暇な人生
最近、暇だと感じることが増えてきた。
別に忙しくなったわけではない。僕の人生はいつだって暇だ。
ただ、以前は暇を暇と感じることができなかった。
人生の貴重な砂時計がさらさらとこぼれ落ちていくような焦燥感に身をよじり、一分一秒が苦痛に満ちていた。
「なんとなく」一日を過ごすことが増えた。今日も何もなし、という日が増えた。穏やかな時間とささやかな孤独。これはこれでなかなか贅沢なものだ。
「人生は何かを成し遂げるためにある」…という考え方はあるだろう。仕事、結婚、子育て…それは大切なものだとは思う。
だが、何もしない人生はそんなに悪いものなんだろうか。がんばらないことは悪なんだろうか。がんばりすぎてしまった人達で今日もニュース番組は溢れてしまってるのではないか。
人生をやる気がないのは別に悪くはないと思う。能力以上にやる気がある、これは最悪のパターンだとも思う。下手にやる気を出すより家で寝てた方がマシな人もいる。そう自分に言い訳して今日もだらだらと過ごす。