私の大学での勉強について
いつも、複雑な内面事情ばかり書いているので、たまには本業である”学生”としての活動についても話してみようと思います。
今回は私の専門分野とその魅力、それと出会ったきっかけを紹介したいと思います。
・専門分野について
私は農学部に所属しており、生物系と化学系の両方が学べ、他の学部との繋がりが本当に幅広いです。「え、これも農学部なん?」みたいな事がざらにあります。特に私は生物系を主軸としており、「微生物学」と「免疫学」の2つに関係する研究に携わっています。
・各学問分野の魅力
~微生物学~
微生物は動植物、土壌、海洋(深海)、空気中など、目には確認できませんが、本当に至る所に生息しており、数えだしたらキリがありません。様々な形態や機能を有しており、それは宿主に害を与えるものもあれば、有益な作用をもたらすものもあります。また、我々が口にする発酵食品も微生物によるものです。私が興味を示したのは微生物の中でも、ヒトの腸管に生息している微生物であり、「腸内細菌」として知られています。腸内細菌は、その名の通り腸内(小腸・大腸)に生息しており、宿主(ヒト)とは”共生関係”を築き上げています。この共生関係は我々の健康に深く関わっている事が明らかにされつつあり、これをターゲットにした機能性食品などが販売されていますね。
~免疫学~
ざっくりいえば、”病原体や病気から自分の身を守るために備わっている機構”といえます。活躍する細胞によって「自然免疫」と「獲得免疫」に大別でき、異なる細胞同士のコミュニケーションが繰り広げられています。
身近な例で言うと、世界中を大混乱の渦に巻き込んだ例のウイルスが挙げられます。あの時も免疫系が活躍してくれました。
(※例のウイルスは人類が初めて経験した感染症のため、体内では”サイトカインストーム”が惹起されてしまいます。これにより必要以上に免疫細胞が活性化してしまうため、熱や倦怠感、味覚の異変などの症状を呈してしまうのです。)
たった1つの細胞が全身に及ぼす影響は非常に大きく、学ぶほどに様々な魅力に気付く事ができ、あれもこれも免疫系が関与しているのだなと感じる日々です。
・勉強をしようと思ったきっかけ
端的の述べれば、「暇だったから」。
これだけでは情報量が少なすぎるので、もう少し話しましょう。
遡る事3年前、私が1回生の時です。当時、世間は例のウイルスのおかげで外出規制を強いられている真っ只中で、家に籠もるしかないような生活だった事は、身に覚えがあるかと思います。
家に籠もるしかない生活とはいえ、最初は一応親元を離れての生活(祖母と同居)、YouTubeやアマプラ、趣味のピアノ、人生初のバイト(塾講師)など、外部からの刺激が多く、何となく乗り越える事が出来ていました。
しかし、そんな刺激にもいつか「慣れ」が来てしまい、あまりにも単調過ぎる生活に心が荒んできました。
ちょうどそんな頃でした。
「自分のしたい事・やりたい事・好きな事ってなんだろう」
「これかどんな人生を歩みたいのだろうか」
「自分の魅力・個性は何なのだろうか」
「いや、待てよ。”普通”ってなんだ???」
「友達って何だ??」
そんな漠然とした事を考えるようになってから、闇落ちが始まったと同時に、学問においては、少しずつ前に進み始めました。まともに大学に通えるような状態ではない中で、ある言葉に出会います。
『個性を身につけたければ、勉強すれば良い』
これは教育系YouTuberとして活躍されているヨビノリのたくみさんが話されていた言葉です。よければ、以下のサイトから視聴してみて下さい。
「そうか、これか」と。私は思いました。
元々勉強する事へのハードルが低いという私の性質もあるかもしれません。勉強すればするほど分からない事が増えますが、それをあらゆる手段を使って何とか自分の知識として蓄えていく作業がとても楽しかったんです。
私は自分で勉強した内容をノートではなくルーズリーフにまとめておく派なのですが、ルーズリーフを留めておくようのバインダーがあって、「このバインダーをパンパンにするぞ」と意気込んで日々勉強に向き合いました。
高校時代と大きく異なるのは、自分の学びたい事を自分の好きなだけ学べる環境にあるという点だと考えます。そんな環境を利用しない手はないだろう。ただ単位を取ってなんとなく卒業するのでは、何か違うのではないか?とこの頃から強く感じていました。(当時、か~なり尖っていた事もあって、こういう考えをしていた本当に激痛な奴でした笑)
当時はあまり好きではなかった英語の呪縛から一時的に開放され、生物学の世界にのめり込みました。有機化学、生化学、分子生物学、栄養学、薬理学、生理学、細胞生物学、免疫学、などなど。
勉強している時間は、心のモヤモヤや嫌だった事などの一切を忘れることができ、私の逃げ場所としても機能していました。
何ものでもなかった私は、専門分野の知識という武器を手に入れました。
しかも知識は誰にも奪われる事はなく、一生の財産となります。
そのようなものを自分から得ようと努力した行動は、褒めてあげても良いかなと思います。(偉いぞ、自分!)
まとめると、
・暇だったから。
・何ものでもない自分を変えたかったから。
この2つが勉強をする原動力、きっかけになったと思います。
いかがだったでしょうか。
いつもとは毛色の違う内容で、新鮮だったのではないでしょうか。
いつも読んで下さり、ありがとうございます。
感想はコメントにてお寄せ下さい。
ではまた次の記事でお会いしましょう。