『ブルアカ』「対策委員会編2章」感想。ホシノが“おじさん”を自称するのはなぜか。気が付いたらリゾート復旧対策委員会になっていたので、その理由に思いを馳せてみた。
先日、今更ながらに『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』の4th PVを観て、私の中で止まり続けていた物語を再開しようと決めた。
そうしてnoteにその決意表明を公開したところ、思ったよりも読んでもらえている。私に復帰を勧めた友人のうち、静かに狂うオタクの方が「みんな初見の反応に飢えている」と言っていたから文字に起こしてみたけど、誰かに楽しんでもらえたのだとしたら嬉しいことこの上ない(ありがとうございます)。
ちなみに、気になっていた子の名前はガチャ更新で知った。無料分ではまだ引けていない。
現在、対策委員会編の第2章までを読んだ。本当はもっとガンガン読み進めていこうと思っていたのだけど、ガチャで引いた生徒たちを眺めたり、戦う様子を見守ったりが楽しくなってしまって、思ったより読み進められていない。
先生に復帰した……ので、まず記憶をたどっておこう
復帰……というのも、実は対策委員会編の第1章までは一度読み終えていて。でも、記憶がかなりあやふやだ。だから、読み返して記憶を取り戻しておこう。だらしない先生ですまない…。
・行方不明の連邦生徒会長
・対策委員会ってなんだっけ。→アビドス高等学校の廃校対策委員会
・借金9億超!
・便利屋となんやかんやあったね。
と、ラーメン屋の爆発以外を覚えていなかった私が徐々に記憶を取り戻しつつ、カイザーコーポレーションという巨悪の背中が「見えたぜ!」してきた。
そして、第2章のハイライト。過去になにやらありそうなホシノの離脱。第1章でひと悶着あった便利屋68の再登場。からのホシノ奪還。
短いスパンの中でもカタルシスを得られる演出が詰まっていて、シンプルにアツくなった。私の中には「4th PVを観た」という別のレイヤーが掛かっているから、ある意味で序盤のストーリーは“通過点”のようなものになってしまうのではないか、と危惧していたのだが、杞憂だった。
大人の戦い
黒服の人ってこんなに序盤から出てくるんだ、という。この対峙がすごくよかった。毅然とした先生の態度がカッコいい。
気になったのは、先生と同じくキヴォトスの外部の者という点。補足の「だけど領域は違う」との発言も含めて、きっと重要(という雰囲気だけの理解)。内もまだ理解しきっていないけど……外、気になるよね。“ゲマトリア“と呼称される存在らしい。不可解だあ。
はっきりとわかるのは、先生とゲマトリアはお互いに“大人”でありながら、在り方は対照的だということ。ゲマトリアは自身の認識を“悪”としていること。そう自認したうえで、詭弁に感じる論立てをしてくる。露悪的だ。カイザーコーポレーションの人間だと思わせるミスリードもいやらしいよね。
そして、“責任”というワードが出現。来た!
“それが、大人のやるべきことだから。”
「責任は大人が負うもの」という考えかたに対して、ゲマトリアは“大人”の定義を「望む通りに社会を改造し、法則を決めて、規則を決め、常識と非常識を決め、平凡と非凡とを決める者」と説く。権力、知識、力、お金……あらゆる面で、持つ者が持たざる者を支配する、という考え方。可能性を自分の裁量で定義する。あるいは、可能性を否定しているのか。これは相容れないと、先生が諦める(“言ってもきっと、理解できないと思うよ。”)のも仕方ないのかな。
“ミネシス”なるものも気になる。神秘の裏側=恐怖(て、テラー?)を生きている生徒に適用する実験???そも“神秘”とは。“狼の神”だと?……まずい、匂わせたワードがたくさんだ。というか、“大人のカード”!! やばい代物じゃねーか!
とにかく、先生というものはプレイヤーの分身でもあるし、責任を負うというスタンスは言い換えれば生徒のことを見守るということ。いわば受動的な立場にいると思っていたけど、こういう激しい舌戦なんかも今後期待できそうなのは、とても嬉しい。銃器が当たり前のなかで、銃を持っていない人の戦いが描かれる。良いシチュエーションだ。
まあこの先生、なんか足舐めてたけどさ。その舌戦もあるのかよ。
それは惚れちゃうよ
この場面はアル様!! となった。無料10連でお迎えできたので任務の際もなにとぞ。一生ついていきます! アルちゃん、いいね。
ポンコツ感があって、表情豊か。で、意図していないけど周りの人を惹きつける最善手を取れちゃう。確かな実力もある。
白目を剥きながらみんなに尊敬される? まるでゴッド・ウソップだな。ジャンプっ子たる私の好物だ、それは。
挿入歌とか、あるんや!
ここまでに、ホシノに抱いた印象。見た目以上に年上ぶり、ひょうひょうとしていて、どこか悟った言動をする。軽い雰囲気だけど、リーダーとしての自覚があり、後輩たちは保護の対象として認識している。つまるところ、他人に優しい。そのくせ、自分自身の勘定は低く見積もっているんだ。
なんだか『FF9』のジタン・トライバルと同じ匂いを感じる。FF大好きっ子たる私の好物だ、それは!
ホシノが後輩を想うように、後輩たちもホシノを想う。“独りじゃない”ってやつだ。すでに尊い関係を得ているんだから、手放していいわけがない。
と、便利屋68の活躍もありつつ、そんなホシノのもとにたどり着いたとき、私に鼓膜が実装された。
確かに、聴こえた。おかえり、ホシノ――そして実はだけど、(メタ視点で)先生も「ただいま」なんだよね。ごめんみんな、今度こそ見届けるから!
いやあ挿入歌とか、あるんですね。不意打ちだね。なんとさわやかな読後感だろう。ホシノの声が鼓膜を震わせたとき、頭がフッとはじけた気がする。これが透き通るような世界観ってやつか(空っぽの脳みそ)。
しかし気になるところも。対策委員会編2章までで、4th PVの前半カットほど絶望的な雰囲気はなかった。大変ではあったがPVから受け取るほどではなく、前向きに解決する予感が普通にあった。これらのシーンは、なんだったのだろう。あとヘイロー(頭の輪っかだよね)壊すってなんだ。気になることはたくさんある。
なんにしても、過去のホシノについてはこれから知ることができるのだろう。とりあえず、読了だ。
「リゾートにも行け」と囁く声が聴こえた
対策委員会編2章を読み終えたところ、まだ3章が残っていることに気が付いた。だけどまだ読めないらしい。最終編の後じゃないと読めないってなんだ?もしかしてVol.1~となっている各編の実装順はバラバラなのかな?と少し戸惑った。
それを知ってか知らずか、ちょうどネタバレの恐怖におびえながらネット検索を掛けようとしていたころ、ホシノ狂いのオタクが“沼落ち確定チャート”を送ってきてくれた。それによると、やはり実装順というか、読むべき順番が存在するようだ。
都合が良すぎて、沼から監視されているようで怖い。でもいいさ、つま先くらいならまだ引き返せるだろう。浸かったるさ。ちなみに各PVを観た方が良いタイミングとかはあるのかな?ご教授願います。
次のメインストーリーはVol.2の、時計じかけの花のパヴァーヌ編。でも待て、と沼が囁く。「リゾートに行け」だって。
で、やって来た。イベント“アビドスリゾート復旧対策委員会”に。リゾートだって!? 2章を読破したご褒美ってやつか。
なんとなくだけど……ホシノはきっと、背伸びせざるを得なかった生徒(子ども)だ。人に寄り添う優しさはあるけど、自身の悩みとなると閉ざしがちで。リゾートにて、真夏の夜。こんな浮かれた夢のなかでしか、弱さを見せられないのか。
2章まででときおりうかがわせた、大人に対しての不信感。直近でも実際に大人(ゲマトリア)に騙されたしね。周りに頼ってはいけない状況が、自らを“おじさん”と称す彼女を作り上げたのではないか。おじさんなんて、“いい歳した大人”のことだもんね。大人よりも大人になろうとしている。ホシノおじさんという概念は、彼女の小さな体躯から発せられる、必死な防衛行動に見えて仕方がない。
本当はとんでもなく強い(“神秘”のような、ほかにも特別な理由がある?)だけで、みんなと同じ青い年齢なのに。これは、守護らねばならぬ。おじさんが、おじさんを守るからな……! まあ、おじさんとしての立ち居振舞いを謳歌しているようにも見えるから、そこは先生として受容だ。見守ろう。真に信頼を得られたとき、彼女は子どもになれるのかもしれない。
そんなホシノを見て、寄り添ってくれるノノミの存在はきっと重要だ。ホシノが徹底する“気を遣わせない気遣い”に気付ける彼女は、きっとよくみんなのことを“観て”いるのだろう。包容力のある子だと思う。たぶん抱擁力もすごい。
学園の日常と、リゾートの非日常。ともに尊い時間だ。自分たちで掴んだその手を、決して放さないことを願う。
で、リゾート使用権をバラまいたのは誰なんだ!!!!
考察()
全然真面目な話ではないです。PVの伏字について、いまのところこの人の名前が入ると思ってんすがね。
今回のイベントにありました。答え。「■■■=アヤネ」です。だよな、セリカ。というか、3文字の名前の子が多すぎるのよ……!
うーん、それにしても対策委員会、みんな好きだなあ。
それでは、パヴァーヌ読み始めようと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?