
「凄い」という言葉。氷に妻。
にすいが氷を意味していると知ったとき「凄い」という言葉にとても興味を持ちました。
この記事は思いの丈をつらつらと書いたショート記事です。
にすいの意味を改めて調べてみました。
「冫」の字は冰(氷)の原字であり、水が凍って凝固した様子を象る。
偏旁では、左右では多く左側に置かれ、上下では多く下側に置かれる。意符として気候や温度の寒冷、または寒冷による水の凝固に関わることを示す。
「凄い」を分解すると「冫」と「妻」。
何度想像しても「妻が氷のようになる。」つまり、怒りを通り越して冷めてしまうほど怒りに満ちているとしか考えられません。凄く怖い。
改めて「凄い」の意味も調べてみました。
1 ぞっとするほど恐ろしい。非常に気味が悪い。「―・い目でにらむ」
2 びっくりするほど程度がはなはだしい。並外れている。大層な。「―・い人気」「―・いプレー」「―・い秀才」「―・い散らかりよう」→凄く[補説]
お、おぉぉぉ。
正直なところ「凄い」は2の意味でばかり使っていたので、1のゾッとするほど恐ろしいという言葉を見て、こっちがゾッとしましたよ。
例文の「凄い目でにらむ」を読むと、確かにこの意味でも使っているなと。凄いの意味…。ぞっとするほど恐ろしい…。
妻が凄い目でにらむ…。
考えただけで恐ろしいです。
いやいや、しかし、どうして氷に妻なんでしょうか。
語源が知りたくなり簡単にですが調べてみました。
〈前略〉「じかに」の意味を表す副詞「すぐ(直)」の形容詞化説。
度を越していることを表す「すぐ(過ぐ)」の形容詞化説や、古く、強く恐ろしいことを表した「しこ(醜)」に通じる説がある。
凄いの意味から「直」が影響しているとは考えられず、「醜」は意味が限られるため、度を越していることを表す「過ぐ」の説が妥当であろう。〈後略〉
妻の字はどこにもありません。
他のところも調べてみましたが、妻に関するものは出てきませんでした。
(もっと本格的に調べたら何か意味をつかめるかもしれませんが、今回はそこまで踏み込みませんでした。)
結局わからずじまいの「凄い」はなぜ「妻」なのか?
「冫」に「夫」と書いて「冫夫い」となるよりは「凄」の方がなぜか凄みの印象が増えるように思えるのは僕だけでしょうか。
いつの時代も、夫は尻に敷かれる方がちょうどいいってことなのかもしれませんね。
「凄い」から、そんなことを思うのでした。
凄い目でみられたくないので、妻には優しくしておこう。
***
Top画像:ストックフォト
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