蛇腹の押し方(開け)
最近は単発レッスンに来られる方が増え、独学で取り組んでいる方の様子を拝見する機会が多いのですが
やはり蛇腹の開け閉めが上手くできない方が多いという印象です。
ご本人は蛇腹よりも指に気が向いている場合も多いのですが、原因を探すと蛇腹なんだよなぁという感じ。
私がコロナ禍中に動画の投稿を始めて、最初の動画が「蛇腹は押す!」でした。
やはり「アコーディオン演奏の肝は『蛇腹』だよ」という思いが強く、だからこそ最初のテーマに「蛇腹」を選んだのですが、あれから3年が経ち、レッスンを通してわかってくることも増えたので、「蛇腹は押す!」の続編として「蛇腹の押し方」という動画を2本(開け・閉じ)撮影してみました。
「開閉」で1本の動画にしようと思っていたのですが、「開け」だけで20分の動画となってしまいました。
ブログでも、まずは「開け」からご紹介します。
今回の動画から新しい試みとして、実際のレッスンの様子も公開してみました。
(ご協力いただいた生徒の方々には感謝です!)
ポイントになる場所
まず私流の開け方には、3つの手順があるのですが、手順ごとにポイントとなる場所が違います。
手首
ひとつ目が、手首。
ベースバンドと呼ばれるベルトに触れている部分です。
蛇腹の開けは、まずこの手首をベルトに押し付けるところから始まります。
ただしその時に
・前腕の内側が楽器から離れないこと
・手首を捻らないこと
この2点がとても大事です。
腕の内側は楽器に触れつつ、手首だけを外に押し出す動きは意外とできない方もいるので、間違った動きにならないようゆっくり練習してみてください。
こんな感じで、手首が「くの字」になるようなイメージで使えるとOKです!
肘
ふたつめは、肘。
この肘という部位は、結構感覚が鈍くて厄介な場所なんですが、めちゃくちゃ大事な場所です。
アコーディオン演奏では、この肘が蛇腹と一緒に僅かに動かないと腕の可動域が狭くなるので、蛇腹を十分に使うことができません。
肘がわずかに動くのは、蛇腹が動き出した瞬間からで、蛇腹と一緒に横にスライドするのがポイントです。
文字にすると簡単そうですが、大多数の方は蛇腹を開けようとした時に脇を締めてしまっているので、肘を動かすことができないんですね。
このちょっとした肘の動きで、蛇腹の軌道も動かせる範囲も大きく変わります。
腕
最後みっつ目は、腕。
ある程度まで肘を動かしたら(楽に動かせる範囲で構いません)、今度は腕を伸ばしていきます。
実際には上の写真ぐらいまで腕が伸びることはありませんが、重力も利用しながら腕を伸ばしていけば
蛇腹は自然と開いていきます。
この時注意するのが、伸ばしていく方向です。
斜め左前かつ少し下の方向に伸ばしましょう。楽器は左腿の上に乗っていると思いますから、そこから持ち上げずに腕を伸ばしやすい方向に伸ばしてください。
動画ではお伝えしていませんが、この「伸ばす方向」によっては「閉じ」がしにくくなる場合がありますので、ここはぜひ色々試してみていただきたいところです!
動画では、私の一通りの説明の後に実際のレッスンの様子を公開しています。
おそらく多くの方も同じような「指の緊張」や「手首のねじれ」があると思いますので、こちらもぜひご覧ください!
今回のレッスン記事はここまでです。
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