クラファンで創る未来!「知ってるコトと実行できるってコトは違う」
こんにちは、クラウドファンディングコンサルタントのまっつんです。
前回、データをもとにクラファンの応援団が大切ってことを説明しましたが、今回は、全く同じ手法で同じコンサルタントを起用したにもかかわらず結果が異なった事例をもとにクラファンで創る未来!「知ってるコトと実行できるってコトは違う」と題して書いてみたいと思います。
🟦コンサルタントの力量なの?再現性の問題について
クラウドファンドは、経験豊富なコンサルタントのアドバイスに従っておけば大成功が約束されているのでしょうか?
お任せで目標金額を達成できる程クラウドファンディングは甘くはありません。
コンサルタントも上手く行った経験をもとにそのPJ に合った手法を提案するのですが、全てが上手く行ったPJ のときのように再現できる訳でないのです。
なぜなら、PJ を起案、実行するのは、起案者本人だからです。
🟦全くおなじ手法を使っても大違いな結果に!
表ー1のプロジェクトは、ある事前に名前が売れたイベントを、別の起案者がクラファンで起案したものです。
表ー1 プロジェクトページの閲覧者の経路別グラフ
出典:提供資料をもとにまっつんが作成
可愛い子供やイケメンを起用すれば、支援金なんか軽く集まるだろう?って思っていた訳ではないでしょうが、苦戦してなんとか資金調達にサクセスしています。
🟦成功したクラファンのノウハウを使ったのになぜ苦戦した?
このクラファンは、前回の記事で書いた大成功したクラファンと時期も、手法もコンサルタントも全く同じです。事前準備も抜かりなく行っており、応援団の効果を最大限に活かすためにFacebookグループも数ケ月前に立ち上げています。そしてグループのメンバーは約700人いました。
因みにFacebookの期間中の掲載記事は100件を超えていました。しかし、いいねの数は前回紹介したPJ の半分以下という結果でした。
表−2 クラファン期間中のFacebookグループへの記事掲載内容
出典:Facebookよりまっつんが集計
起案者からしたら、成功ノウハウを持ったコンサルタントを起用しているのに、同じ時期に開始したPJ よりも自分たちのPJ が思った以上に伸び悩んでいることにヤキモキしたことでしょう。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、掲載記事100件に対してのコメント数があまりに少ないのです。逆にシェアの件数はコメントの2倍もあります。
詳細をデータで示せませんが、このクラファンは代表者としての起案者はいるのですが、実は、いろんな業者さんの複合体PJ でして、皆さん自分の担当部分だけをアップした結果、業務報告的な内容や自社の売り込み的なアップが多くなされてました。当然、コメントが入っても返答をほとんどしていません。
起案者たちはコンサルから情報の重要性を説明されていたので、言われた通りにFacebookグループを立ち上げ、知り合いを招待してメンバーを集めたのです。そして情報拡散をするために、闇雲にシェアを繰り返したのでした。
表−3 プロジェクト閲覧者の訪問ルート別一覧表
出典:PJ 起案者提供資料からまっつんが作成
このPJ の救いは、イベント出演者に個別ファンがついており、その個別ファンの人たちが、PJ 起案者の動きとは別に支援者となったことです。事実、表−3で Facebookはあまり機能していません。そしてTwitterは、個別のイベント出演者の発信に反応したものと考えられます。(起案者はTwitterで発信をしていません)
そして、伸び悩みの影響は、サイト内訪問者数にも出ています。
このPJ は応援団が有効に機能しなかったことで、初動で資金をほとんど集めることができませんでした。その影響で、メディアや新聞に取り上げてもらえなかったのです。プロジェクト終了1週間前にやっと目標金額に到達したことで、メディアへの露出が少しありましたが、結果はなんとか目標金額150%達成にこぎ着けたと言う感じで少し残念な結果となってしまいました。
🟦 まとめ
ノウハウを使っても、支援者の共感を得ることに失敗したPJは、スタートダッシュさせメディアを味方にできたPJと比較して支援金額に大きな差が生じてくることを見てきました。
クラファンは目標金額を達成しても、プラットフォーマーへ20%の支払いが生じてきます。さらにコンサルタントを起用すると基本料金と成功報酬が発生するので、そもそものPJ に使えるお金が足りなくなる可能性もあります。
コンサルタントを起用するなら、目標金額を軽く超える支援金を集めなければならないのです。
皆さんがもし、クラウドファンディングを起案するならば、応援団の人たちとの共感を力にプロジェクトを進めてほしいと思います。
以上、今回は、クラファンで創る未来!「知ってるコトと実行できるってコトは違う」と題して書いてみました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回もよろしくお願いします。
少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
🟦情報共感の重要性が身にしみるまっつんブログ