好きなこと、返しのコトハテナ
「好きなことって何ですか?」
に対してぱっと答えられない自分がいました。
そんな「好きなことが思いつかない」に対して無意識に抱いていた勘違いについて考えています。
これまでに、好きを見つけるヒントは得られました。
6回目となる今回は前回に引き続き
「好きを伝える」際の勘違いについて考えていきます。
テーマは
「返し」
です。では早速。
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今回の結論は基本的な所に着地しました。
好きなことを話すのはあくまでも相手を知るためのツールである、と結論に至った前回。相手も同じように好きであればラッキー!くらいの感覚で考えておく方が気兼ねなく好きなことを言えるのではないかと思ったんですね。
と言うことで、ものは試し。
妻を相手に私の好きなことを伝えてみようとしたのですが、ここで思わぬ抵抗が待ち受けていました。
それは
妻はこの話、あまり興味ない話だよな...。
と興味がないことを自分が悟っていたことです。
前回の記事中で「相手が興味を持っていなさそうと感じると、それが話せるボーダーラインを上げてしまう」と書きました。
そうならないために、
好きなことの良さを伝えようとするのではなく、自分が感じた「楽しい・面白い」を話してみること、それを相手を知るためのきっかけくらいに考えること。
と自分なりの答えを出してはみたものの、妻に試してみたらこの始末です。
楽しい所を話そうとしたけど、ダメじゃんとなってしまいました。
...、…、...。
き、きっと...、ここに何か勘違いがある...。
そう思って、よ~~く考えたところ…、
自分の好きなことが相手にとって面白い話とは限らない。
に着地しました。
(よーく考えて、それか!!)
い、いや…、汗々...。
例えば、私が好きな写真散歩。
「朝方、外壁にとってもいい光が差し込んでてね、思わず撮ってしまったんだよ!」
なんて言おうものなら、
「へぇ~。そうなんだ。良かったね。」
で、即終了。
場合によっては、もっと短い。
「はぁ...。」
で終了です。
The End
そんなん反応きたら、ぶはぁー!!っと吐血じゃ~。
(イメージです。漫画の見過ぎです。)
前回の勘違いで
「好きなことの良さを伝えようとしていた」
を挙げましたが、まさにこの話の振り方、
「朝方、外壁に…(略)…、思わず撮ってしまったんだよ!」
がそれに当てはまってました。
つまり、私がしていたのは、
「コト」を伝えようとしている。
っていう勘違いでした。
良いと思ったコト
楽しいと思ったコト
面白いと思ったコト
「コト」とは事柄。いわば出来事。
コトを主体に置くとその出来事を伝えようとしてしまいます。
これはニュースのような伝え方とでもいうべきでしょうか。
(ニュースにはニュースなりの型はあるが...。)
お腹が痛くなるほど笑える話だったり、相手も自分と同等に好きな話であれば盛り上がるかもしれません。しかし、自分本位な出来事を伝えても快い反応が返ってくるとは限りません。
ではいったい、何を伝えるべきなんでしょうか。
「朝方、外壁にとってもいい太陽の光が差し込んでて、思わず撮りたくなったんだけど、そんな光を見るとなぜか気分が上がるんだよね~。その辺の風景見て気分上がるって、そんなことある...?」
「いやいや、そんなことなくない?」
...、…、...。
うん、やっぱり質問だわ…。
伝えるに加えて、質問だ…。
結局、会話はキャッチボールなんだ…。
例え、相手がマイナスな反応でも、反応があるってことはキャッチボールが成立している…。
「好きなことは何ですか?」と聞かれても
答えるべきは、その回答と質問なんだ…。
(TPOによりけり)
私は、「好きなことは何ですか?」と聞かれた場合、真っ当な答えだけを伝えようとしており、会話につまづくことが多かったため、自然に好きなことを言うのを避けるようになっていたように思います。
それが、ぱっと答えられなかった根本的理由でしょう。
「好きを伝える」際の勘違い、返し編。
会話の基本中の基本。キャッチボールを忘れない。
ニュースのように出来事だけを伝えるのではなく、出来事と質問を返す「コト+ハテナ」を意識する。です!
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