睡眠薬を飲んだらうんこを漏らした話
こんばんは、いんちき薬剤師兼ズーフィリアのマトリ(@Matoringal)です。
この度はクリスマスムードをぶち壊しにするような下品な思い出を思い出しましたので久方ぶりにnoteを更新してみましたよ。
皆「うーん、こんな気持ちで年末を過ごすなんて…」と思えばいい。
うんこだけにね!ガハハハ!
馬女、入院す
4年ほど前の冬。
私は諸事情で簡単な手術を受けることになり、某所の病院に入院しておりました。手術と言っても傷口は数cm、術後は1~2週間以内に退院できる簡便なもので(詳しくは「腹腔鏡手術」でググってみてね!)幸い経過もよく、私はスムーズに退院でき、仕事に復帰することができました。
…一点、汚らわしい記憶を病院に残した以外は、それはそれは良好な経過でした。
事件の発端
それは手術前夜の事。
「夕食は簡素なものをお出しします。夜のうちにお腹を空っぽにするために下剤、それから睡眠薬を飲んでください」と看護師さんから説明を受け、その問題のお薬2つが渡されました。
下剤のセンノシド、そして睡眠薬のゾルピデム。どちらも一般的な薬で「手術の前にうんこを出し切り、ついでにぐっすり眠っていただく」という意図の元で処方されています。
看護師さんは言いました。「お夕飯の後に 2つまとめて 飲んでくださいね」と。そして私は簡素な夕飯を食べ、水分を2L飲み干し、下剤と睡眠薬を飲みベッドで暇を持て余していました。
うんこでないな、うんこが出ないときは浣腸するとか言われたな、いやだな、と思いながら。
看護師のひとことがまさかのフラグになるとはつゆ知らず。
ここで薬剤師からのワンポイントアドバイス☆
ゾルピデムという薬はともかく即効性があり、飲むと早ければ30分くらいでぐっすりと眠れる薬です。
逆にセンノシドは飲んですぐうんこが出た!と報告してくる患者さんもいれば、逆に出ない出ないと頑張る患者さんもいる、という印象でした。
今思えば私は、「いつ爆発するかわからない時限爆弾をセットしておきながら、強制的に眠りについた」きっとそんな感じだったのかもしれない。
そのとき便意が動いた
夜21時45分。だいぶゾルピデムがキマった頭で「うんこがしたい」と思い始める。その便意たるや、もう放水直前のダムレベル。
脳内に警報サイレンが鳴っている。20秒、10秒休んで、20秒。もう決壊間近じゃねぇか!
「うんこ…うんこ…」薄暗い病院の壁を伝いながらもうろうとした頭でトイレを目指す私。そういやクレヨンしんちゃんの映画でこんなシーンあったな…あれはお腹で雷が鳴っていたっけ…
ともかく薬で半分寝ている状態だから足もとがおぼつかない。私は手負いの獣のようにヨタヨタとトイレに向かっていた。
やっとトイレにたどりつき、エージェント・キンニクのごとく脳内をお花でいっぱいにしながら洋式便座に座ろうとした。
いかん、パンツを脱いでいない。
その時だった。
非業な放水
「便座の感触確認!」「放水開始!」
脳内のうんこダム管理官がうっかり放水ボタンを押してしまった。
まだパンツが避難してないのに。
私は心身共に他人よりポンコツだという自覚はあるが、脳内のうんこダム管理者もまたポンコツであった。ってかうんこダム管理者って誰だよ。
「まだ避難していない人がいるぞ!」「放水中止!」
私の脳内うんこダム管理者はまだまともだった様で、パンツの避難が確認できていないと気づくや否やすぐさま放水をストップした。
しかしすべては…遅かった…
結果、無事にお腹の中を空っぽにして私は手術の日を迎えた。
結局「念のため」というわけのわからない理由で手術当日に浣腸2Lされた。
事故直後、肛門部分に茶色い何かが付着したパンツを洗濯に出すわけにもいかず、トイレットペーパーで厳重にくるんだ上で汚物ボックスに捨てた…不思議と他人事のように思えたのはきっと、ゾルピデムのせいだったのだろう。
今回の事から得た教訓
・手術前はうんこをしてから睡眠薬を飲む
・結局お腹を空っぽにされても浣腸は免れない
・ゾルピデム服用後はすぐにふらつくので本当に寝る前に飲む
皆も睡眠薬服用後の便意には気を付けてね!
それではよいお年を!
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