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公務員への転職

2024年が始まりました。
早いもので、私が公務員になってから20年になります。
今更ですが、私が公務員を目指していたときのことを振り返ってみます。20年前のことなので、今の公務員受験事情とは異なる部分があると思います。

もともと私はメーカーに就職しました。しかし、望まない配属となってしまい、仕事に向き合えませんでした。積極的に動くことができず、仕事についていけない状態になっていました。忙しい人とは対極で、社内ニートでしたね。
入社一年目の秋に、公務員を受けようと決意しました。学生の時には公務員は考えもしませんでしたが、化学職という職種があることは知っていました。何かの講義で市の水道部には卒業生がいるようなことを先生が言っていたのを覚えていたのです。(講義の内容は全く覚えていません。)

入社半年で早々に会社に見切りをつけ、公務員試験の情報収集と対策を始めました。そこで問題になるのが、会社に在籍しながら公務員試験勉強をするのか、会社を辞めて公務員試験勉強をするのかということです。会社は完全に見切りをつけていたので後者に傾いていたのですが、諸事情から前者を選びました。本格的に試験対策を始めたのは入社1年目の冬からです。

公務員試験のハードルは高い倍率と出題範囲の広さです。倍率は10倍から20倍程度が一般的でした。倍率と出題範囲の広さから、本気で勉強する前にあきらめてしまう受験者が相当数いるはずで、実質的な倍率は下がります。

当時の私は社会常識無し、コミュニケーション能力無し、専門スキル無しの何もできない人間でしたが、ペーパー試験は頑張れると思っていました。
公務員試験勉強をしてきたときは私の人生の中で、最も辛いときであり、最も人生に大きな影響を与えたときでした。このときの努力が無かったら公務員への転職は叶わず、今の自分はないかもしれません。

公務員受験に比べ、大学受験は圧倒的に労力を必要としますが、人生に与える影響は公務員受験の方が大きいです。しかも、範囲が広いだけで、数学の難問を解くようなセンスは要しません。公務員受験は努力のコスパに優れています。
とは言え、職員の学歴を見ると、学生時代に関関同立マーチ以上に受かる受験勉強の経験がないと厳しいと思います。

もし、私が最初の会社で別の配属になっていたとしても、うまくやっていけなかったと思います。私は理系ですが、ペーパー試験の区分が理系というだけなのです。そんなところを見抜かれたのかなと思っています。その会社ですが、私がいた部署は本体から切り離されました。また、本体は海外の企業に買収されました。まさに塞翁が馬といったところですね。

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