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今日は1日(ついたち)で朔(ついたち)

今日から5月!
今月も暦の日記を書いてまいります。よろしくお願いいたします!

さて、今日は1日ですね!
そして旧暦の1日でもあります。旧暦4月1日です。
今年は2月と4月と5月の3ヶ月分が旧暦と日を同じくする、レアな年です。

旧暦と日が同じということは、月の位相も旧暦時代と同じ。
1日はそのまま、朔日となります。
1日が「ついたち」と呼ばれる理由ですね。

ググると分かることなのですが一応解説的なものを…

「ついたち」ってなんだろう


いまの新暦に変わるまで、日本が使用していた暦法は太陰太陽暦。
月の満ち欠けをひと月に、太陽の巡りをだいたいの一年として暦としていました。
その1日のスタートは新月。朔(さく)と呼ばれる月の状態です。

新月は月が見えません。実際は、ほそ〜い月が出てから遡った日付を1日としていたそうです。朔には「月/さかのぼる」という意味があるとか。

意符の「月」と、音符の「屰」から成り、月がさかのぼる、もとにかえる意。(略)
朔日は月が見えた二日前の太陽のある星座の位置を知るために起こったものという。(略)
月の工程を遡って太陽の位置を知る。

暦の漢字学(水上静夫 著・雄山閣出版2000年発行)

そこから、月を立てる=つきたち=ついたち、という言葉が生まれたそうです。

昔の人と同じ感覚で月を見る


今のように、誰もが紙でカレンダーを持てるわけではなかった時代。
昔の人は月の満ち欠けの様子を、一ヶ月のカレンダー代わりにしていたとか。
大きな建物も少なく、灯りも乏しい昔は、
夜空に浮かんで、日々変化していく月はさぞインパクトがあったでしょう。
特に細い月がだんたんと膨らんでいって満ちていくようすは、成長を見るかのようにワクワクしたに違いありません。
民間の行事の多くが15日に集まるのも納得です。

夜空にあって、どの場所からもだいたい見える、
空に浮かんだカレンダーである月。

今月の月を見ながら、昔の人と感覚を同じくすることができるなんて、ちょっとラッキーだな、なんて思うのでした!

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松浦はこ|暦好き漫画家
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