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「クラウドファンディング」ってなに?🟥その5「クラファンの未来」

こんにちは、クラウドファンディングコンサルタントのまっつんです。
今、クラウドファンディングが熱くなっています。
コロナウイルスにより、人との接触型の商売が難しくなっています。賑わいの創出が商売繁盛の大原則だったこれまでの時代と真逆に、人との接触が著しく制限される非接触型の商売を模索しなければならない。そんな中、インターネットを活用して不特定多数の人から支援を得るクラウドファンディングに注目が集まっています。
では、最新のクラウドファンディングはどうなっているのでしょう?

🟥国内クラウドファンディング史上最高額を更新!

“国内クラウドファンディング史上最高額を更新!「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」、5億3000万円の寄付金が集まる”とREADYFORからの5月28日のプレスリリースにビックリした方もいらっしゃると思います。

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出典:READYFOR のHPより

このプロジェクトは、7月2日に募集終了しましたが、最終的に20,468人の支援があり、72,646,500円の寄付金を集めるに至りました。
このプロジェクトはその性質上、リターンはありません。
寄付金領主書の発送のみです。
寄付金のコースは1000円は9101人、5000円が3768人、10,000円が5395人等々となっており、最高金額の10,000,000円には7人の寄付を集めていました。
このPJは、基金として内閣府より「公益財団法人」として認定されて(公財)東京コミュニティー財団が行っているため、税制上の優遇措置が受けられるメリットがあります。そのため、個人からだけでなく法人からまとまった寄付金を集めることができたのだと思います。アイデア次第で7億円の資金調達ができるクラウドファンディングって素直にスゴイと思います。

🟥コロナショックの中でも前年同月比6倍の急成長!

現在、コロナ禍の影響で、ほぼすべての経営が影響を受けており、感染リスクもさることながら、今後は、コロナ倒産の危機が予測されています。そんな経営の苦しくなった事業者とそれを少しでも支援したいと思う支援者の増加によって、CAMPFIREの5月実績は前年同月対比約6倍の39億円とニュースで報道されていました。ニュースでは大手企業の参入がピックアップされていましたが、成功するクラウドファンディングは、プロジェクトへの共感によって支援者が増えていくという性質があるので、必ずしも資金力の強い大手企業ばかりに支援が集まるわけではありません。自分のアイデア次第で、夢を実現することができるツール、そこがクラウドファンディングの魅力でもあります。

🟥ライオンの爪でひっかいたおしゃれなダメージジーンズが人気に?

まっつんが特に気になったプロジェクトは、北海道札幌市のふれあい体験型動物園「ノースサファリ サッポロ」のプロジェクトです。5月16日からプロジェクトが開始され、6月29日に募集終了しています。最終的に5,733人の支援者から39,017,811円の支援金を集めるました。目標金額25,000,000円をクリアして156%の達成率となっています。

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出典:CAMPFIREのHPより


密の回避が最優先のコロナウイルス対策によって集客が難しくなる中、動物園は来園者の減少による収益減少を避けられません。しかし、園で飼育する動物たちの餌代は、日々かかります。そんな中、動物園ならではのアイデアとして動物とコラボした商品をリターンにすることで、クラウドファンディングによる支援金集めに成功しています。「開運お守り」3000円、「蛇の抜け殻キーホルダー」3000円、「動物が描いた絵」7000円、ビーバーがかじった木でつくったコースター3000円などユニークです。1日園長100,000円、貸切り300,000円というのもあります。

さすが、ふれあい体験型動物園というだけあります。

そして、一番注目されるのが、ライオンがひっかいたダメージジーンズ1本70000円!であり、36人の支援者を集めたようです。

🟥クラウドファンディングの未来について

いま、クラウドファンディングに熱い視線が送られています。しかし、内容を見ると、「助けてください」「どうか支援願います」「皆様のお力を貸してください」という感情に訴えたお涙頂戴のプロジェクトも散見されます。日本のクラウドファンディングが、東日本大震災の復興支援で活躍した経緯を考えるとまだまだ寄付金として認識されている部分が多いのかもしれません。
しかし、先に紹介したノースサファリ サッポロのクラウドファンディングのようにアイデアを出してみんなの知恵で難局を乗り越えているという共感が大切だと思っています。
コロナウィルスが落ち着いたら、支援者の多くは動物たちに会いにいくでしょう。そこで新たな連帯が形成されるかもしれません。情や哀れみで支援を求めるものばかりだと、支援者の涙もいつかは枯れてしまうと思います。起案者と支援者は常に対等な立場にいることが、その後も貴方のファンとして永く支援者とお付き合いもできると考えます。

これからプロジェクトの起案を検討している方々には、是非とも苦しい中でも知恵を出して、良いアイデアで共感を得て支援者の輪をふやしていく、そんなプロジェクトを起案して欲しいと願っています。

世界的に苦しい状況が続く中で、医療現場で、物流の最前線で、保育や教育現場などなど、世界の人々が今、自分に出来ることを使命感を持って行っています。少しでも明るく、そして小さな支援でも誰かの役に立てるという気持ちを大切にしている限り、クラウドファンディングの未来は明るいと信じてなりません。

これからさらに熱くなるクラファンです。しばらくはクラファンの動向に目が離せなくなることでしょう。

では、次回もよろしくお願いいたします。

🟧 ジーンズがもう似合わない!まっつんブログ



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