「ボタン式アコーディオンの運指を考える」後編
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はじめに
noteでアコーディオンレッスン第10回目です。
前回の「ボタン式アコーディオンの運指を考える」前編の続きをお伝えします。
後編ではスケール以外の具体例をあげて、私が運指を作るときにどんな風に考えているか、またどのように選択しているかご紹介します。
後編の動画は17分24秒です。
親指以外の選択肢を持とう
私もそうでしたが、ピアノ経験者の方は親指を多用しがちです。
ピアノでは問題ない運指でも、アコーディオンの場合は鍵盤の向きが違いますので不向きな場合もあります。ピアノの運指から離れて考えることも大事ですね。
親指一択だと思っている箇所でも、他の指で代用できないか少し考えてみることをお勧めします。案外、人差し指や薬指が使いやすい時もあるんですよ。
a)の運指で親指を使用している最初のミの音。b)では、ここを中指で弾いて人差し指を横にスライドさせて使います。
こういう運指はボタン独特かもしれませんが、使えるようになると便利なのでオススメです。
使いたい指から逆算して考える
「このボタンはこの指で弾きたい」というのが決まっていれば、そこから逆算して作るという手もあります。運指の最大の目的は、スムーズにミスなく弾けるようにすることなので、その目的を忘れずに自分の指や手首の動きに無理や無駄がないかどうか考えてみましょう。
ボタン鍵盤に対する手の角度がしょっちゅう変わる運指は、動線が長くなるので見直しが必要なことが多いです。
星座のようなイメージを持つ
ボタンの配置がなかなか覚えられない方にもお勧めしているのが、星と星を線で結んだ星座のように、ボタンとボタンを線で結んだ形を覚える(イメージする)方法です。
一音一音の流れを覚えるよりは、ある音のまとまりを線で結んだ形(=手指の形)を掴んだほうが、指がボタンの上に乗るスピードも速くなります。
私は、いつも写真の右図のようなイメージが頭に浮かんでいます。
運指作りには根気がいる
運指作りは忍耐力との闘いのようなところがあります。
たくさんある運指の中から吟味して決めるのはかなりめんどくさいので、ついつい「これでいっか」と決めてしまいがちですが、いい加減に決めてしまった運指ほど曲の練習を進めていった時にネックになり、やり直しになることが多いです。そうすると、結果的に多くの時間を費やすことになるので、つまずきそうな箇所ほど最初にきっちり時間をかけて決めることが肝心です。
根気よく取り組めるかどうかは重要ですね。
さいごに
ボタン式アコーディオンの運指について、2回にわたって解説してきました。
言い残したことがいくつかあるので、続編を考え中です。
動画が出来上がったら、またこちらでお伝えしますね。
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