【観た映画】RRR
ようやく観た。
ずっと観たいと思いながら上映時間3時間という長尺に怯えてなかなか足を運べずにいたけれど、なんとか映画館で観ることができた。
結論から言って、映画館で観て本当によかった。熱くてかっこよくてチャーミングで、3時間があっという間だった。(でも本国みたいにインターバル挟んでくれてもよかったのにな……とは思う。日本の映画館のシステム的に難しいんだろうけど)
本作は、2017年に日本で公開されて話題になったバーフバリシリーズの監督の新作だ。正直なところ、それが腰を重くした大きな原因でもある。
わたしは当時『バーフバリ 王の凱旋』を観て、それはそれは満足し、同時にものすごく疲労した。
こちらは日本公開版は141分で『RRR』よりは上映時間が短いのだけれど、内容がとんでもなく濃い叙事詩で、映像の煌びやかさも相俟って情報量に溺れて泡を吹いてしまった。観終わったあと暫くぐったりした。
ラージャマウリ監督作品だし、趣味の合う知人友人の評判も上々だし、内容は間違いないだろうという信頼はあったものの、2時間半弱でへろへろになってしまった経験から完全に怖気づいてしまっていた。
あと、かなり良くなっているとはいえパニック障害持ちでもあるので、閉所暗所で長時間耐えられるか心配なのもあったし。
そんな葛藤の中で最寄り映画館の上映スケジュールを週に何度もチェックして(これは普段からやってるけど)、上映回数が減るたびに悩んで、「インド映画はせっかく観るならでかい画面といい音響で観るべきだろう」ということで結局観に行った。
こういうとき、映画をひとりで観るのが好きな人間でよかったと思う。人と観て感想を共有するのも好きだけれど、ひとりで好きな時間にふらっと行く気軽さはまた違う良さがある。
前述のとおり、結果的に大満足だった。バーフバリシリーズに比べてかなり人間臭くて、ポップで、かなり大衆的に感じてストーリーを嚙み砕きやすかった。
複雑に入り組んでいたり登場人物がいっぱい出てくる作品を映画館で一発通しで理解しようとすると、わたしの頭ではめちゃくちゃ疲れてしまうので……特に外国の方のお顔とお名前を覚えるのが本当に苦手で……
内容そのものは人種、政治、歴史、宗教的な要素がかなり強いのでストーリーだけさらうと重たいけれど、派手なアクションやVFX(CGなどを用いた視覚効果)で堅苦しさを感じない。歌って踊るし。あと女優さんが本当に美しかった。
あとから調べると主人公のふたりは実在の歴史上の人物で、且つヒンドゥー神話の『ラーマーヤナ』『マハーバーラタ』の影響を受けているらしい。FGOで見た名前だ!(オタク)
このあたりの史実や神話について調べて理解を深めるのもおもしろいなと思った。観終わったあともこうやって楽しめる作品、好き。
というわけで、『RRR』おすすめです。
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