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Blenderでくま(全身)チョコの作り方

この記事は最近Blenderを始めたばかりの「超初心者」の方に向けてくま(全身)チョコの作り方を解説しています。
今回がチョコの作り方シリーズ最終回です!非常に長い記事で工程が多いので、ぜひ少しずつ進めてください。

Blenderのバージョンは4.3を使用しています。

※この記事は2月15日以降有料公開に切り替わります。



全体のパーツを用意します

コピーできるパーツが多めなので、パーツを全部置いた後に、それぞれ形を作って行きます。

カメラは作業の邪魔なので、目のマークをオフにして非表示にします。

胴体をつくります。

デフォルトの立方体を選択し、
[Tab]で選択モードに入ります。
[Alt][Z]で透過にし、
テンキー[1]で正面視点にします。

[ctrl][R]で辺を増やし、
左の4つの頂点を選び、
[X]「頂点」で削除します。

モディファイアープロパティに入り、
「モディファイアーを追加」「生成」「ミラー」を追加し、
「クリッピング」にチェックを入れます。
さらに「モディファイアーを追加」「生成」
「サブディビジョンサーフェス」を追加
ビューポートのレベル数は「1」にします。

[Tab]でオブジェクトモードに移り、
サブディビジョンサーフェスの小さい「下矢印」から、
「適用」をクリックします。

サブディビジョンサーフェスを適用すること見た目のままのメッシュが生成されます。「ワイヤー表示」で確認すると分かりやすいです。

さらにもう一度「モディファイアーを追加」「生成」「サブディビジョンサーフェス」を追加します。
ビューポートのレベル数は「3」にします。

右クリックで「自動スムーズ」をかけます。

[shift][D][Z]で顔もコピーしておきます。

腕をつくります。
[shift][A]新規から「立方体」を追加し、
[S]で縮小、
[G]で腕の位置へ移動します。

「モディファイアーを追加」「生成」「サブディビジョンサーフェス」
ビューポートのレベル数は「3」、
「ミラー」のスポイトマークは胴体をクリックします。
右クリックで「自動スムーズ」をかけます

[shift][D]で足をコピーしておきます。

鼻をつくります。
[shift][A]「メッシュ」「円柱」を追加し、
画面左下のオプションで
頂点「6」
深度「1」
回転X「90」
にします。

[s]で小さくし、
[G][Z]で鼻の位置にもっていき、
「モディファイアーを追加」「生成」「サブディビジョンサーフェス」
ビューポートのレベル数は「3」にします。

テンキー[3]横視点で
[G]で顔の前に出します

目をつくります

[shift][D]で鼻をコピーし
[G]で目の位置に移動、

「モディファイアーを追加」「生成」「ミラー」を追加し、
ミラーオブジェクトのスポイトマークで顔をクリックします。

耳と足の肉球にそれぞれにもコピーしておきます。


色をつけます

形を見やすくするために色を先に付けます。

まずワールドタブ内のカラーは「薄いグレー」にします。

マテリアルアイコンのタブに入り
「新規ボタン」をクリックし、
ベースカラーを設定します。
下記を参考にお好みの色にしてください。

胴体、耳、手、足「#965032FF」
目、鼻、肉球「#3A160CFF」

複数に同じ色を設定する時は新規ボタンの横の矢印から選択します。

色が設定できました。


それぞれのパーツの形を作ります


好きな形で良いですが、見本があると作業がはかどります。
解説のクマを参考ししてもらってもいいですが、
好きなクマのキャラクターやイラストの画像を見ながらでも楽しいです。

違う角度の画面を表示しておくと便利です。画面の端にカーソルを合わせると「+」になり分割できます。
ソリッド表示にします。
顔を選択し、
テンキー「/」で他のオブジェクトを非表示にできます。
[Tab]で編集モードに入ります。
[Alt][Z]で透過表示にします。
透過と非透過表示は適宜切り替えてください。
裏側も一緒に移動する場合必ず透過表示にします。

移動ツールはGを押さなくても移動できるので便利です。

おにぎりのような楕円に整えます。
裏側の頂点も一緒に選択して移動してください。

テンキー「3」横視点で
[S][Y]で奥行を縮めて
内側の辺も近づけてなだらかにします。
顔の正面は若干、平にならします。

視点を調整して
文字列[3]で鼻部分を選択し、
[E][Y]で押し出します。
[S]で少し縮めます。

テンキー[3]横視点で
[R]で回転し、
[G]で少し上に上げます。

鼻の付け根は少しメリハリが欲しいので
文字列[2]で付け根の3辺を選び、
[ctrl][B]ベベルで辺を追加します。

テンキー[1]正面視点で
文字列[1]頂点選択モードで整えます
鼻先と、内側の法線をこのようにしました。

耳をつくります

テンキー「/」全てを再表示
[G][Y]移動
[S]拡大します。

[Tab]編集モードに入り
文字列[3]で耳の前面を選択します。
[I]で面を差し込み、
[G][Y]でくぼませます。
2回繰り返します。

[Tab]でオブジェクトモードに移り、

テンキー「7」上からの視点で
[R]内側に少し傾けます。
テンキー「3」横からも
[R]内側に少し傾けます。

目をつくります

目の編集モードに入り
[A]全選択
[S][X]で横幅を縮めます。

上下の頂点を選択し、
[S][Z]で縦幅を縮めます。
ふんわりした楕円にします。

少し角を出したいので、
[ctrl][R]で辺を追加し、
ドラッグでクリックで位置を確定します。

テンキー「3」で横からの視点で、
顔の側面に合わせて「R」で回転させます

テンキー「7」で上からの視点になり

[R]で回転します
輪郭はつくりによって微妙に形が変わるので微調整してください

鼻をつくります

鼻の編集モードに入ります。
鼻は横長にしたいので、
[R][Y][90]で回転します。

形の作り方は目と同じです。
復習も兼ねて挑戦してみてください。
位置や大きさもお好みです。

胴体を作ります

胴体の編集モードに入ります


辺が足りないので、中央やや下に[ctrl][R]で辺を追加します

テンキー「3」横視点で
増やした辺の間隔を大体そろえます。
お腹はややぷっくりさせて、背中はややまっすぐにします

中心の辺を[Alt]を押しながら、[クリック]でぐるっと選択します
[S][Y]で拡大します
この一手間で、平面的な印象から、立体的なまんまるとした形になります

テンキー「1」で正面の視点になります


[S][X]で全体を細くし
さらに上のほうは若干細くし
下のほうは若干大きくするようなイメージです
辺の間隔も整えます
選択ツールで調整します

[Tab]でオブジェクトモードに移り
[G][Z]で頭につけておきます

手を作ります

腕の選択モードに入り、
文字列[3]面選択モードで
底面を選択します

[E]で下方向へ押し出します

テンキー「1」正面視点で
文字列[1]点選択モード
移動ツールで形を整えます。
腕の内側は胴体にめり込ませます。
外側はふんわり弧を描くイメージです。
腕の一番太い部分は重心をさげます。
後からリボンを付けるので首周りは少々開けておきます。

足をつくります

足の編集モードに入ります
文字列[3]の面選択モードで
足の前面を選択します

[E][Y]で押し出します


テンキー「3」横視点で形を整えます
付け根あたりは小さくし
足首のクイっとした部分を表現したいので
中心の辺は、足首に移動します
形は画像を参考にしてください

足の付け根は、[S][X]で横に細くし
体につくように内側に移動させます

肉球もつくります。編集モードに入り


[ctrl][R]で追加した辺を前に移動させておきます。
形の作り方は目と同じ要領です。


大きい形が1個できたら、[shift][D]であと3つコピーします

[R]で回転し、足の丸みに沿わせます。
テンキー「7」上からの視点と「3」横視点で回転するとやりやすいです。
1つの肉球を選択したい場合は、1つの頂点を選択し、
[L]でつながったオブジェクトが選択されます

肉球ができたら、オブジェクトモードで
肉球と足を選択して、[R]で回転し[G]で位置を調整します


クマの形ができたので、バランスを見ながら形を調整します。
この後一体化してしまうので、気になる形はここで整えておきます。


全体の形を整えます


お好きな形に整えてください。
私は胴体を縮めて、顔の輪郭やパーツを調整しました。
色々な角度からの参考を置いておきます。

[G]移動
[S]縮小
[R]回転
などを使って調整します。


予備をコピーしておきます

合体するので、その後の形の調整が難しくなります。
予備でコピーしておくと形を修正したい時に便利です。

[shift][D]で左上にコピーしておきます。場所はどこでも良いですが、
テンキー「3」横視点で干渉しない位置なので、私はこの位置にしています。

他にも、ファイル自体をコピーするか、シーンコレクションにコピーを格納する方法などもあります。お好きな方法でどうぞ。


スカルプトで毛並みをつくります

表面を毛並みの凸凹の質感にします。質感はお好みなので、この工程を飛ばしても大丈夫です。

まずスカルプトの準備をします。

モディファイアーを適用します

耳を選択し、
モディファイアーのタブから
サブディビジョンサーフェスの下矢印から「適用」を選びます。
次にミラーの下矢印から「適用」を選びます。
スムーズシェードはそのままで大丈夫です。

適用する時は必ず上から適用してください。
下から適用すると形が変わってしまう場合があります。

顔、胴体、腕、足も全て適用してください。
目と肉球は「ミラー」のみの適用で大丈夫です。

ブーリアンで統合します

目鼻肉球以外のミルクチョコ部分を選択し、
[shift][ctrl][B]で「ユニオン」を選びます。

スカルプト


画面の上部のワークスペースから「スカルプト」に移動します。

ワイヤー表示を表示します。
オーバーレイの下矢印から「ワイヤー」のチェックを入れて不透明度を「0.2」に下げます

滑らかにスカルプトできるように、ポリゴン数を増やします。
「リメッシュ」から
ボクセルサイズ「0.05」にして「リメッシュ」します。
パソコンが重くなるので、ご自身のPCと相談してサイズは調整してください。

つなぎ目がギザギザしているので、ならします。
[shift]を押しながら[クリック][ドラッグ]で境目を撫でると滑らかになります。
半径や強さは画面の左上で調整できます。

表面質感をやり直したい時のために
「レイアウト」ワークスペースに戻り、コピーしておきます。
元のクマ本体を選択してから「スカルプト」のワークスペースに戻ります。

毛並みを盛る

画面下のアイコン「クレイストリップ」のブラシに持ち替えます。
(Blenderのバージョンの違いで画面左側のアイコンの中にあります。)
半径と強さは任意のサイズにしてください。

表面を撫でると凸で盛られ、
[ctrl]押しなが撫でると凹みます。
形を大きく変えたくないので、ちょっと盛ったらちょっと削るみたいな感覚で毛並みをつくります。

毛流れは下記のようにしましたが、自由に楽しんでください。

「レイアウト」のワークスペースで「プレビューモード」でもチェックしてください。
右クリックで「スムーズシェード」をかけておきます。


リボン

最後にリボンをつくります。

首輪の部分

「レイアウト」のワークスペースで
[shift][A]新規、「メッシュ」「円柱」を選び、
画面左下のオプションで
頂点「7」
半径「0.7」
深度「0.3」
にします。

上に上げてサイズなど調整します。
マテリアルアイコンから色をつけます
ベースカラー「#5CA194FF」ですが、好きな色にしてください。
粗さ「0.4」

モディファイアープロパティで
「モディファイアーを追加」
「モディファイアーを追加」「生成」「サブディビジョンサーフェス」を追加します。
「ビューポートのレベル数」と「レンダー」はそれぞれ「3」にします。
右クリックで「自動スムーズシェード」を適用します。

[Tab]編集モードで
[ctrl][R]で辺を追加します

[ctrl][B]で辺を2本追加し端によせます。

テンキー「3」横視点で
[S][Y]で縮めて
肩が食い込んでいるので内側の頂点は少し上に上げます。

リボンの中心をつくります

[shift][A]新規「メッシュ」「立方体」をえらびます

テンキー「3」横視点で
[G]で移動します。

「モディファイアーを追加」から「生成」「ベベル」
セグメントは「4」にします。

横のリボンをつくります

[shift][D]で横にコピーし、
ベベルは「×」のボタンで削除します。

「モディファイアーを追加」から
「サブディビジョンサーフェス」数字は「3」に
「ミラー」のスポイトマークでリボンの中心をクリックします。

色はマテリアルアイコンを開いて首輪のマテリアルをコピーします。

[Tab]編集モードで
[S][X]で横に広げ、
[ctrl][R]で縦・横それぞれに辺を追加します。

横の辺は
[ctrl][B]ベベル
セグメントは「2」にします。

結び目の凹みをつくるので、
頂点を1点選択し、
[G][Y]でグイッと下げます

テンキー「1」正面視点で
お好みの形に整えます。
私は先が少したるーんとした形にしました。
皺用の3本の辺もなだらかにしておきます。

[Tab]オブジェクトモードで
[shift][D]でコピーして
[R]で回転します。

[Tab]編集モードで
[S][X]で縮め
下をまっすぐめにします

テンキー「3」横視点で
[R]で回転します。

全体をお好きな形に整えて完成です。


レンダリングします


レンダープロパティで
レンダーエンジン[Cycles]
デバイス[GPU演算]
最大サンプル数は[300]に設定します。

デフォルトのライトを
テンキー「7」上からの視点で
[G]で移動します。
お好きな位置にしてください。

地面を作るので、クマを移動します。
テンキー「3」横視点で
[G][Z]でY軸の線に合わせてあげます
[R]でおしりもつくようにしてあげると自然です。

[shift][A]新規「メッシュ」「平面」を追加し、
[S][50]で大きくします。
色はマテリアルプロパティから色を「#E7C094FF」にします。
お好きな色にしてください。

カメラの目をオンにして、
ビューポート右端のカメラマークを押すと
カメラの視点になります。
鍵をロックするとカメラの視点を動かせます。
カメラのプロパティで焦点距離を「75」にしてパースの歪みを抑えます。

[F12]でレンダリングが開始されます。
レンダリングが完了したら「画像」からデータを保存してください。

完成です!!


よかったら「#Blenderチョコ会」でXに投稿して完成品を見せてください!!

すごい!ここまで頑張りましたね!!作ってくださってありがとうございます!本当にうれしいです。

他のチョコの作り方記事も書いてますのでよかったら見てみてください。このクマほど工程が多いものは無いのでお気軽にどうぞ!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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