金を使うのはいいことだ
居酒屋を禁煙にしたら本来の客が離れて、売上が下がったというニュースがあった。
禁煙の是非についてはここでは論じるつもりはない。儲かるならやればいいし、儲からないなら止めればいいと思う。それはお店の経営者が判断すること。
では、消費者としての我々はどう行動すればいいんだろうか。
それも単純な話で、自分が好きなお店に行けばいいと思う。
今年の夏は選挙があったけど。資本主義においては何にお金を払うかというのも投票と同じ行為だと思う。喫煙者は喫煙席のある店に投票し、嫌煙者は全席禁煙の店に投票する。どちらが勝つかは売り上げ次第。
禁煙のお店を増やしたいならば、喫煙者を相手にするより儲かることをお金で証明することが必要だ。
そういう意味では、オタクというのはかなり強い消費者だと思う。
推しにはお金を惜しまない。グッズにもお金を惜しまず、重複もなんのその。
単に生活するだけなら全く必要ないものだけど、それ故にコスパなんて考えもしない……。
これは「きちんとした」「計画的な」消費行動ではない。むしろ「良識ある人」から見れば眉を顰めるものだろう。
でも、僕はそれがとてもいいことだと思う。素晴らしいことだと思う。
資本主義社会は、誰かがお金を使ってくれるから成立する。
みんなが一生懸命働いて最新技術を結集した車を作っても、それを買ってくれる人がいなければ自動車産業は成立しない。
逆に、お金をたくさん使う人がいる産業は、どんどん人が集まってきて新商品が売り出されて発展していく。
お金を払うということは、その業界を応援することでもあるんだ。
なので、好きなものにどんどんお金を使えばいいと思う。アニメでもゲームでもアイドルでも何でも構わない。もちろん生活費と相談した上で。
金は天下の周りものという。あなたが消費したお金は誰かの給料になって消費され、さらに多くの人の給料になる。
こうして経済は循環していく。
これを阻害するのが消費税だ。お金が人の手を渡るたびに税金が取られる。
すると皆がお金を使わなくなる。経済が落ち込む。さらに増税して不足を埋める。……こんなことを繰り返していくうちに、企業は海外に逃げ、雇用も減る。
必要なのはお金を消費してくれる人と、消費税をなくしてしまうことだ。
消費税をどうすれば無くせるかというと、選挙に行くぐらいしか思いつかない。消費税がなくなれば、その分推しに貢げる。その程度の理解で十分だと思う。
あなたがニートや無職でも、あなたは立派な社会人だと思う。
お金を払って物を買う。これはこの社会で最も大切な行為であり、この国を根底から支える営みだ。あなたは消費者としてこの社会の一翼を担っている。堂々と欲しい物を買って、楽しんで生きてほしい。
あなたがお金を払うと誰かの給料になる。それは最高の社会貢献で、胸を張っていいことだ。