見出し画像

22/7 Summer Live 2024『Magic School Days 〜夏の夜空と最後の魔法〜/-Act2-』の感想レポ及び考察とナナニジの更なる可能性について

ナナニジサマーライブ、初日2日目を現地観戦、3日目は配信で鑑賞しましたが、いやーほんっっっっとうに最高のライブでした!!!
Act1の続きとなっている本作ですが、Act1に負けじと劣らず沢山の見どころや様々な試みもあり、ライブとしても舞台としてもとても楽しめました!!!
前投稿でAct1について書かせて頂きましたが、今回も同様にAct2についてレポ並びに感想(ちょい考察)について書かせてもらおうと思います。

1.セトリと全体のあらすじ

セトリは下記の通り。

※初日のセトリです

※以下ネタバレあり

物語は魔法の夏合宿に参加したアース組とムーン組。しかし場所は海ではなく山。校長から与えられた課題は山頂に夜8時までに到着すること。ただし、魔法は1人1回までしか使えないルール。全員で山道を進んで行く中、途中で3つのルートに別れていた。そこで天城サリーは3つのグループに別れて、先に頂上に到着したグループが勝ちという案を提案するが…。

2.曲の構成

Act1に続き、今回もまた曲の構成は見事でした。2時間弱という短い時間の中で楽曲披露と物語進行且つメンバー個々へのスポットの組み合わせは脚本家、演出家の方々は本当にたゆまぬ努力をされたでしょう。
多くの曲はAct1と同じセトリ(順番は異なりますが)ですが、その中でAct2で新たに披露された曲もあります。
「後でわかること」「風は吹いてるか?」「春雷の頃」
特に春雷の頃はリリース時からメンバーでもファンでも人気楽曲でありながらようやく、ダンス付きで披露されたのでようやく観れた!という気分です。
正直、物語上、えまっちゃが雷を止める魔法を使った時にこの時に曲が流れるかと思ってました(笑)
しかし、何と言ってもAct2の曲構成での最大の特徴はユニット曲を披露されたことでしょう!
アース組とムーン組の2つのグループに別れていたところを、3つのルートから3つのグループに分けるという自然な流れでユニットに別けたのはとても良かったです!
披露された曲もまた(濃淡はありますが)物語にリンクしている曲を披露していましたね。
蛍光灯再生計画では「僕らのホロスコープ」で暗闇の中でも星々を目指すことを暗示し、
晴れた日のベンチでは「to goでよろしく」でりのちが恋バナしたいシーンにつなげていますね。
そして気の抜けたサイダーでは「カントリーガール」を披露して山の中(=田舎?)を表していますが、ここで良かったのが他ユニットメンバーが一応動物として登場してカントリーガールを全メンバーで披露したことです!
前々から思っていましたが、ユニット曲をこのようにイレギュラー的に全メンバーで歌ってくれるのはたまりません!!!
是非他ユニットでも全メンバーで歌ってほしいものです!!!

3.物語の解釈

さて、物語の核心的な点として、
・詩ちゃんのお母さんは魔法学校の試験時の出来事により伝説的な魔法使いとして語り継がれていた
⇒そして詩ちゃんはお母さんに憧れていた。
・しかしそのお母さんは、実は仲間(現校長)を救うために無茶な行動をしていた。そこにいつの間にか尾ひれがついて伝説の魔法使いとなった。
・合宿で詩ちゃんは仲間の為に2回魔法を使うという、ルール違反を犯してしまったが、仲間のための行動として退学処分は免除してもらった。
これはつまり、魔法の技術を磨くことも大切だが、誰かのために誰かを幸せにするために魔法を使うことが何より大切なんだというメッセージだと思います。
Act1でも演出家の方が「アイドルは魔法」というメッセージがあったというように、アイドルが誰かのために、誰かを幸せにするために活動することが大切、と私は解釈しました。
また、「謎の力」の曲の入り前でも詩ちゃんが「魔法には無限の可能性がある」と言っていましたね。私はそのまま「アイドルには無限の可能性がある」と言い換えてもいいと思っています。魔法使いという形でメンバー個々が己の鍛錬を磨くというのが物語にベースとしてありますが、その奥にはアイドルの素晴らしさ・可能性を示唆していると思います。
前述でもしましたが、2時間弱の時間制限の中で10人のメンバーを見せ場を均等に用意していたと思います。
個人的にはるうちゃんやしいちゃんが過去の辛かった話をした時になごみんが「みんな頑張った」という台詞が素敵だなと感じました。また、その後に「僕は存在していなかった」が流れるのも物語的にすごく合ってて感動しました。まさに解釈が一致した瞬間でした。
なごみんのラジオ「西條和のねむねむたいむ」で本人がよく言う「みんな違ってみんないい」という言葉に近しいものを感じました。
このように物語上における登場人物であるキャラの心情を楽曲とリンクさせているのはAct1とも同様に素晴らしいですね。
しかし、個人的には何と言っても、Act1とAct2は物語を反転させているところです!
Act1では1曲目は「謎の力」、最後の曲が「世界中で歌おうぜ」でしたが、Act2では見事1曲目と最後の曲が逆になっています。「世界中で歌おうぜ」でAct1とAct2をつなぎ止めつつ、「謎の力」によって物語の始まりと結論を導いているのがとても素敵です。
物語ではまだ回収されていない複線がありましたが、それでもこの反転は粋な演出だと感じました。

4.その他の見どころ

見どころのひとつとしてはやはりAct1と同様に日替わりでメンバーの暴露コーナーでしょう(笑)
今回は道が3つに別れた場面でのことでしたが、りのちが頻繁に暴露されていましたねw
Act1と同様に3日間同じ物語でも、日替わりの見せ場を作り観客を笑わせてくれたのはありがたかったです。
そして3日目には萌ちゃんの転校という最終日限定オリジナルストーリーが加えられて、この演出は良い意味でのサプライズで、完全に泣かされました(笑)
サリーたんもぼろぼろ泣いてて、こっちももらい泣きしてしまいました。

5.フラワースタンドという文化

これはナナニジ独自の文化というわけではないでしょうが、ただナナニジファンの特筆すべき美点だと思います。
ライブごとにファン有志によって様々なフラワースタンドが色とりどりに設置されているロビーは見ていて私個人としても、とても楽しいです。
ある意味、ファン参加型のイベントのひとつとも言えます。
それぞれのファンが凝ったフラワースタンドは最早ひとつアートなのかもしれません。

これほど多くのフラスタが寄せられるのはナナニジのひとつの文化といっても差し支えないと思います。


ナナニジファンにフラワースタンドの文化が根付いているのは実在メンバーだけでなく、キャラクターメンバーというダブルの存在があることも起因していると個人的に提唱します。…まあ何かデータとか根拠はないですが(苦笑)

6.MVPとMIP

さて、個人的にこのAct2でMVPとMIPと感じたメンバー2人を紹介します。
前提条件としてメンバー全員、パフォーマンスも演技も素晴らしく、本当に懸命にそして研鑽していたことが分かります。
その上で個人的に印象に残った2人を挙げさせてもらいます。
まず、MVPはつっきーこと椎名桜月ちゃんです!
彼女はAct1の時もそうでしたが、日替わり企画ではなおてゃんと共に進行役としてスムーズに滞りなく企画を進めていて、この辺りのバランサー及び司令塔としての役割はもうナナニジの中でもとても信頼の置ける立ち位置です。

しかし個人的にAct2で、さらに印象に残った場面はその演技力です。
3つの道に分かれた後、ゆるふわ4人組の道中遭難に遭い、さらには萌ちゃんが足を挫いた時にサリーたんとつっきーが言い合いになるシーンがありましたが、そのシーンでは2人の演技のぶつかり合いと言いますがまさに迫真の演技でした。サリーたんは元々声優としても舞台役者としても演技経験はある程度積んでいますが、つっきーは外仕事で演技経験が無い中、あそこまで真に迫った演技をしたのは驚かされました。
だからこそ、つっきーもまた外仕事で舞台に出演してさらに演技力を磨いてくれないかなあと本気で思っています。
つっきーとサリーたんの魂のぶつかり合いとも言える演技を見れたのは至高でしたし、司会進行力、演技への期待感として個人的にMVPです。
そしてMIPはるぅちゃんこと四条月ちゃんです!

ムーン組として詩ちゃんを慕う生徒の一人という立ち位置でしたが、物語が進むにつれて詩ちゃんを強く支持する心情を場面の端々で見られました。
特に詩ちゃんが2回魔法を使ったことにより退学になりかねた場面で、必死に校長に訴えたるぅちゃんの演技に胸を撃たれました。まさに熱演でした。るぅちゃんもまた外仕事での演技経験が無いですが、そんな中でも如何に演じるキャラがどんなキャラかを深く考えて、自分自身で出し切る演技を見て、本当にたゆまぬ努力を積み重ねてきたんだろうなと敬服しました。
その部分が強く印象に残ったのでるぅちゃんがMIP(モスト・インプルーブド・プレイヤー/Most Improved Player)です!



7.ナナニジによって紡がれる物語


さて、Act1、Act2の終了によりMagic school Daysの物語はおそらく一旦は幕を閉じるのでしょう。しかし続編があれば是非また観に行きたいです!
それほどライブの中に組み込まれた物語として素晴らしかったです。
改めてナナニジは色々な媒体で様々な物語を作ってきました。
・アニメ22/7:演じているのはキャラ
・「曇り空の向こうは晴れている」MV:演じているのはキャラ
 ※台詞無しですがストーリー仕立て
・アニバーサリーライブ2023:演じているのはメンバー自身
・キャラクターライブ:演じているのはキャラ
このようにアニメや舞台上であったり、さらにはキャラクターかもしくはメンバー自身かによっても変わるようにナナニジが携わった物語の幅は広いです。
また、ライブで楽曲披露しつつ演技をする(=物語が行われる)というスタイルを確立したのは昨年のアニラ2023でしょう。
私個人としては、これは嬉しい限りです。
リアルメンバーにしてもキャラクターメンバーにしても演じて様々な物語を紡いで創生してくれるのはとても楽しいですし、ナナニジの深みがとてもとても増していくと思います。今回のMagic School Daysにしても普段のメンバーと似ている部分似ていない部分を物語に反映してナナニジそのものが色々な解釈が出来て、ナナニジの世界が広がっていくと思います。
ナナニジと物語はすごく相性が良いと確信を持ちました!
さて、11月のアニバーサリーライブも発表されましたが、ビジュアルと発表された公演内容的に花魁?もしくは和をテーマにしたライブっぽく、こちらも物語テイストになってそうで楽しみです。

Magic School Daysとはまた雰囲気も世界観もかなり異なっているようで、どんな物語が見られるのか今から楽しみです。


個人的にはAct3としてMagic School Daysの続編も観てみたいという気持ちもありましたが、全く別の世界観によるナナニジの物語が見れるのもまたすっごく楽しみです。
アニラ含めて今後のナナニジによるライブと舞台の融合がすごく楽しみです。
これからも私はナナニジを応援していきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?