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バンドマンとクリエイターをつなぐ【実例②】兼汰”幸せ~その5~”制作紹介

バンドマンとクリエイターをつなぐ【実例②】兼汰”幸せ~その5~”制作紹介

目次
①初めてのtwitter営業
②打ち合わせ
③コンセプト
④アイディア
⑤ラフ案から完成まで

①初めてのtwitter営業

twitterは自己発信ツール&営業ツール!と思いこんでいるので
4月からよく営業DMを送るようにしています。

どのようなものかというと、デザインする人を探している人や
それに準ずるツイートを検索などで探して、提案させていただく形で
なんら目新しいものではありません。
ただ、やっている人は限られていると思うので、まだまだチャンスがあると
思って、やりはじめました。

実は、クリエイターとつなぐ企画をやりはじめようと思ったキッカケは
クライアントさんである「兼汰」さんと実際に制作を進めていけることになったことが大きかったです。

なので、厳密は番外編っぽいですが、一応全く知らないところから
twitterで知り合って、実際にデザインさせていただいた事例として
詳細をつづってみようと思います。


まず今回、クライアントさんである「兼汰さん(@kentahitori)」も
募集ツイートをされていた一人でした。

正直、この時点で面識はゼロで、取りあえずリプライとDMを送って
何か提案させていただいて、よろしければ・・・という感じだったのですが
しばらく時間が経ったのち、一度お会いできるチャンスがあるということで
そこで、色々提案させていただき、判断していただくことにしました。

②打ち合わせ

具体的に、当日お会いしてお話しさせていただいたこととしては

・実際に何を作りたいのか
⇒どんなことを伝えたいのか、何を表現したいのか…など
・その場でのアイディアの共有
・制作後の(兼汰さんの)目標

です。

兼汰さんは、元々バンドで活動されていたそうですが
解散して、今は一人で弾き語りで、東京を中心に活動されている方で
いずれはバンドとして、活動したいということでした。
今回、作りたいCDは、しっかりと活動していく上で、
自分が作ったものを一度形にし、いいと思ってくれる人達と
出会えるきっかけになれば…!ということでした。

ある意味再スタートの様な立ち位置で、私とも被るところがあり、
音楽の趣味も合ったため、色々雑談しつつの打ち合わせになりました。

作成する新譜のイメージとして、色々構想をお聞きしていると
「元カノについて」「現在と過去の対比」の話が多く出てきており
歌詞にもかなり深くかかわってくるとのことでした。

そこで、コンセプトを

「前はいたけど、今はもういない」

として、その日に生まれたアイディアを色々持ち帰って具体化することにしました。打ち合わせのあと、少し呑んでから帰り道に嬉しいツイートをされていて、頑張らねばと当日思いながら帰ってからアイディアを出していました。

③コンセプト

「前はいたけど、今はもういない」

このキーワードは、最後まで大事にするのですが、
いつも、私は裏テーマとして、コンセプトを自分の中でもう一度言葉で決めます。

当日盛り上がったのは、現在と過去の対比でイメージを作る事だったのですが、私としては、どちらかというと喪失感のほうが大切かな?と打ち合わせから感じた為

「彼女との思い出」

を裏テーマ(コンセプト)として、アイディア出しを進めていきました。

④アイディア

実際に出した案の一例が下記です。

※画像は著作権保護の為、ぼかしてます…

数案出した中で、この料理というのが兼汰さんの過去の思い出などと合致して、この路線でいきたいと言っていただき、軸が決まりました。

イラスト、写真両方から考えていたのですが、
イメージ的にも、写真のほうが合うと思い、写真を使用することに。

本当は、自分で撮影しに行くべきでしたが、遠方の為、
事前に色々、写真の案を出して、その風景を撮っていただくことに。
(私は大阪、兼汰さんは東京)

物撮りなど、技術が必要な場合は、友人に依頼しようと思いましたが、
幸いな事に、今回のテーマは、兼汰さんに撮影してもらうことで意味も
出てくると思い、今回はお任せすることにしました。

というのも、カメラマンの友達がよく
「彼女(彼氏)の写真は、彼氏が一番上手く撮れるんだよ」と
いうのを思い出したのもあります。

要は、一番身近な存在である彼氏が、一番自然な表情を撮れるということからでした。
カメラマンは、被写体と仲良くなるのが仕事なんだ!とよく語っている友人の受け売りでしたが、納得感のある理由でした。

実際に、撮影していただいた写真はどれも表情がよく、モデルのさえさん
と兼汰さんはご友人ということもあり、自然ないい写真が撮れていたと思います。
これが、私だと、初対面だし、上手くいかなかったかも…!と今振り返りながら思いました。

⑤ラフ案~完成まで

写真もそろった為、ラフを描いていきます。(下記が一部)

ざっくり、レイアウトを決めていきます。
今回は、兼汰さんが普段聞いているアーティストのデザインの傾向から
レイアウトを探っています。
今の流行のようなものも、CDショップで確認したりと、
初めてCDジャケットをつくる為、色々なデザインを見ることにしました。
写真メインとなるため、文字は最小限で、邪魔しない程度にすることに。

初案が何故か残っていなかったので、少し進んでいますが
画像2枚目のキーになる歌詞を入れる案を気に入っていただいたため
折角なので、兼汰さん直筆文字を加工していれています。

この案の時は、帯ありで考えていたので、帯を取ると、ジャケットは
写真のみとなる構成でした。
実際にこの構成のCDジャケットが非常に増えてきているなぁという
印象があったので、ここでは提案しています。
(※その後、帯なしと知ったため、直印刷に切り替わっています。)

その後、兼汰さんから、パッと見、タイトルが目にはいったほうがいい
という提案から、最終案となるレイアウトに近づいています。
変更点としては、タイトルと横文字にし、上下にレイアウトになっています。文字もすべて兼汰さんの手書きを加工して使用しています。

写真も数案検討し、100枚近い写真から一番イメージに近い組み合わせのものを選んでいきました。
キーとなる歌詞も、よりイメージに近いものに変更し、ブラッシュアップしていきます。

最終的に、文字の可視性を上げる為に調整し、完成です。

4P紙ジャケットという仕様になるため、ジャケットを開くと
彼女を駅まで迎えに行く、送っていくというイメージで
一つのストーリーになるように構成しています。

実際は中身を確認してみてください!
追加でフライヤーも作成しました!


最後にですが、ツイートの通り、
このレコ発でこのCDが発売されます!
詳細は、フライヤーの通り、下記になります。

2018年7月29日
下北沢ろくでもない夜
11:30 OPEN 12:00 START
前売り¥1500 当日¥2000

兼汰さんのtwitterまでご連絡いただけたら、おそらく取り置き可能です!

今週の日曜日お昼なので、是非皆さま見に行かれては如何でしょうか!
私は生で聞きたいけど行けないので大阪でじたばたしてます…

また、フライヤーやCDジャケット他、デザインでお手伝いさせていただける方を募集中です!
単純なやり取りではなく、クライアント様と密に話し合ってデザインを進めていくので、もしよろしければ、twitterやWEBからご連絡いただけると嬉しいです! 些細な相談にもお答えします!


【WEB】https://shortcutfanclub.com/
【twitter】https://twitter.com/matsudai0000(松本)


(あと、実物まだ見てません…はやくみたい…)

おいしい牛乳を毎日飲みたいです。よろしくお願いします。