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前十字靭帯を断裂してから一年が経ちました。


一年前お医者さんから「左足前十字靭帯断裂と左足副副靱帯損傷です。しばらくサッカーはできませんね」と言われたことを思い出した。もうあれから1年経つのかぁと。

去年の5月10日、サッカーの試合で相手と接触して、左足から「バキッ!」という聞いた事がないような音と、感じた事のない痛みが走った。直ぐに救急車で運ばれ、診断の結果、お医者さんから左足前十字靭帯断裂と左足副副靱帯損傷と診断された。

へ?と分からない方に簡単に説明すると、足の骨と骨とを繋げている「靭帯」というものが関節に4本あるのですが、そのうち、2本が切れたという事です。サッカーやバスケなど、アジリティが多いスポーツでよく起こり得る怪我です。一度切れてしまった靱帯は、手術しない限り二度と再生する事はありません。

ただ、他の体の一部を切り取って靭帯として移植する事で、元のようにスポーツ復帰する事ができます。
しかし、僕は生まれながらアレルギーがあり、すぐに手術する事は出来ないと言われました。

手術出来ない=サッカーができない=好きな事ができない

僕は大好きだったサッカーが突然出来なくなり、目の前が真っ白になりました。仕事も自力では行けないので家族にしばらく職場へ送り迎えしてもらったり、職場を治療の為に何度も休んだりと、沢山の方に迷惑をかけてしまいました。精神的にもかなりキツくなり、今まで自分ができていた事ができなくなるってこんなにも辛いんだなと実感しました。

ここまで聞くと、「怪我をして辛いんです!」っという風に聞こえてしまうかもしれませんが、伝えたいのはそうではなく、怪我をしたからこそ得られる事があったという事です。

そう思えたのも、支えてくれた方達と写真のおかげだと思っています。サッカーができなくなってから、新しい趣味を見つけようと思いカメラを購入しました。

当時はカメラ友達もいなかった為、インスタグラムで見つけた大好きなフォトグラファーさんのストーリーズで、たまたま「明日一緒に写真撮りに行きましょう」と募集があったのです。ここだ!と思った僕は気付いたらその方へ一緒に行きたいですと伝えて、急遽遊ぶ事になりました。

緊張とワクワクした思いを胸に、地元から1時間ほどかけて指定された現地へ。すると、自分が見た事のない大きなカメラやレンズを持った方達が目の前に。話の内容もカメラの専門用語ばかりで正直「場違いな場所に来たんじゃ無いか?」と思いました。

今だからこそ話せる話、中判フィルムを使っておられるカメラマンさんがおられたのですが、その方が僕にフィルムカメラをもたしてくれた時、僕はてっきり何枚もシャッターがきれるものだと思って「ガシャ、ガシャ」とシャッターをきっていた話は、今では笑い話となっていますが、当時の僕はその過ちも分からないくらい知識がありませんでした。本当にごめんなさい🙇‍♂️今度会った時には、全力で謝ってフィルムをプレゼントすると決めています。(笑)

その日がきっかけで、気づけば多くの方達と写真を撮りに行くようになりました。サッカー漬けだった毎日からすっかりと写真漬けの毎日に。本当に人生何が起こるか分かりません。

怪我をした事は辛い経験でしたが、怪我をしなければこの出会いは絶対に無かったと思っています。怪我をしたからこそ、当たり前な事にも感謝できるようになれたり、写真に出会えたからこそ、時間を形にする事の大切さにも気づけるようになりました。結局何が言いたいかと言うと、

無駄な経験なんて何一つ無いんだなぁと気づけたんです。
どんなに小さな経験でも必ずどこかへ通づるものがあるんだなと学ぶ事ができました。

人は必要な時に必要な人と出会うようです。今こうして沢山の人達に出会えた事も、自分には必要な出会いだったんだなと感じています。だから今では怪我をして本当に良かったと心から思う事ができています。

もうすぐ大好きなサッカーにも復帰出来そうですが、

明日からも変わらず、大好きな写真を撮り続けたいと思います。

本当にありがとう。

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