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優先座席と男子高校生


この間、
電車に乗って何も考えず近くにあった席に座ったら座った席が優先座席だった。私はあっ。と思い席を変えようと思ったが電車が空いていて、私を含めて4人くらいだったた為、誰かが来たらどいたら良いかぁ、と呑気な事を考えそのまま優先座席に座った。電車が動き次の駅に着いて扉が開くと5人くらいの男子高校生の軍団が乗ってきた。多分部活だろう。皆んなお揃いの運動着を着ていた。その5人の中の2人が、私の隣の優先座席に座ってきた。そしたら、残りの3人のうちの1人が座った2人に結構大きめの声でこんな事を言ってきた。

「そこ優先座席やで!?」

そう言われた2人は私の考えと同じ事を言った。

「誰か来てからどいたらええやん」

うんうん、そうだよね。と私は横で1人共感した時に
こう返事が返ってきた。

「誰かが来てからじゃ遅いんやで!?!?!?」

怒ってきた。びっくりした。まるで私に言っているのかと思った。しかも横の2人はそっかぁ、そうやな。と頷いて席を立った。
私は凄く自分の考えに恥ずかしくなった。そうだ、誰かが来てからじゃ遅いんだ。そう思わされた。しかしそれと同時に気まずい空気を感じた。ここで席を立つのも男子高校生の会話を聞いて立ったと気づかれ、気まずさが増すし立たずにそのまま座り続けるのもそれはそれで気まずい。
考えた挙句、結局私は席を変えなかった。立っている男子高校生5人を前に私は優先座席を座り続けた。
そしてこう誓った
もう二度と優先座席に座らない。と。


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