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プロセカ映画『壊れたセカイと歌えないミク』を観てきたよ。の感想【ネタバレ有り】


『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』が公開されましたね。
みなさんは初日に観に行きましたか?私は初日アタック…が仕事帰りだとレイトショーしかなかったので土曜日に観に行きました。CDはモモジャン!ニーゴじゃなかったけど可愛いうれしい~!

ということでこんにちは、恋心ミルフィーユです。
プロセカ映画、実は全然期待していませんでした。「え?最初の映像化が映画?しかも新セカイと新ミク?え?なんか滑りそう」というのが映画化を見たときの第一印象だったので…。
全員の見せ場を作ろうとするあまり20人が広く浅くそれっぽいことをして、それっぽい壮大な話で、それっぽいエンドを迎えるだけの特に味のしない物語を正直想像していました。

だからこそ、この映画は予想外だったというか。いい意味で裏切られましたね。
これはプロジェクトセカイの映画であると同時に、プロジェクトセカイの映画ではない。あくまでも主役は初音ミク及びVOCALOIDであって、そしてプロジェクトセカイもその初音ミクが生み出したセカイの一つであるということが映画を通して伝わってきました。

今回はそんな映画の感想をネタバレ有りで語っていきます。よろしくお願いします。


キャラの実在性

https://youtu.be/PzgtKbdNqtA?si=YgZRoQ6s5kbGe5rqより引用

今回の映画の感想はプロセカ側とVOCALOID側で分けて書いていきます。

まずはプロセカ側から。まずとにかく思ったのは「実在性~~~~!!」ってことですね!
いきなり何言ってるんだって感じかもしれないけど、実在性を感じられるのはマジでかなり新鮮な体験でした。咲希ちゃんが歩いてる!動いてる!から始まり、見知った場所にキャラがいる感覚や、各キャラの小さな細かい動き、セカイ側のボカロ組の動き。どれを取ってもシナリオと立ち絵だけでは見れなかったものばかりだったので本当に新鮮でした。
ソシャゲのアニメはいつもそうなんだけど、最初に観たのが映画館というのもなんだか特別な感じがして、いつも以上に驚きを感じられましたね。

モモジャンが練習している風景の配信や、ニーゴの作中での動画が見れたのは本当に大きい!特にニーゴは絵名の絵と瑞希の動画はアプリ内だと基本見れないわけだから、映像化するにあたってどういう仕事をしてきたのか生で見れたのは本当に嬉しかったなぁ~。
こういう細かな描写でいつも見れなったものが見れるの、大好き!

https://youtu.be/MncYfHfs_VA?si=yiWTUH5TBJ8Mumhlより引用

ライブは個人的にはビビバスが一番好きでしたね。というかライブもいつもの3DMVではなく実際にどういう場所でどういったライブをしているかが全部見れたので本当に熱かった~!
ビビバス、歌声で殴るグループという意外実は特につかみどころがなかった(MVのように実際にバキバキ踊ってるイメージが無かった)だけに、こういった演出で普段歌っていたのか…と実際に知ることが出来たのはかなり嬉しい。

もうね~とにかくBAD DOGSがカッコ良すぎ。全身を使って演出していてMVとはまた違った一面を特に感じることが出来ました。この良さを言語化するのが難しいんだけど、見ればわかる。「見てこれ、俺のカノジョ💛」って冬弥を紹介したくなりました。カッコイイね、冬弥…。綺麗だね、冬弥…。可愛いね、冬弥…。

https://youtu.be/PzgtKbdNqtA?si=YgZRoQ6s5kbGe5rqより引用

ニーゴに関しては、まあある意味いつも通りかな…?
表に立って歌ったり踊ったりしないユニットだからいつも扱いに困ってるように感じてたけど、まあ~今回も大変そう!なんで着替えてセカイで歌ってるの?→知らん。もうここは半ば諦めてるというか、映画側も「4人のライブ映すのもなんか違うし今のうちに『みんなの歌で救われた人たちを映す演出』を挟んどこ!」っていうのが露骨に感じられたのが最高でしたね。

ところで映画、学年が進んでいない、Brand new your worldしていないせいでまふゆ家が映ったときは思わず叫びそうになりました。『傷だらけの手で、私達は』以降のえにゃとみじゅきが見たいよぉ~!って思ってたら、そもそも学年が上がってなかったし、まふゆママも出てきてしまった。
事前情報をわざとシャットアウトしていたせいで衝撃も倍!

ミクが主役の映画

この映画、言ってしまえばプロセカキャラ側は前述した『全員の見せ場を作ろうとするあまり20人が広く浅くそれっぽいことをする』立ち回りでした。よく言えば求められた動き、悪く言えば想像は超えてこない。
でもそれでも全然よかった、むしろそれで良かったと思えるのは、あくまでも主役は初音ミクであって、そもそもプロジェクトセカイそのものが初音ミク及びVOCALOIDによって生まれたコンテンツだからです。

VOCALOID及び初音ミクという存在は、数多くのクリエイターのおかげで成り立ってきました。『ボカロP』という方々によって初音ミクという存在は大きくなっていきました。昔はニコニコだけに生息するアングラ文化だったのに、今では当たり前のように身近にあるビッグコンテンツになっている。
初音ミクがクリエイターを生み、クリエイターが初音ミクに息吹を与える。
そうしてVOCALOID文化というものはこの約20年で目覚ましい発展を遂げていきました。

そしてこの映画がその集大成だと私は感じました。
映画の内容はまさしくこの歴史でしたね。初音ミク及びVOCALOIDによって進むことができたプロセカメンバーが、次は初音ミク声を広げるために立ち上がる。初音ミクがクリエイターを生み、クリエイターが初音ミクに息吹を与える。そしてその息吹を受け取った人たちが前へと進み、きっと次は広げる側になる。
あぁ、映画のテーマって、まさしく『ボカロの歴史』なんだなぁ…と。

めっちゃくちゃ失礼なことを言うと、私にとってプロセカにおけるVOCALOIDキャラは「オリジナルキャラ20人を引き立てる添え物」という認識がありました。プロセカの主役は5ユニット20人であり、あくまでも初音ミクたちはその人たちを支える存在であると。
でも違いました。映画を観て気づかされました。プロジェクトセカイはVOCALOID及びVOCALOID文化に対して最大限の敬意を持っていると。そしてその軸があるからこそ、この映画を作り、メインシナリオのアニメ化等よりも先に企画を進めることができたのだと。

またやろうかなプロセカ

ここ1年くらいプロセカから離れていましたが、最近の『傷だらけの手で、私達は』や、今回の映画『壊れたセカイと歌えないミク』を見たことによって、結構再燃の動きが出ていますね。
多分今回の映画ってそういう「特定ユニットは追ってるけど全体的にはびみょい」みたいな、浅瀬でちゃぷちゃぷしてる私みたいな人に向けた一面もあるから進級させてないと思うので、まんまと乗せられてみようかしら。

もう一回くらい観ておきたいし、また行こうかな~?でも見るならアフライがニーゴのときに行きたい!…ってなると、多分4週目とかになるのかな…?

…つら!!!!!!


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