ブラブラ執筆「113という数字が意味するもの」
皆さんは113という数字を聞いて何を思い出しますか。
今回取り上げるのは、全部で118個あるうちの113番目にあたるものです。
これで分かった方は科学好き。
そうヒントは科学です。
その科学を研究している施設へ仕事の打ち合わせに行くことになり、その道中に出会ったいいなをiPhoneでパシャパシャしてきたので、科学とともにブラブラ散歩を書いていきたいと思います。
と言ってもブラブラ散歩はその施設に向かうまでの道中なので、ほんの15分程度の時間でした。
しかし、この15分という時間も113の寿命と比べたら、気の遠くなるような時間です。
113は約1/500秒しか現存しないと言われています。
誕生してから、0.002秒後には崩壊してしまう。
そんな儚い特徴を持っています。
しかも、誕生のためには400兆回衝突させて僅か3回しか誕生しなかったという気の遠くなるようなものです。
そう、113の答えは
原始番号113、元素記号Nhのニホニウムです。
H(水素)、He(ヘリウム)、Li(リチウム)、Be(ベリリウム)…ってやつですね
光あるところに影が立つ。
陰影が僕の心を掴むのは自分でもよく理解しているところです。ほんとこういった光と影に反応してシャッターを切ることが多いですね。
科学も大発見という光の裏には影の努力があるんですよね。科学は地道です。
科学には花もあります。
世紀の大発見という夢のような花。
このニホニウムは基礎研究分野における発見だったんですね。
この原子が発見されたことによって、僕たちの生活が大きく変わるのかというとそんな事はありません。
しかし、僕らの生活が少しずつ少しずつ発展してきているのは、こういった基礎研究やさらにその基礎研究をベースとして様々な研究を行っている人たちが、地道にわからないを明らかにしてきたからなんですよね。
すでに自然界に存在する元素は全て見つかっていると言われています。
新元素の発見は作ることで見つける時代になっているんですね。科学力がなければ見つけることができない時代です。
新元素の発見はそれまでロシアと欧米に限られていましたが、日本がアジアを含め初の快挙をなしとげられたのは輝かしい功績だなと思います。
これがニュースになったのは2016年11月の話ではありますが、この日本は今でも科学大国であることを忘れてはならないですね。
駅からこちらの施設までの歩道に原子番号が埋め込まれたプレートがありました。
ニホニウム通りです。
僕はショートカットしていますが…笑
原始番号が1から118まで埋め込まれています。
ちょうどニホニウムにたどり着くと施設の入り口です。
僕の専門は写真や映像などのクリエイティブですが、これから携わるであろう科学にワクワクしております。
生命誕生とか、宇宙とか、そんな話大好きなので。
科学のワクワクと相まって、なんだか散歩の足取りも軽やかなブラブラ散歩でした。
銀杏が見頃を迎えていました。
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冒頭写真:まと。
文中写真:まと。
ここまで読んでいただきありがとうございました。