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2歳児を連れてウィーンに旅行に行った話

先日、2歳半になる子供を連れてウィーンに三泊四日の旅行に行ってきました。これはそんな旅の記録です。

Day 1
ロンドン・スタンステッド空港を 08:20 に出るフライトでオーストリア・ウィーン国際空港へ。 パンサータクシーを 05:45 に迎えに来てもらえるように予約しておきました。大人たちは早めに起きて子供を起こさないように静かに荷物詰め。子供はタクシーが来るタイミングギリギリまで寝かしました。

スタンステッド空港はホリデーシーズンということもありとても混雑していました。チェックインやバッゲージドロップオフも、セキュリティチェックもたくさんの人が並んでおり、私たちは2時間前に空港に到着していたのですが、搭乗ゲートにたどり着いたときにはすでに搭乗が開始していました。飛行機は予定通りの時間に出発してウィーン国際空港へ。空港からホテルまではタクシーを利用しました。エアポートタクシーを使えば良かったのですが、案内板の TAXI の文字に釣られてそちらの方に行ってしまい、エアポートタクシーではなく結果普通のタクシーに乗ってしまいました。その結果、空港からホテルまでエアポートタクシーを使えば 42 ユーロ程度で行けるところを片道 60 ユーロ支払うことになってしまいました。

12 時半頃、私たちが予約していたホテル Hotel NH Wien City に到着。ファミリータイプの部屋で、思っていたよりもはるかに広く、冷蔵庫、簡単なシンク、電子レンジもついていて値段の割にとてもいい感じの部屋でした。15 時からチェックインなのでスーツケースを置くだけになるのかなと思っていたのですが、幸運なことに早い時間から部屋に入ることができました。子供をそこで昼寝させ、私も添い寝していたら一緒に眠ってしまいました。

昼寝明けにおやつを食べて、その後は歩いてレオポルド美術館へ。美術館に入ったところで、子供はベビーカーに座って youtube の動画を見たい、というので子供はベビーカーに座ってもらい、大人はその間、駆け足でしたが、クリムトやシーレの絵画を鑑賞することができました。

レオポルド美術館の外にて。子供が気がすむまで走り回ることができるスペースがありました。

そのあとはマリア・テレジア広場で開かれているクリスマスマーケットに。足を踏み入れたところで現金をホテルに忘れて来てしまったことに気づいて、ホテルに戻りました。途中 BILLA で明日の朝ごはんを購入。モーツァルトクーゲルなどオーストリアのお土産も売られていました。

ホテルでキャッシュを回収した後、Schrankgasse の周辺で開催されていたクリスマスマーケットを通り抜けて市庁舎のクリスマスマーケットへ。2歳をすぎたあたりからベビーカーに乗るよりも自分の足で歩きたがるようになってきていた私たちの子供は、時々抱っこされつつも、ほぼ歩いてホテルから市庁舎まで行ったのでした。

市庁舎前のクリスマスマーケット

市庁舎前のクリスマスマーケットでは、大人たちはクリスマスツリーに飾るオーナメントなどに目が行っていたのですが、子供は2階建てのメリーゴーラウンドとクリスマスソングを歌っている大きな人形、そしてスケートをしている子供たちに興味を示していました。

クリスマスソングを歌っている人形に興味津々の様子

合間を縫って大人はホットワインを飲み、並んでいる商品を横目で見ながら、子供用にポテトフライを買いました。大きな人形のブースの横にあったお店で売られていたマグカップに入ったケーキもトライしました。これもとてもおいしかったです。デポジットのマグカップも二つ、記念に持って帰りました。そのまま旧市街にも行こうと計画していたのですが、霧が出てきたのと子供が限界を迎えていたのでそのまま退散。初日はとても早起きだったので我々も早く寝ました。

市庁舎前のクリスマスマーケットはとても綺麗でした。

Day 2:
ウィーンはイギリスよりも1時間先に進んでいるので、いつも起きている時間よりも1時間早く起きました。子供は元気そう。昨日買っておいたパンとヨーグルトを食べ、24時間チケットを買って、トラム 1 と 2 で旧市街を一周することに。乗り物全般が大好きな子供はトラムを見て、乗ることができて大満足な様子。30分くらいかけて旧市街の周りを一周しました。その後は、11:30 から 12:30 まで ZOOM Kindermuseum という子供が遊ぶことができるミュージアムのチケットを取っていたので、それまで OBERLAA Konditorei GmbH & Co KG で少し休憩。子供はおやつを食べ、大人たちはケーキを美味しくいただきました。ザッハトルテもおいしかったですが、レモンタルトもさっぱりしていておいしかったです。子供は youtube の動画を見ていたのですが、お店を出るタイミングになってもまだ見たいと駄々をこね、切り替えが少しうまく行かずぐずることになってしまいました。その後、11:30 よりも少し早めにミュージアムに着いたのですが、我々が到着したタイミングと、前の回で遊んでいた保育園の子どもたちがプレイエリアから出てきたタイミングが重なってしまい、大量の少し年上の子供たちに圧倒されてしまった私たちの子供は、ミュージアムから出たいと泣き続け、結局、チケットは買ったものの、そこで遊ぶことはなく私たちはホテルに戻ったのでした。

ホテルに戻る途中のメキシカン Max and Benito でお昼ご飯を買ってホテルで子供と食べて、子供はホテルでお昼寝。お昼寝後は、トラムでベルベデーレ宮殿に向かいました。本当はトラム D に乗ってベルベデーレ宮殿上宮の最寄駅まで行く予定だったのですが、トラム D が大混雑しており、私たちは 71 のトラムでベルベデーレ宮殿下宮まで行ってそこから歩くことにしました。下宮から上宮までは車が通ることはできない庭園だったので子供は思う存分走り回ることができる、と思ったのですが、子供はそういうときに限って抱っこをねだり、ほとんど私たちのどちらかが抱っこして移動したのでした。

少し雨がぱらついてきたタイミングでベルベデーレ宮殿上宮に到着。駆け足で鑑賞しました。初日のレオポルド宮殿の時はたまたま子供が動画を見ていて時間があったのですが、今回はそうもいかず、あまりじっくりとは鑑賞することができませんでした。上宮を見たあとは外で開催されていたクリスマスマーケットへ。ここでもポテトを少し食べて、メリーゴーラウンドとサンタクロースの電車に乗りました。

雨のウィーンも風情があり素敵でした

その後、旧市街の方に戻ろうと思ったのですが、子供はまだまだ歩きたがっていたので旧市街の方に向かって歩いていくことにしました。途中何回も立ち止まったり、何回も抱っこしたりはしたのですが、結局子供は最後ステファン大聖堂まで歩きました。そこでイルミネーションを見ていたら雨が強くなってきたので地下鉄でホテルの最寄駅まで戻りました。ホテルで帰ってきてから子供は鏡を見て叫んだりしていました。おそらく疲れてハイになっていたのだと思います。子供が寝てから親は買ってきたケバブサンドイッチとドゥルムを食べ、Gösser と Edelweiss というオーストリアのビールを飲んで寝ました。

Day 3:
この日は朝から美術史美術館へ。前日に引き続き雨が少しぱらつく天気でした。10 時の開館を狙って行ったのでそれほど混んでおらず、スムーズに入ることができました。子供は美術館のホールの大階段ではご機嫌だったのですが、いざ展示室に入ると、静かで暗めの部屋の雰囲気が嫌だったのか、歌を歌い出したり、大きな声を出したりするようになってしまったので、早めに退散。自分なりに気持ちを落ち着けようとしていたのだと思います。バベルの塔は少しだけ見れたのですが、他はじっくり鑑賞するような時間を取ることはできませんでした。絵画以外のコーナーにも入ってみたのですが、時計に少し興味を示したものの、それ以外は「おうちに帰ろ」と言ってあまりその場にいたがらない雰囲気でした。お土産を少しだけ物色し、美術館がテーマのシールブックを買って、マリア・テレジア広場の開き始めたクリスマスマーケットを少しだけ散策。そのままホーフブルク宮殿の新宮殿の前まで歩いたところで雨が強くなってきたので退散。ホテルまで戻ることにしました。朝、美術館に行く前にスーパーで買っておいたご飯とビーフシチューをレンジで温めて子供のお昼ごはんに。お昼寝後は、おやつを食べて地下鉄で Stephansplatz まで。シュテファン大聖堂のエレベータで行ける鐘楼に登って景色を楽しみました。子供は望遠鏡の案内板についていたいろいろな国の国旗に興味を示していました。

シュテファン大聖堂の鐘楼より。ゴシック様式の外観が綺麗

シュテファン大聖堂を観光した後は、ホーフブルク宮殿の方に向かって旧市街を散策。イルミネーションがとても綺麗で、人で賑わっていました。子供は人が多いところは落ち着かないのか、人混みの中を走り回っていたので親にとっては少し大変でした。

旧市街はとても賑わっていました

夜ご飯は、カフェ・セントラルにしようかと考えていたのですが、夕方の早い時間でも既にたくさんの人が並んでおり断念。ゲッサーが運営しているゲッサー・ビアクリニックをトライすることにしました。ミュンヘンにもあるような、ビール会社が運営しているレストランで、常に賑やかで子供が少しくらい騒いでも大丈夫なところかな、と思って行ったのですが、意外と(失礼!)ちゃんとしたレストランでした。予約のなかった私たちですが、スタッフの人たちは気を遣って他の人たちと少し離れたところに席を用意してくれました。ビールとシュニッツェルというウィーンらしい食事をすることができ大満足。その後は酔い覚ましも兼ねて子供をだっこして歩いて帰宅。ミュージアムクオーターで開催されていたクリスマスマーケットでプンシュを飲んで帰宅。子供を寝かしつけてから、相方が子供を見ている間に私は近くのマクドナルドまで行きデザートのケーキとディカフェのマッキアートを買ってホテルの部屋で美味しくいただきました。

Day 4:
荷物を詰めてチェックアウト。スーツケースをホテルに預けて、歩いて分離派会館へ。途中、寄りたいなと思っていた Café Spirl の前を通りすぎました。今回は行く機会がなかったので、次ウィーンを訪問する際にはぜひトライしたいと思います。分離派会館は思っていたよりもずっと小さな建物で、すぐに見終わりました。館内にはエレベータもあったのですが、入り口は階段だけで、ベビーカーを持って上がるのは少し大変でした。やはり子供には退屈だったようで、すぐ外に出たがりました。カールスプラッツ公園の遊び場で少し遊ばせ、クリスマスマーケットで売られていたポテトチップスやチーズフォンデュ(のパン)を子供に食べさせ、ホテルまで戻りました。カールスプラッツにリニューアルオープンした美術館にも行きたかったのですが、混んでいたのと時間指定のチケットが必要だったので今回は見送りました。ホテルに戻ってからはタクシーで空港へ。Uber を呼ぼうとしたのですが、到着まで2分、というところでキャンセルになるなどいつまで待っても来そうにないので、たまたま、近くのホテルに停まったタクシーに声をかけ、空港まで送ってもらうことにしました。これも、ウィーン市内を走るタクシーだったので、空港まで行くと、戻ってくるために追加で18ユーロが必要になるものでした。空港に行く時間を決めて、エアポートタクシーを事前に予約しておくのが正しい選択肢でした。

何はともあれ、ウィーン国際空港へ。相変わらずチェックインやバゲージドロップオフは混雑していたのですが、ウィーン国際空港には、家族連れ向けのセキュリティチェックレーンがあったので、セキュリティチェックはとてもスムーズに通過することができました。今までさまざまな国の空港のセキュリティチェックを受けてきたのですが、ここが一番スムーズでした。

ライアンエアは安定の55分遅れでしたので、お土産を物色して、レストランでザッハトルテの食べ納め。私たちが合計8年間滞在したアメリカやイギリスにはほとんどない、程よい甘さのケーキをおいしくいただきました。マルゲリータピザも美味しくいただきました。お昼寝のなかった子供は、ベビーカーに乗せて空港内を歩き回っていたら、そのまま眠ってしまいました。

スタンステッド空港からは事前に予約していたパンサータクシーで家へ。美術館はゆっくりと鑑賞はできなかったのですが、それでも雰囲気を十分に味わうことができ、かつ旧市街の美しい街並み、綺麗なクリスマスのイルミネーション、賑やかなクリスマスマーケットなどを見ることができ、とても楽しい旅でした。

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