海をかかえた石たち
自由意志の筒
あきよしは、夜空を見上げるのが好きな少年だった。ある夜、星空の下で筒を覗いていたあきよしに星々が囁いた。「宇宙教室へようこそ」と。
彼が見たのは、自由意志と決定論が織り成す世界だった。あきよしはそこで、「シンプリシティ」の守り手としての役割を知る。その「第三の眼」がゆっくりと開かれるのを感じた。
生きがいの創造
あきよしは学ぶ。仕事とは生活を支えるだけでなく、世界に価値を加える自己表現の手段だと。彼は「大人のための小さな学校」で、エコとはホームの精神、「ナマステ-私はあなたに敬意を表します-」の精神を学ぶ。
自然の中のアート
冒険を続けるあきよし。アートが人生を作り、生きることがアートそのものであることを理解する。自然こそが神であり、その中で「ラジャル・ラブ-王の愛-」を体験する。
自己の受容
「私が私であればいい」とあきよしは悟る。ゆるしのアートを通じて、自己を許し、他者を許すことの大切さを学ぶ。彼は自らの内なる欲求を理解し、「私は私でいたい」という純粋な願いを抱く。
調和の海
最後に、あきよしは自分自身が海をかかえる石のように、ただ自然に存在するだけでいいと悟る。彼はその存在のままで世界に調和をもたらし、「エゴの輪」をえがきながら循環し続ける。自分自身と世界をゆるすことで、真の平和と調和をこの世界にもたらしている。
あきよしは、静かに心の中で言う。
「私はすでに満たされている。私の中には宇宙があり、その宇宙は私がただ自分であることを許してくれる」
星々は答える。
「あきよし、お前はもう家にいるんだよ」
海抱く石の如く
自由と宿命の間で舞うものたちへ
「わたし」を許し、世界に調和を
2023.12.10