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吾輩は迷い猫である⑨ 戦後処理

吾輩は、迷い猫である。
名前は、梅。
やられた!捕まってしまった。
自由な外猫生活もこれまでかぁ…つまんない。
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梅を家に入れたらすぐ、そこら中に仕掛けたカメラと捕獲器を回収です。
捕獲器は今度は黒白の野良猫が掛かっていました…(何度かカメラで見た子)。すぐリリースし、撤収。

Xさんは大捕物をしたからかテンションが収まらず、その後しばらく雑談をし(Xさんの経歴は動物学校→バーテン→猫探偵だそうです)、帰宅されました。Xさん、結局、有能だった。

ところで、今日ダメだったら明日依頼するはずだったZさんも
色々気にしてくれていて、メールが沢山来ていました。
「カメラを空き家のここに仕掛けてください」
「捕獲器は普通のじゃダメ」
「イベルメクチンを手に入れてください」
保護できたと電話連絡後、
「よかった!あなたの梅ちゃんへの強い気持ちが全てを動かしました!」
「ビル○○ツのネガティブキャンペーンが凄いです」

面白すぎるZさんがもはや好きになっており、
次の日も長電話しました。
(Zさんの経歴は自衛隊→猫探偵だそうです)

翌日は貼りまくったチラシの撤収です。
遠方から兄が来て手伝ってくれましたが、
「貼りすぎ引いた」と言われました。

ご近所に挨拶。
10年分の「よかったね」を浴びました。
観音様にお祈りしてくれたり、涙してくれたり、本当にありがたいです。

そして脱走防止策。松と梅にはAirtag首輪を装着。
引越に備えてキャリーもハードにし、猫壱の黒い洗濯ネットも購入。
玄関には念のため「のぼれんニャン」を設置しました。

一方、全てが終わったあとにはチラシ情報からのイタ電もありました。
「ハァハァハァ…(私の名字)さ〜ん、エッチなことしよ〜」
するわけないだろ!
お前をTNR(捕獲去勢返却)してやろうか!

最後に、⑤で書いたアニマルコミュニケーターDさんの話です。
「梅は東〜南東、50-100mにいる」と言われた話を書きました。

衝撃の事実。あとから地図を見ると、空き家はなんと「東〜南東のあいだ、90mくらい」だったのです。(⑤の地図画像の黄緑の場所)

そんなDさんにも保護の連絡をすると、サービスで10分電話で梅と話してくれるとのこと。
(結果を出されたのでDさんを100%信じている私)

D「梅ちゃん、お外でお友達できた?」
梅(ていうかDさん)「…友達は別に。追いかけられたよ。」
D「お外は楽しかったかな?」
梅「…ウン、楽しかったよ!」
D「いま何かしてほしいことある?」
梅「…落ち着くまでほっといて」
D「梅ちゃん、帰ってきてくれてありがとう。」
梅「…帰ってきたんじゃないよ。捕まっただけだよ。」
D「でもね、飼い主さんは梅ちゃんと一緒にいたいんだって。だから一緒にいてくれる?」
梅「…ウン、いいよ。」

どこまでもCOOL&DRYな梅。
しかし目の前にあるその姿は、どこまでもCUTEなのでした。

※今回の件で助けていただいた皆様に御礼申し上げます。

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