれなりに舞台鑑賞をする自分としては、どうしても作品における物語の奥深さや脚本の魅力に焦点を当てがちになってしまいますが、今回の場合物語の内容に重要しすぎると、メンバー一人一人のスポットが薄くなってしまい、楽曲披露も少なくってしまいます。
きっと脚本家の方と演出家の方はこのバランスを大変苦労されたのではないでしょうか。
脚本家・演出家の方々にどこまでの意図があったかどうか分かりませんが、物語全体の構成を淡泊且つ分かりやすくしたことで、各メンバー個々のキャラクターにスポットを当てつつ物語の世界観に沿った楽曲も披露出来た素晴らしい演出だと私は思います!
もし私だったら魔法が存在する時代背景や魔法学校内での成績や校則といった仕組み、また魔法がどのように発動し各々の魔法のレベルはどういったものなのか、そういった細々な世界観が気になってしまう性(さが)なんですが、限られた舞台(&ライブ)ではそういった世界観をイチイチ説明する必要はありませんよね(^^;)
そういった部分をしっかり削ぎ落して「物語」「各キャラへのスポット」「楽曲披露(=本質としてのライブ)」を見事バランスよく披露されていたと思います!
2.各メンバーによるキャラの造形
この点は興味深かったです。今回の「Magic School Days」ではメンバー個人の性格と似せている部分と多少変えている部分はありました。
今まで、例えばメンバーが演じるキャラクター(例:天城サリー⇒藤間桜)では予め異なったキャラ、一方後輩メンバーはある程度、元から本人のパーソナリティに沿ったキャラクター像でした。
これは昨年のアニバーサリーライブで喫茶店で働くという設定で演じるナナニジメンバーも元からのメンバーの性格に沿ったキャラでした。
しかし今回の物語で演じる登場人物は、元からの性格を反映しつつ新しいキャラクター造形がされているように感じました。
特に印象的なのは天城サリー。普段は予測不能な言動を起こして色んな意味で天才、唯一無二なキャラですが、今回は魔法使いのエリートで他人にも自分にも厳しく、ヒール的な一面も見せてました。一方で内面には寂しさも抱えているキャラ。
これはあくまで憶測ですが、このようなヒールキャラはサリたんから志願したのではないでしょうか?
後述でも記しますが、それにしてもサリたんが詩ちゃんと対立しあうシーンは迫力があり、役者天城サリーの新たな一面が見られました。
今回、物語を進行する上で素晴らしかったのは事前にメンバー個々の「学生番号」を公式のツイートで発表してくれたことです。
この点は前述の物語構成と繋がる部分でもありますが、事前にファンはメンバーがどんなキャラを演じることを情報として仕入れた状態で観覧することができるので、ライブ上でイチイチメンバーについて細かに説明する手間が省けます。
「学生番号」で個人的に興味深かったメンバーは詩ちゃん・なおてゃん・つっきー
詩ちゃんのプロフィールでは
「魔法の力を信じる純粋で真っ直ぐな少女。 努力家でありながら要領が悪く、少し落ちこぼれ気味なところもあるが、誰よりもみんなの力を信じている。 優秀な魔法使いだった母に憧れ、日々努力を続ける。」
今までの詩ちゃん自身のイメージとも斎藤ニコルともまた違ったイメージなので、これこそナナニジの新しい物語を見せてくれるって感じました!
なおてゃんもまた今までのなおてゃんと異なるキャラ付けをされた印象です。
「高いコミュニケーション能力を持っているが、実は信頼している人にしか心を開かない慎重な性格。 特に同級生のサリーには深い親近感と尊敬の念を抱き、彼女の力になりたいと心から思っている。」
高いコミュニケーション能力というのは既存のなおてゃんのイメージ通りですが、後半の『サリーに深い親近感と尊敬の念を抱き』というのがまさに新しいキャラですね!
つっきーのキャラ設定も個人的に気に入っています!
「論理的な現実主義者。読書や魔法生物の研究、人間観察が趣味。 物理法則を超えた魔法の神秘に心を奪われ探求に勤む。 この学校生活の中で、自分のやりたいことや楽しみを見つけることを期待している。」
アニオタであり、一方で要所要所で頭の良さを垣間見せているつっきーのパーソナリティをなぞらえつつ、深みを増した設定だと思います!
3.全体的なキャラ構成
またキャラクター造形を全体的に見渡しても興味深いです。
今までナナニジの物語の主人公はなごみんのことが多かったですが、徐々に変遷及び変化しつつあるように感じます。
今回の舞台演出に関しては主軸としては天城サリーと河瀬詩の対立構造です。
※これをアース組とムーン組に分けて行うことで、物語もまた分かりやすく進行していったと思います。
アニメ版22/7ではなごみん演じる滝川みうを主人公として、詩ちゃん演じる斎藤ニコルがライバル且つ実は尊敬しているメンバーという立ち位置で描かれていて、単純な構造としては滝川みう✖斎藤ニコルという二軸の構造でしたが、今回は天城サリー✖河瀬詩という二軸構造です。もちろんアニメを視聴した人もライブを観た方も充分理解している通り、この二軸は対立構造ではなく、ぶつかり合いながらも切磋琢磨しながら互いに成長していきます(この点もまたアニメ22/7と近しいですね)
そして話は戻しますが、この二軸構造になごみん(みうちゃん)がいないことです。
新曲「後でわかること」でもなごみんがセンターではありませんでしたが、これは決してなごみんがグループ内で序列が下がったとかそういうことではないでしょうし、むしろ様々なメンバーにスポットを当てることは非常に望ましいことだと思います。
このなごみんがセンター云々について言及したらそれだけで一つの長い投稿が書けてしまうので今回は省きます。
ただ、このように今までナナニジの創作上で天城サリー✖河瀬詩という構造は新鮮味があって新しい試みで良かったと思います!
おそらく、このライブを制作・構成するにあたって、二組に分かれて対立構造にしようと提案された、と憶測していますが、対立からの和解は王道の展開とはいえ、いや王道の展開だからこそ分かりやすく物語にもライブにも集中できたと思います!
少なくとも私はそう思います!
さて、とはいえ物語の中には未回収の複線があります。
詩ちゃんが語っていた「お母さんみたいな真の魔法使いになれるかな」という、母親像や真の魔法使いとは?さらにこの時、なごみんも同じセリフを被せていたのが気になるところです。
そしてサリーたんはなぜそこまで強くなろうとすることに固執していたのか。
これらの複線は回収されるかもしれないし、されずに終わるかもしれませんが、考察厨の私にとっては楽しく考えてしまいます笑
4.各ポイントごとの見どころ
さて、こここからはライブ(物語)全体というよりはポイントに絞って、私が気になった点を挙げていきます!
1.メンバーの演技力
まず一つ目はサリーたんの迫力ある演技!
前述でも挙げた通り、今回のサリーたんは普段と異なるキャラを演じていました。独特の天才キャラというよりも冷淡なエリートキャラ。初登場シーンでも詩ちゃんに対して「よく言ったわね」と冷静かつ上から目線の台詞は普段のサリーたんと違って、会場から笑いが起きてました。
しかしそれほど彼女の演技の幅を広くしているのだと思います。声優としても舞台俳優としても実績を積みつつある彼女は、(ジャンルは異なえど)役者天城サリーを見られました。
そして個人的に鳥肌が立ったのが、日替わりグループ対決で初日はダンス対決の時でした。ムーン組がダンスを披露している時、他のアース組はガヤガヤ組としてのっていた印象でしたが、サリーたんだけ腕を組んで無表情でした。身動きせず、その冷徹な表情は「静」の演技でしたが鳥肌が立ってしまいました。絶対に登場人物のキャラを一貫して演じてみせるというサリーたんの迫力ある演技に圧倒されました。
その他のメンバーで個人的に気になったのは、まずなおてゃん!5月で舞台をした経験が充分に活かされていたと思いますし、サリーの子分(と言うと表現が良くないですね(^^;))というか、サリーを信頼し尊敬し支える魔法見習い少女として演じ切っていたと思います。
もう一人はつっきーこと椎名桜月ちゃん。彼女は演技経験が無いものの、『当初は論理的思考でどこか冷めた』キャラを上手く全うしていたと思います。
つっきーは去年のキャラクターライブで織原純佳として出演した時、藤間桜(天城サリー)とのアドリブ合戦は見応えありました。
※この点はサリラジでも言及していましたね。
相性が良かったというのもありますが、藤間桜と渡り合えるのはさすがだし、つっきーは充分ナナニジの中で演技派だと個人的に感じています。
元々歌唱力に定評がありますし、舞台の外仕事も舞い込んでほしいものです。彼女の演技力が磨かれればナナニジにとってもプラスになること間違いでしょう。
2.日替わり対決
今回の3日間のライブでは物語と全体の楽曲(アンコール曲は一部変更でしたが)は同じでしたが、ただ各日にちごとそれぞれ見どころがあったのもこの舞台ライブの特徴です。
日替わり対決に関して2日目は観覧できず腕相撲対決をしたという情報しか筆者は知らないですが、初日及び3日目の日替わり対決はどちらもとても見応えがありましたね!
まず初日のダンス対決。ムーン組はナナニジのダンスクイーンえまっちゃが考えたキレッキレのダンス!みんなかっこよくてすごく見応えがありました!
アース組のダンス作成者は同じくナナニジを代表するダンスパフォーマーのなおてゃん。こちらのダンス楽曲は打って変わってかわいらしくポップな曲でしたね!しかも掛け声も出したり、物語全般の(良い意味で)アース組っぽくない曲調でした笑
是非この部分だけでもBD収録してほしいです!
3日目の日替わり対決はラップバトル。詩ちゃんとサリーたん。詩ちゃんは去年の夏祭りライブに参加しなかったので満を持しての挑戦。
詩ちゃんのかわいさ溢れるラップも素晴らしかったですが、個人的にはサリーたんのリリックに痺れました!
天城サリーとしての苦悩とアイドルとしての生きざまを見事ラップで魂を込めて表現していたと感じ、(まさか私がこんな言葉を使うとは思いませんでしたが)バイブスを感じました。
結果は詩ちゃんの勝利でしたが、どちらのラップも最高でした!
このように日替わりで内容を変えてくれるのは「今日は何をやるんだろう?」というワクワク感があって、舞台ライブの見どころですね!
3.アドリブ合戦
そして日によって異なる最大の楽しみと(個人的には)言っても過言ではないのは、劇中でのメンバーによるメンバーへの暴露対決!(笑)
アース組、ムーン組がそれぞれ相手のメンバーについて暴露していきますが、言われる方は聞かされていなかったため、暴露された時のメンバーの素のリアクションがとっても面白かったです!
アドリブで観客を笑わせる手法は舞台でよく行われていますが、やはり楽しいですね!
演技しているところから動揺したメンバーを観れるギャップも良いですし、暴露される内容もまた笑ってしまいますww
えまっちゃは3日連続で暴露対象になったようですし、日替わり対決含めてこの部分だけでも3日全てをBD収録してほしいものです!!!
サリーたんが講師に内緒で一日中きゅうりを食べていたエピソード、大人たちに何かを言いたい時にサリーたんに言わせようとしている暴露、どれも面白かったです!!!
舞台形式のライブではこのアドリブによる暴露は最高のアクセントでした!
4.フラワースタンド
これは他のアイドルグループの事情が分からないので、ナナニジが突出しているか不明ですが、それでもナナニジはライブごとにメンバーごとに凝ったフラワースタンドを観れるのも醍醐味だと思います。
これはフラワースタンド解禁後、ライブを重ねていくたびに界隈ごとの特色が濃くなっている気がします。私自身は貢献していませんが、それでもフラワースタンドはメンバーの励みになっていることは間違いないのでナナニジファンの美点のひとつだと思っています。
一気に画像を連発してすいません(^^;)
ただ、現場に行かれた方はご存じでしょうが、ここに挙げたフラワースタンドの画像は極一部で、本当にたくさんの独自性のあるフラワースタンドがあり、素敵でした!!!
5.全体を通して成長を感じた二人のメンバー
今回の物語のメイン二人は天城サリーと河瀬詩の二人で、その二人の活躍ももちろん素晴らしかったですが、個人的に「凄いな」「成長しているな!」と感じたメンバーは相川奈央と椎名桜月です!
この2人については私の前記事でも触れましたが、今回の舞台ライブでも充分にに2人のスキルが発揮されていたと思います。
演技力、ダンスパフォーマンス、歌唱力でもそうでしたが、より分かりやすい点では日替わり対決の時です。(2日目は不明ですが)初日も3日目もこの2人が仕切っていたので、如何に運営からなおてゃんとつっきーのMC力を信頼されているのか分かります。
2人とも最早先輩メンバーに気後れすることなく堂々とMCを行っており、日替わり対決という純粋な脚本の流れだけでなく、その場の流れやお客さんの反応を読み取って臨機応変に進行していた本当に安定していましたし、イチ観客としても安心して見ていられました。
なおてゃんにしてもつっきーにしてもトーク力というよりもトークを回すディレクション力が優れているなと感じました。
その司会進行能力はバラエティでかなりの武器にもなると思いますし、さらに2人には演技力にも期待できますし、なおてゃんはダンスパフォーマンス、つっきーは歌唱力と、アイドルとして様々な特性を伸ばして成長している点は、ナナニジファンとしても嬉しい限りです。
あと、これはすごくどうでもいい話ですが、この2人をサッカーのポジションに例えるとボランチで、ダブルボランチとして攻守の要として上手くポゼッションサッカーをしてくれることでしょう(何を書いているんだ?)
※編集中、8/17(土)に放送された「計算外」ではACT1最終日にお披露目されたバンド企画の内容でしたが、ここでもなおてゃんがリーダー、つっきーがサブリーダーに任命されて(楽器経験者という理由からしても)如何にこの2人がナナニジ内で、ファンの見えない部分でも頼りになる存在かというのが分かります。
6.総括
さて、改めてACT1は最高のライブであり、最高の舞台でした。
・物語と各キャラの見せ方のバランスを考えられた素晴らしい構成
・ナナニジ楽曲を物語の中に上手く組み込み、物語の世界観との親和性をあげる
・日替わり対決とアドリブ合戦で毎日違った見どころを与えてくれる
主な点として上記の3点がACT1で特筆すべき点だと個人的に感じました。
思えばナナニジはアニメ「22/7」、物語的な「曇り空の向こうは晴れている」のMV、去年のアニバーサリーライブと「Character’s Theater 2023」(「Pieces of Memory」及び「Pieces of Mystery」)等、ナナニジは色んな形で物語を見せてくれました。
その度に様々な世界観やキャラの造形を深めてくれています。
リアルにしろキャラにしろ物語を作ってライブを行なうことは素人目から見てもコストがかかりリスクが少なからずあるように感じます。
脚本家と専任の演出家を雇い、ライブの中で上手く物語を完結させないといけない。物語が希薄になっても楽曲が少なくなっても叩かれる可能性がある。
しかしそれでも!ナナニジでライブに物語を組み込んで演出して、それに挑戦してくれることは大変感謝しています!!!
ナナニジが、ナナニジのメンバーが新たな物語を生み出し演じてくれることはイチファンとして楽しく、ナナニジの世界を深めていると思います。
今後もナナニジ世界によるたくさんの物語を見ていきたいです。
ACT2も楽しみだし、まおすけが言っていた(演出家から言われたこと)「アイドルは魔法」、それを意識し表現された素晴らしいライブであり舞台だったと改めて思います。
魔法にかけられたように私たちは間違いなく22/7というアイドルに魅了されましたから。
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