"デジタルマーケティング"ではなく、"デジタル時代のマーケティング"について。 #マーケリアルサロン
先週、第二回目となる #マーケリアルサロン がありました。
その後すぐに出張があり遅くなってしまいましたが、備忘録的にnoteにまとめておこうと思います。
マーケリアルサロンについては ↓こちら↓
今回のゲストは、日本コカ・コーラ株式会社 IMC iマーケティング統括部長の豊浦洋祐さん。豊浦さんは、P&G→ナイキ→コカ・コーラと超花形キャリアを背景とされている方です。
主にデジタル面のお仕事が中心のようですが、ご自身のお仕事を「”デジタルマーケティング” ではなく、”デジタル時代のマーケティング“」と定義されているそうです。
余談ですが、いま九州限定で販売されているコカ・コーラ初のアルコール飲料「檸檬堂」に今回のセミナーでも少し触れられていました。たまたま先週末の出張先が福岡だったためお土産に買ってきて飲んだのですが、さっぱりしていて美味しいレモンサワーでした!現地の人にも話を聞いたのですが、すごく好評のようですね(裏技的に、Amazonなどでも売っているようですw)
”デジタルマーケティング” ではなく、”デジタル時代のマーケティング“
この考え方、個人的にとても共感するところが大きかったです。
「デジタル面でのマーケティング施策も、1つの手段であって目的でない」ということかなと。
僕も事業会社でマーケティング組織に所属していますが、主に2つの場面で思い当たることがあるなぁと思いました。
そのまま突っ切ってしまうことはあまりないにしろ、「待てよ待てよ」と思い留まってヒヤリハットすることってありますよね。
①デジタル系の施策だからやってみたい、効果がありそうと思ってしまう
よく言われる最新の技術や概念を導入すること自体が目的になってしまうシーンです。僕はオウンドメディアのPdMというかディレクターというかも担当しているので、マーケティング施策の企画だけでなくWebサイトに実装する機能などについても直面することがあります。
Appleのサイトはスクロールすると動画を見ているようなUI表現が展開されるし、動画もどんどんインタラクティブな表現が取り入れられているし、ユーザーの通過率が良いとされる新しい決済フローも日夜ガンガン開発されています。
新しい技術にアンテナを張って触れることは大事ですが、本当に必要なんだっけ?優先順位は高いかな?という疑いは常に持っていないとですよね。
最新技術を出発点として「この機能をどうするか」ではなく、「現代の一般的な環境の中で生活する対象ユーザー(ターゲット)がどういう視点を持っているか」で各コミュニケーションを考えるべきですよね。
公式のTwitterやLINEアカウントではなく、ユーザーのことを考えたらやっぱり郵送のDMが一番リーチできそう、ということも十分あり得るわけです(実際に業務の中で議論に議論を重ねた結果、今回はアナログな方が良くない?という結論になったこともあったな、、、と思いました)。
その意味でデジタルマーケティング自体が目的ではなく、デジタル時代に生活するユーザーを対象としたベストなマーケティングってなんだろうね、を想像するのが重要という話は改めて銘記したいですよね。
②デジタル系の施策だから「若いターゲット」にリーチできそう
主に10代後半から20代前半のユーザーは、Googleの検索よりもTwitterやInstagramで情報を収集し、普通のサラリーマンでは理解不能な言葉を使ってソーシャル上でマシンガンのように会話をしている
はず。
のようなイメージが先行し、ソーシャル面での露出が、若年層へのダイレクトなリーチにつながると考えがちだなぁと思います。この場面、さらに分類すると2つの意味でのヒヤリハットがありがちだなぁと思いました。
まず1つは、本当に「その若い人」へのリーチって必要なんだっけ?最重要でしたっけ?という点。
たしかに若い層は反応しやすさが高いし拡散力もあるかもしれないので無視はできないのですが、ゆくゆくヘビーユーザーやファンになってくれるような真っ先に近寄りたいユーザーであるかどうか、冷静に判断したいところですよね。
もしかするとBtoBサービスとかではあまり陥らないのかもしれませんが、マス向けのサービスではいわゆる「若い人」という概念に踊らされることあるなぁと思います。
2つ目は、「その若い人」は本当にそういう行動”のみ”なんでしたっけ?という点。
例えば、若年層はたしかに他の層に比べればSNSの利用率が高かったり、マス媒体の接触率が低かったりということはあると思うのですが、だからイコールデジタル面が「その若い人」にリーチする最良の手段なのかどうかは冷静に判断したいところですね。
”デジタルマーケティング” ではなく、”デジタル時代のマーケティング“
デジタル施策が当たり前になった「デジタル時代」の今だからこそ、デジタルの先にいるリアルなユーザーを想像して、日々の仕事に当たりたいなぁと立ち返るに至った至言でした。
本編では、その考え方を前提とした豊浦さんの言葉でまとめられたフレームワークと、そのフレームワーク上での施策事例などが紹介され、むちゃくちゃ濃密な内容でした。
マーケリアルサロンに入会すればアーカイブ動画が観れる(?)と思うので、ぜひ検討してみてください。
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