別の斜めライン-蛇腹操作と手首の関係
久しぶりの投稿となります。
みなさま、楽しくアコーディオン弾いてらっしゃいますか?
最近は対面レッスンを通して思いついたことを試すことが多く、こういった形でのアウトプットが少なくなってきていますが、先日久しぶりに「こういう説明は分かりやすいのかどうか」色々な人に聞いてみたいなと思うことがあったので、書いてみます。
アコーディオン弾きの永遠の課題「蛇腹」
蛇腹の開閉について、過去に3本の動画を公開しています。
最初が、vol.1「蛇腹は押す」
その次が、vol.21の「開け」と「閉じ」の2本(レッスン動画の最新版です。)
蛇腹の「閉じ」はいつも教えるのが難しくて、常に考えながらレッスンしているのですが、最近は以下のように伝えるのがいいかなと思っています。
青い部分🟦を押さないで、赤い部分🟥を押すこと。
身体のどこを使う、という伝え方ではなくて「楽器のココ」を押すという表現に変えました。
さて、ここで問題が発生しました。
どんなに本人が押そうと思っても、この赤い部分が押せない状態があるんです。
どういうことかというと、手がこんな風になっている時です。
どこが問題かわかりますか?
何も言わなければ10人中9人はこういう手の形になるのですが、何が問題かというと、手首の位置が高すぎるのです。
指が緑のライン(C-CM-Cmの列)に沿っていない形で、この位置では楽器の赤い部分を腕では押し辛く、親指の付け根に力が入って手で青い部分を押しがちになります。手で蛇腹を操作すると、パワーはないし動けなくなるし指は硬くなるので、良いことはありません。
手首の位置が良くないと蛇腹の開閉に腕が使えない。
これに気づいて、ちょっと頭を抱えてしまいました。
というのは、同時に2つのことに気をつけるって中々難しく、特に初心者の方にそれを求めるのはハードルが高い…この左ボタンの斜めラインがスッと取れる人も少ないし…
せめて、この斜めラインに指を沿わせるいい方法があったらなぁ〜と頭の片隅でずっと考えていたある日。
レッスン中に楽器正面から演奏する生徒の指を見ていて、別の斜めラインが使えるかもと閃きました。
「別の斜めライン」とは、これ。
赤い矢印の向きの斜めラインです。
アコーディオンが弾ける人は絶対注目しない斜めラインなのですが(なので私も意識したことがなかった)、先に示した緑の斜めラインにうまく指を乗せるために、赤い斜めラインに注目してもらうという手。
初心者の方は緑のラインもなにも、何がどこにあるか分からないところから始めるので、鏡を見て確かめられることが大事です。鏡を見て、この赤の列に全ての指の爪がまっすぐ向いている状態にしてもらえれば、自ずと手首は下がるのではなかろうか…と考えました。
ちなみに爪がまっすぐ向いていない時は、この位置に手首がきます。(黄色矢印)
大体、人差し指が違う方向を向きますね。
(なので7thを良く間違える方は、この修正が必要です。)
さて今わたしは、この方法が分かりやすいのかどうかが知りたいのです。
この記事を読んだみなさまは、どう思われましたか?
この考え方、使えそうでしょうか?
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