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こころの病についてのあまり明るくない、出口のない話。

タイトルのとおり。

原因不明の胸が苦しくなる発作を発症するようになったのが小学4年生くらい。(のちに心因性ではないかと言われる)
いじめを受けて保健室登校になったのが中学1年生。
いろいろあって初めて自殺未遂をしたのが高校1年生。
最初に抗うつ剤を飲み始めたのが高校2年生。

それからずっと、薬を飲んだりやめたり、仕事を休んだり辞めたり、正常な状態が全く思い出せない程度には長い間、いわゆる「こころの病」と付き合っている。
とはいえずっとどん底なわけではなく波が大小たくさんあって、調子がいいときもそれなりにあるので、その場しのぎでのらりくらりとやり過ごして今まで来たような感じ。

ここ5年ほどでようやく相性がよいと思えるお医者さんと会えて、薬の量もある程度固定されて、年単位で見れば小康状態がそこそこ続いている。
今の安定した状況になるまでいろいろあって、各所にたくさん迷惑をかけたので(今もかけてるけど)、相性のいい医者と薬に会えて本当によかったとわたしは思っている。

でも、両親は今の状態を快く思っていない。
それは当然だ。いい年した娘が仕事に復帰する見込みもなく、日々ぼーっと過ごし、たまに寝込み、趣味に勤しんだり近所をふらふらと散歩するだけの穀潰しになってしまったのだから。
数年前のろくに口も聞けず目も虚ろで突然泣き出したり暴れたりする状態と比べたら、今は歓談だってできるし家事も率先してやって、少なくとも家族の負担をなるべく減らそうという意思はあるので、かなり好転していると言っていいのではないかと個人的には思っている。
なのだけど、なまじ楽しく会話ができるようになったが故か、いつまで経っても終わらない通院と服薬に親が不満を隠さなくなってきた。
わたしが今まであまり言わずにいた不調を素直に伝えるようになって、1年ほど前までは普通に心配してくれていたのだけど、最近は「薬のせいじゃない?」と冷たく言うようになった。
実際、薬の副作用で胃腸の調子が悪くなったり朝ぼーっとしたりはあるので一概にとばっちりというわけではないし、あまりにも頻繁に体調が悪くなるもんだから辟易としてくる……とまでは言わずとも、心配するのがちょっと面倒になるのも理解できる。公的な支援を利用して経済的負担はかなり抑えられているとはいえ、年単位で通院していればちりつもだ。
でも「〇〇病院(通っている心療内科)行ってくるね」の一言で不機嫌になられるのは困る。かと言って行先を告げずに出かけるとそれもそれで怒られるので八方塞がり。

この親の態度によってじわりじわりと心が摩耗していくのを感じる。申し訳なさと不安感と焦燥感が鉛になって胃に居座る。
現状でなんのうしろめたさもないほうが珍しいと思うのである意味正常な反応ではあるけど、これでは快癒のしようもなく平行線もしくは消耗戦だ。

今日も通院。
なにか、自分も周りもいい感じになる糸口が見つかればいいけどな。


2023/01/06 16:30 追記
体調不良に対する親の態度の部分、長年不調を言わずに我慢していたのをここ数年素直に言うようになったので、親からは「今の薬を長く飲むようになってから不調を訴えるようになった」と見える。これは当然の反応かもしれない……と読み返して気づいた。
ごめん親。
相手の視点に立つって、頭では気をつけていても難しいね。
気づけてよかった。

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