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Life Style Re-Designを成功させる理論篇

こんにちは、まっつんです。

これまで数回に渡りライフ・シフトの概念を実際に自分でやるためのメソッドとして「Life Style Re-Design」というプログラムを書いてきましたが、「わかってはいるけど、まだ先のことだし」とか「知っているから大丈夫」って先に進めない方もいらっしゃると思います。

今回は、なぜ最初の1歩が踏み出せないのかについて、すこし書いてみたいと思います。

🟩「わかちゃいるけど、やめられない」は人のサガ!

植木等の歌にもありましたが、人は習慣化した行動を止めたり、新しいことを始めることが、なかなかできないものです。
そもそも「なぜそれを止めなければならないのか?」「なぜそれを始める必要があるのか?」を自身の脳で認知しなければなりません。

当たり前ですが、「人は自分が知らないことは行動出来ない」のです。

では、認識し、理解すれば出来るのかといえばそれも違うのです。
なぜ、知性によって判断ができる人間が、合理的な行動ができないのはなぜでしょうか?

🟩「知っていること」と「できること」は違う。

「Knowing-Doing Gap」ってご存知でしょうか?
頭で分かっていること(knowledge)と、やっていること(Practice)の間の差異を指します。

これを、組織レベルで考えたのが、スタンフォード大学のフェッファー教授(Jeffrey Pfeffer)とサットン教授(Robert I. Sutton)の二人です。

彼らは、この「わかっちゃいるけど、やめられない」現象を「Knowing-Doing Gap(頭で分かっていることと、やっていることの違い)」として考え、「The Knowing-Doing Gap: How Smart Companies Turn Knowledge into Action」という著作を発表しています。

知っていても、行動できるとは限らない、両者の間には大きなギャップがあるのだ!ということです。

もう一度書きますが、人は知らないと行動できませんが、知っていても、行動できるとは限らないのです。両者の間には大きなギャップがあるからです。

🟩Life Style Re-DesignのKnowing-Doing Gapを超えるには?

組織の中で課題が暗黙の見解にとどまっている状態では、誰も本質的な課題をみておらず、結果として行動が伴わない。

サラリーマンなら、誰もが組織の中で、経験することです。

組織にとって問題の放置は、組織の成長の妨げになります。
また、それは自分の人生においても同じなのです。

違うのは組織の場合は、あなた以外の誰かが、課題を解決してくれる可能性がありますが、自分の人生においては、他人があなたの課題を解決してくれる可能性は、ほぼ皆無ということです。

ロックミュージシャンの矢沢永吉がインタビューの中で語った『いわゆるどういうこと言いたいかっていったら・・・いつの時代だって、やる奴はやるのよ、やらない奴はやらない』に尽きると思います。

世に中には、2種類の人間がいるのですね。

つまり「やる奴」と「やらない奴」

このブログを読んでいるあなたは、間違いなく「やる奴」です。

🟩Knowing-Doing Gapを行動変容(Behavior change )でレベル分けすると

Knowing-Doing GapをLife Style Re-Designの行動変容ステージモデルに当てはめてみました。知識も正しいスキルも実践することが肝心です。

ペーパー知識では役立ちません。

この場合は、レベル3を超えて初めてKnowing-Doing Gapを乗り越えたことになります。

Life Style Re-Designの行動変容ステージモデル

プレゼンテーション1のコピー

出典:まっつん作成

✅ Life Style Re-Designの行動変容ステージモデル

レベル1:知らない  無関心期
レベル2:知っている 関心期
レベル3:できる   準備期
レベル4:やっている(できている)実行期
レベル5:やりつづけている 維持期

「問題認識」から「現状分析」し、「取り組むべき課題」を「見える化」(可視化)して、課題解決のスケジュール(いつまでに、だれが、どこまでを可視化)を作ることまではよく行われています。

大抵はここまでの作業で満足してしまい、Knowing-Doing Gapの罠に捕まってしまうのです。

🟩Knowing-Doing Gapを乗り越えるには

Life Style Re-Designの行動変容ステージモデルで、Knowing-Doing Gapを超えるにはレベル4:やっている(できている)とレベル5:やりつづけている状態に持っていかなくてはなりません。

これは、自分一人の意思と根性だけでは相当に難しいことです。

例えば、喫煙者にタバコの有害さを理解させて、禁煙のアクションプランを作ったとしても、実際に禁煙のアクションプランを実行するのは、喫煙者本人ですから、知識の理解やプラン立案ができても、実行し、それを継続させるには並大抵の意思では達成できないことは想像に難しくありません。

医療現場では「患者が医療従事者の指示通り治療を受ける」ことを、アドヒアランス(adherence)と言います。納得して自分の意思で行うことは大抵の人は不得手です。そのためには、自分の行動が良い結果になるという「結果期待」とその結果を生み出すために必要はアクションを自分は上手くできるという「効力期待(自己効力感:セルフ・エフィカシー)」が重要な役割を果たすことになります。

自己効力感を高める四つの方法

1.自分でできた!達成・成功経験の蓄積 → ベイビーステップで出来る目標を積み重ねていく。

2.代理的経験(あの人にもできた)モニタリング → 同じ目標の成功者を見る(ロールモデル)

3.言語的教示(評価・激励・仲間)→ 仲間の激励や自己強化としてご褒美など

4.セルフモニタニング(上手くいった時の身体感覚や生理状態に気づく)→記録などから気づきを高める。自己調整法を習得する。できないという精神的思い込みからの解放(視点をずらす)

いろいろ書きましたが、要は、

達成可能な小さな目標の成功体験を積み重ね、

ロールモデルとなる人の成功事例を観察し、

仲間や自身で励まし、上手くいった時には自分にご褒美を与える。

そして成功した時は、いつもどんな状態だったのかに気づき、

常にその状態に自身を持っていけるように自己調整法を習得し、

ネガティブな思い込みから自身を解放しておく。

ということです。

まさに関西のお笑い業界の大御所西川きよし師匠の座右の銘である「小さなことからコツコツと」ですね。是非、やる奴として小さな1歩を踏み出してください。

以上、今回は、なぜ最初の1歩が踏み出せないのかについて書いてみました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

次回もよろしくお願いします。

少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。

✅ ↓ じんじーずに興味のある方はこちらもどうぞ!

https://mangahack.com/comics/3165/episodes/71130

🟩 世の中小さな1歩のあとは惰性!まっつんブログ





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