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ニセ記憶植え付けは容易、心理学者チームが実証


「人の記憶はあてにならない」とは、程度の差はあれ誰しも実感する話です。しかし自分の犯罪歴という重大な事柄についても、特定の技術を用いることで多くの人にリアルな偽の記憶を植え付けることに成功したと、英国・カナダの心理学者チームが発表しました。
過去の犯罪についての偽エピソード記憶植え付け実験の結果を発表したのは、英国 University of Bedfordshire の Julia Shaw氏、カナダ University of British Columbia のStephen Porter 氏ら。

Shaw氏らによると、成人30人を対象に三回の面談を通じて複数の記憶操作テクニックを用いたところ、70%を超える被験者が、「暴行や窃盗を11歳〜14歳の時期に犯したことがあり、警察の取り調べを受けたことがある」という架空の記憶を「克明に思い出した」とのこと。


「記憶操作法」と聞くとなにやら極秘事項となっておりお見せすることができない系の特殊な交渉術が思い浮かびますが、実際には「あらかじめ家族から聞き取っておいた本物の過去のできごとを混ぜて回想を誘導する(自分について自分以上に詳しい相手と思わせる)」「面談者が被験者と感情的にも信頼関係を築く(この人が嘘をつくはずがない、一緒に頑張って思い出そうと思わせる)」「記憶を元に絵に描きださせることで、実際には起きていなかったことまで補完させる」「過去の犯罪については家族も認めていることを前提に話す」など、一般的に想像される誘導尋問や心理学的テクニックの範疇です。怪しい光線や薬物は(今回は)使っていません。

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https://japanese.engadget.com/jp-2015-01-27-false.html


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