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【鳥取県】の砂漠で、天国と地獄を味わう旅

昔から旅行が大好きで、気づけば47都道府県あと4県で制覇というところまできた。残りは、島根・鳥取・宮崎・鹿児島。ということで、今回は鳥取・島根旅に行ってきた。

まず、鳥取県…何があるか考えた時、大変失礼だが鳥取砂丘?くらいしか思いつかない。でも、国内で砂漠を体験できるなんて素敵すぎる。ミーハーだが、とにかく絶対に行きたいスポットとして旅行前にピックアップした。

ただし、正直緑化が進んでいるとか、新しいホテルが、とかのニュースを聞いていたのであまり規模は大きくなく、せいぜい海岸線沿いにちょっこり砂漠化しているくらいのイメージだったのでそんなに期待していなかった。が、その期待が綺麗に裏切られることとなる。

ということで、今回はただただ鳥取砂丘がすごいという話をしていく。


想像を遥かに上回るスケール感!

砂漠1日目。鳥取駅から市バスに乗って20分(現金で380円、IC不可)。窓からほのかに見え始める砂丘のかけらに、おやこれは思っていたより大きそうだぞと感じる。そしてあまり時間もなかったので、17時閉店の砂丘会館を少し覗いて、ソフトクリームでエネルギーチャージをしてから砂丘へ。

階段を登った先のそこは、本当にただの砂の世界。そして、とんでもないスケール感。「砂丘」というだけあったので、大きい小高い山があるのみだと思っていたが、その手前には深めの砂の谷が広がっていた。
砂丘の名所「馬の背」と呼ばれる丘に登るのは良いが、帰りはこの深い谷を経由し再び上がってこなくてはいけない。なかなか大変な道のりだ。とは思いつつ、一人旅なのでいくら時間がかかっても誰も何も言わない。周りが親子連れやカップルが多い中、一人で黙々と馬の背へ登った。

鳥取砂丘名所の「馬の背」。実物はスケール感がとんでもない…

馬の背の頂上になんとか辿り着くと、眼下に広がる一面の海。そして頂上からは真横につながってゆく砂丘の稜線の色の切り替わりが美しい。写真からは分かりずらいがこの馬の背の真下は結構な傾斜の絶壁となっており、降りるのはかなり勇気がいる。そこで、馬の背の山頂からは少しはけた場所で陽が沈むまでのんびり景色を眺めることにした。

美しい砂丘の稜線。絵に描きやすそう。

座って砂丘を観察するといろいろなことが目に入ってくる。私が訪問したのは夕方だったので人の足跡でほとんど埋め尽くされていた表層部分だが、少しだけ風紋が残っていることも確認できた。これも砂丘の稜線と同じく色の切り替わりが美しく、夕方ならではの色合いを見せていた。

人が踏み入れていない場所は、綺麗な風紋が残る
山頂に座る人々。

そしていよいよ夕暮れ。一面見渡す限りの海の向こうに、オレンジ色の日が沈んでゆく。日没は18:15。まるで、天国のような壮大な景色が広がっており、周りの観光に来られていた方も座り込み、固唾を呑んで日が沈んでゆくのを見守っていた。

美しいサンセット。

そんなこんなで砂丘で黄昏ていたら、2時間半もたっていた。けれども、この2時間半は普段家の中で動画を見てだらだら過ごすものとは圧倒的に違う、清々しさを感じた。「何もない」砂丘、だからこそできる、「何もしない」時間を過ごす体験。こういう無駄だけど必要な時間、本当に大事だよなと強く実感した(後で友人に2時間半砂丘に滞在した話をしたら、だいぶ怪訝な顔をされた。何もしない時間の好き嫌いはあるかもしれない。)

日没後の砂丘。

日没から一転、猛暑の地獄。

砂漠2日目。砂丘の表情が変わる朝方にもう一度、と思い立ち、再び鳥取砂丘へ。結論…昨日とはうって変わり猛暑の地獄へと様変わりしていた。

夏場とはいえ、正直昨日日の出ているうちに来ているのでそこまで変わらないかくらいの気持ちで行ったがそんなことはなかった。

砂地に照り返す太陽で、上からも下からもとんでもない紫外線を浴び、入り口の階段を上がっただけでちょっと厳しいかも…と思うような暑さである。もう一度馬の背を登るのはちょっと…と思ったが、せっかくなので息を切らしながら登る。頂上に着く頃には全身汗だくで、汗拭きシートが手放せないような状態の暑さだった。これは、熱中症注意報が出るだけのことはある。

ちなみに熱中症で倒れると、砂地で足場が取られて救助が難しいため、ドクターヘリが出ることもしばしばとか。近年では来場者の監視のため、ドローンが飛んだり何かと先進的である。

そんな厳しい暑さではあるものの、昨日とは違い夜のうちに綺麗になった砂漠を見ることができるのは嬉しいポイント。この日は風が強く、昨日の来訪者の足跡は自然と消え、風紋ができる様子が観察できた。気温のせいか、来場者もまだまだ少なくより海外感が楽しめる。地表が綺麗なうちに写真が撮りたい方は、朝方がベストだろう。
また、この日は本当に綺麗な快晴で、飛行機雲が流れていく大空を見上げると、地球って本当に丸いんだなと実感することができた。鳥取砂丘の谷型の地形の真ん中に立つことでよりそれを強く感じることができたのは、思っても見ない幸せである。

風が強く、風紋ができる様子が観察できる。
暑すぎて人が少なく、足跡も少ない。

そんなこんなで、想像の何倍も楽しむことができた鳥取砂丘。個人的には、近所に砂丘があったらふらっと立ち寄って座ってぼーっとすることを日課にしたいくらい好きだった。このスケール感は、動画や写真ではなかなか伝わらない。疲れた人とか、ちょっと忙しすぎる人こそ、ちょっと座れる涼しい時間に行ってみてほしい。胸いっぱいに海の香りを吸い込み、ただただ海が打ち寄せる音を聞いて、ふかふかの砂の上にすわっているだけで、何かこういうのを求めていたんだな〜というか、浄化されるというか、そんな感覚が得られるかもしれない。


<おまけ>砂丘の美味しいもの


鳥取砂丘を訪問するにあたり、押さえておきたいグルメ個人的なベスト3。

第3位は、砂丘珈琲ソフトクリーム
砂丘会館や、砂丘美術館で購入できるコーヒー味のソフトクリーム。ソフトクリームの上にかかるのは濃厚なコーヒーパウダー。優しいコーヒー牛乳のようなソフトクリームに良いアクセントに。ただ猛暑日に食べると死ぬほど溶けるのが早いので、写真を撮っている場合ではない。

砂丘をイメージしたソフトクリーム(コーヒー味)。砂丘会館でGET。

第2位は、砂プリン
パッケージがとにかく可愛くて駅で即買いしたプリン。NIKKEIプラス1にてご当地プリンランキング1位を獲得するなどの実績を誇る実力派。液体のカラメルの代わりにザラメのようなジャリジャリした食感のカラメルが別添えでつく。個人的には砂をかけずにプリン単体でも美味しいと思う。

じゃりじゃりの粉末を混ぜて食べる砂プリン。鳥取駅でGET。

堂々の第1位は、白バラフルーツ
砂丘に限らず、鳥取グルメで個人的には一番ハマった一品。本当に滞在中コンビニで見つけるたびに購入し、狂ったように飲んでいた。帰ってきてからなおあの味が恋しすぎてAmazonで買おうか迷っている。お味は優しいバナナやリンゴ、桃の風味のフルーツ牛乳。ちなみに、牛乳瓶タイプと紙パックのタイプがあるのだが、微妙に味が違う。コンビニによってどちらかしか置いていないパターンがあるので注意。また、一度県を超えると売っていないので、白バラ狂の方は鳥取県内で出来るだけ購入しておくことをお勧めする。

白バラフルーツ。鳥取市内のコンビニでGET。
こちらは牛乳瓶タイプ。紙タイプとなんか味が違う気がする。

以上が、個人的砂丘グルメランキング。白バラはもはや砂丘グルメじゃない気もするけど、どうしても紹介したかったのでねじ込ませていただいた。砂丘会館では白バラのアイスもあった気がするので、どなたか白バラ系シリーズの食品試された方は感想教えてください。

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