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Blenderが上手くできなくてしょんぼりしているあなたへ。同じモチーフを3回作ってそれぞれで思ったこと
先日、ふと思い立ってBlender(無料の3Dソフト)を使い始めたばかりの頃の作品「メリーゴーランド」をリメイクしてみました。「どれくらい自分の技術が上がったか」をなんとなく知りたくなったためです。
Blenderを始めたばかりの頃はオリジナル作品が全然思い通りにできなくて、「あとどのくらいやれば上手くなるのだろう」と思っていました。
同じモチーフをBlender歴2ヶ月・4ヶ月・10ヶ月の時点でそれぞれ作ってみて、見た目のクオリティはもちろん、作った時の気持ちにも大きな違いがありました。それを忘れないうちに、今回感じたことを綴っておこうと思います。
Blender始めて2ヶ月の時に作ったこの子、当時はリボンも宝石も何もかも表現出来なかったから、できる技術で何とか形にしたのですが、今なら本当に作りたかったイメージで作れるのでは?!と思ったので、やってみます~。そして毎度思うけど下絵大事。 pic.twitter.com/KLjQASyY5D
— 松子 (@d_matsuk0) February 9, 2025
並べると圧がw 右のはコンセプト違うけど、妥協妥協で思い通りになったの5割ぐらいだった記憶。
— 松子 (@d_matsuk0) February 12, 2025
Blender歴
← 2か月 ↑ 10ヶ月現在 4ヶ月 → pic.twitter.com/RRsMdhujal
Blender始めてから2ヶ月目
初代メリーゴーランドはオリジナル作品の3作目だった記憶があります。1作目は教本の復習でパンダ。2作目のロボットを作った時は、すべてデフォルトの素材を組み合わせ、大きさなど少し変えて作成していました。
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馬のモデリング
しかし、馬を作るとなると話は別です。顔、首、胴体といった有機的な形が多く、これを再現するのはなかなか大変でした。それに残念ながら、YouTubeには初心者向けの馬の作り方が見当たりませんでした。
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孤独と絶望感
そのとき、私はまるで何もない3Dの海に投げ出されたような気持ちでした。遠くに水平線が見えるだけで、目標になるものは何もありません。とても孤独で、絶望感を感じました。「自分に3Dはやっぱり無理なのでは?」と不安もありました。同時にオリジナル作品を作る技術が全くないことを痛感しました。
苦肉の策とミラーの悩み
当時、首と胴体を一体で作る方法が全くわかりませんでした。今見ると「そのままくっつければいいじゃん」と思うんですが、当時は見当すらつきませんでした。
また、ミラー機能を使いこなせなかったので、複製でコピーして進めていました。その後もミラー機能は習得するのにかなり時間がかかりました。
装飾はやっつけ
馬のパートでヘトヘトになり、屋根の装飾や柱などは超やっつけ仕事になってしまいました。くねくねした装飾なんてとてもできなかったし、柱も迷走しているのがわかります。
「調べながらやればいい」と思っていましたが、初心者の頃は1から10まで一つひとつ調べなければならず、なかなか完成には至りません。時間だけが経っていき、目の前の作品を見ているとモチベーションがどんどん下がっていきました。だから、仕方なく今知っている機能だけを駆使して、ゴリ押しで作成。なるべく早く完成させようという精神でした。
Blenderを始めて4ヶ月目
これは作品のコンセプト自体が他の2つと異なりますが、思い通りにできた部分は半分くらいで、まだまだ技術が習得できたとは全く言えない状態で試行錯誤しながら作っていました。
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出来なかった箇所
納得いかない部分が多かったのですが、特に、宝石をつけたくて透明なダイヤを作ったのですが、思ったように透明感が出ず、暗くなってしまいました。透明じゃない方がまだマシだと思い、結局青白い石をたくさんつけることになりました。
思いがけない反応
ちなみに、この作品はめちゃくちゃバズりました。当時は「いつかバズったらいいな~」と思っていた状態だったので、いいね数を見て少し不安にもなりました。でも、こんな実力しかない自分でも、好きだと言ってもらえるのが本当に嬉しかったです。
春からほぼ毎日blenderに触ってきた結果、作りたいものが作れるようになってきました。うれぴうれぴ
— 松子 (@d_matsuk0) August 9, 2024
←今日 2ヶ月前→ pic.twitter.com/5rRRh5Uhqk
上達のコツ:たくさん作ること
モデリングが上手くなるコツは「たくさん作る」ことだと思います。これはどんなことでも当然のことですが、初心者の頃は量産する選択肢すらありませんでした。まさに亀の歩みで、一つのモデリングを作るのに何時間もかかっていたからです。量産できるようになったと気づいたのは、Blender歴8ヶ月でクリスマスツリーのオーナメントをたくさん作ったときです。
もちろん、時間はかかりますが、「頑張れば終わる!」ということに気づいてからは、なるべく多くの物量をこなすようにしています。
Blenderを始めて10ヶ月目(現在)
今回の作品は、「どれくらい自分の技術が上がったか」を検証したかったため、あえて一作目のメリーゴーランドを作った時の気持ちをじっくり思い出しながら同じコンセプトでデザインを進めていきました。
初心者時代の「できない」との向き合い
初心者の頃は、何もかもできないと思って、色々と省いてしまっていましたし、そもそも下絵なんか作っていませんでした。
デザインは、等身の低いデフォルメの馬で、夢かわいい雰囲気にしたかった、など当時は再現する能力はないものの、なんとなくのデザインイメージは持っていました。
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モデリングの感想
一言で言うなら、「簡単でした!」
本業の仕事がまあまあ忙しくて、家事や育児の合間に進めていたのですが、モデリングにかかった時間はだいたい5時間くらいでした。制作時間は以前より何倍も早くなりました。
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成長した部分
今まで出来なかったリボンや宝石もなんとか見せれるレベルにはできたと思います。
宝石は裏側をメタリックにすることで光を集める工夫をしています。
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迷った点
迷った箇所はそんなに多くはないですが、困ったのはポールのねじねじのやり方を忘れてしまっていたので、調べ直したことです。それと、屋根のうねうねした部分はやっぱり苦戦して、何回かやり直しました。それでも、概ね思った通りのデザインにはできました。
納得いかなかった部分
ただ、どうしても納得いかなかった点が一つ。立髪のなみなみ部分が思い通りではありません。今後の課題です。
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▼動画も作ったのでよかったら見てください!
まとめ
この記事で言いたかったことは、「最初が一番しんどくて大変だったよ」ということです。だから、最近Blenderを始めた方に伝えたいのは、思うように作品が作れなくてもしょんぼりしないで続けてほしいということです。自転車と一緒で、漕ぎ始めは辛くても、そのうちスイスイ漕げるようになるよ、ということをこの3つのメリーゴーランド制作を通して実感しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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