ピアス事件
2024年。今年もよろしくお願いします。
今年入って、1か月がたったが、私は今年もうすでに”ついてない”人間である。
と、いうのも
新年いきなり、1ヶ月前に開けたピアスがえらいことになったのだ。
それは普段通り道を歩いている時だった。
何となく、右耳に違和感を抱いた私は右耳を触れてみた。するとそこにはいつもならあるはずのファーストピアスの出っ張りがなかった。私の右耳は平らなただの耳たぶだった。
あれ??おかしいなピアスが取れてしまったのかな?と思い、次は右耳の後ろに触れてみた。
すると不思議なことにそこにはピアスが刺さっていた。針が耳からいつものように出ていたのだ。
しかしいつもと違うのは
後ろに指が触れた途端激痛が走った。
痛っ!と思わず声に出してしまった。
急いで家に帰った私は鏡で自分の耳を確認した。前から見た耳は少し赤くなった点が見えるだけであった。
ピアスはやはり見えなかった。
次に後ろを確認してみた。と同時に強烈な痛みが襲った。私は恐怖と不安に襲われ涙が出そうになった。どうして新年早々こんな目に合わないといけないのか。
家族に相談した結果今すぐ病院へ行くべきだという結論になった。
しかし、その事件が起きた日は三が日であったため、近くの病院はどこも開いていなかった。そりゃそうだよ.…新年早々こんな私の意味わからない耳なんて見たくないよ..…。私は三日間痛みに耐えながら生活をした。ひぃ!となんど声を上げただろうか。二〇二四年の初泣きはこれなのかとその思いに待たすこし泣きそうになったほどだ。
そして無事、病院へと足を運んだ。
病院へ行き名前をを呼ばれ先生に「こっちのピアスがなんか凄いことになってて..…」というと先生はあーと、少し困った顔をして「少し横になってください」と言った。ちょっと待て。と私の脳内はプチパニックになった。ちょっとあんた病院の先生は困った顔なんてしたらだめでしょ。この世で一〇番目くらいにに人を不安にさせる行為だよ。それに横になるってどういう状況なんだ。と、私の耳は思ったより重体であることを感じさせられた。
横になった私に「痛かったら言ってね」とだけいい、ありえないくらい強く私の後ろ耳のピアスの針を引っ張りだした。痛いに決まっている。自分の指で少し引っ張っただけでも痛いのだから。私は手をあげ「痛いです痛いです」とサッカー選手がイエローカードを相手に与えるために痛みをうったえる時のように私は痛みを訴えた。すると先生はそのあまりにも痛い痛みを理解してくれたのか、
「あーやっぱ痛いか。」
といい、
「耳の中にピアスが埋まってますね。」
といった。ピアスがうまっている?はて、どういうことか。あの丸い形をした先頭部部が私の耳に埋まっているらしい。意味が分からない。いったいどうなればあの大きい丸が私の耳の小さいピアス穴から耳の中に埋まるというのだろうか。頭の中で出来事を頑張って整理していると、もう一人の付き添いの看護師さんが私の体を押さえだした。
「今から一回麻酔なしで取り出してみますねー。無理だったらまた手を挙げてください。」
と言い、セリフと間髪入れずにまた私の耳を触りだした。痛いに決まっている。案の定強烈な痛みに襲われた私は半泣きの状態でまた先ほどと同じように手をあげ、痛みを訴えた。先生は
「やっぱ痛いかー。じゃあ麻酔うちますね。麻酔も痛いよ。頑張ってねー。」
といい、次に私の耳に針をさしてきた。痛かった。今まで麻酔というものは何度か体験してきたが、耳の麻酔は特に痛かった。しかし、麻酔というものは素晴らしい。その後また同じように先生は私の耳の小さなピアス穴をこじ開け、大きなピアスを取り出そうとしてくれたが全く痛くなかった。変な感覚がしただけであった。私は心の底から感謝をした。麻酔を開発してくれた方、麻酔を刺してくれた先生、麻酔本体、、、、ありがとう人間、、、。
そして無事、私の耳からはピアスが取り出された。
出てきたピアスは折れていたりもしない何も変哲もないただの血が付いたピアスであった。先生は、
「二か月くらいはもうピアス開けないで安静にしておいてください。」
といったがその時はもう二度と開けないとまで思った。
そして無事病室からでて、清算によばれた時、料金をみたらそれは病院でピアスを開けるよりもはるかに高い値段であった。
節約のために薬局で買い、自分で開けたのに.…本末転倒だ。
次開ける時は必ず病院で開けようと私は学んだ。今年はじめの学びだ。
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