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OLD_「バージョン1.0のリリース」に向けて(リーンスタートアップ実践記 chap.6)
前回:ソリューションインタビューのゴールはどこか?(リーンスタートアップ実践記 chap.5)
(おさらい)
開発中のプロダクト Kickake(きっかけ)
こんな感じに仕上がっております。
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前回のソリューションインタビューの記事から1か月も経ってしまいました。正直なところ仕事が忙しく、なかなか時間が取れませんでした、ってそんな言い訳したところで始まらんだろゴラアアアア。
結局どこまで進んだのか?
まず、ソリューションインタビューは一応完了しました。7名の方にご協力いただき、自分なりに「最低限の機能」を選定することができたと思っています。
さて、次のステップに進むとしましょう。
『Running Lean 実践リーンスタートアップ』のソリューションインタビュー(8章)の次の章は「バージョン1.0をリリース」になっています。
ざっくりまとめると、MVPの縮小化、継続的デプロイ、アクティベーションの流れの定義、LP作成が必要なタスクとして記載されています。
個人的には「アクティベーションの流れの定義」が非常に気になりました。というのも、ピボット前のかつてのプロダクトはだいたいここで失敗しているからです。
アクティベーションの流れを定義するにあたり、重要なポイントが書かれてあるのでそのまま載せます(p.127-8)。とにかく学習が大事なのはわかりました。非常に重要なプロセスであるからこそ、何がどうダメだったかを後で分析できるよう設計することが重要なようです。
アクティベーションの流れの目的は、顧客にできるだけ早くUVPを体験してもらうことです。ローンチ後にうまくいかないことの多くはここで見つかります。したがって、「最適化よりも学習」を目的として、アクティベーションの流れを計画することが大切です。
(中略)
・登録の障壁は下げても学習は犠牲にしてはいけません。
・手順を減らしても学習を犠牲にしてはいけません。
・UVPを届けましょう。
・うまくいかなかったときのことを考えておきましょう。
私自身、過去の失敗の大部分の要因はこのアクティベーションの流れにあったと考えています(正確に言うと、Acquisition, Attentionとかですね)。
過去のKickakeシリーズのKickake for Profile -問いからはじめるプロフィール-では、アプリの構想に対する評価は悪くなかったものの、β版を自然に使い始めたユーザーは0でした。(その前のKickake for Spaceは何人か使ってもらえました)
今思うと愚かだったと思いますが、ターゲットユーザーからすれば、得体の知れないわけわからんアプリを、わざわざ「使い始める理由」がないわけです。つまり私がそれを作り込めなかったわけですが…。
当たり前だと思う人もいるかもしれませんが、そもそも得体の知れないアプリをいきなり、周りが使っていない中で使い始めることは想像以上にハードルが高いです。これはアンケートやインタビューを重ねて、段々と理解していきました。
開発した自分としては、こんなに誠実な人間()が作ったこんなに使いやすいものなのにと、どうしても思ってしまいますが、何も知らない人はそう思ってくれません。
今回検討する上で マッチングアプリの初期グロース施策をいろいろと調べてみましたが、社会的証明を使った施策が多い印象です。つまり、「得体の知れないもの」から「みんなが使っているアレ」に認知を変えるわけです。周りの人が使っている(とりわけ、影響力ある人が使っている)、すでに使った人はこう言っているなど、その情報を通して関心と安心が醸成されます。
こう見ると当たり前なんですが、実際作り手に回ると「良いプロダクトを作れば使ってくれるはず」という思想に陥りがちです。ゆえに、多くの人が失敗するポイントなんだと思います。
「使い始める理由」の方は書き疲れたので省略しますが(コラ)、こちらもかなり重要な要素で、なおかつ作り手になるとおざなりになりがちな部分です。使いたくなる未来しか見えないようなアクティベーションでなければ、使われることはありません。
で、今回はどういうアクティベーションの流れにするのか?
こちらをパク… いや参考にさせてもらって、
Twitter上のあるセグメントにおいて、影響力のある方を「特集」し、その人の影響力を起点にユーザーを呼び込む作戦です、ざっくり言うと。
おっと、結構文章が長くなってきました。
肝心の具体的な内容については次の記事で書きます!
それでは!!!