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MATOI'sCAFE〜努力が報われなかったときの対処法〜

MATOI'sCAFEとは、2023年3月からはじめた無料のオンラインルームです。
毎月1回、zoomでひとつのテーマについて、現在はインタビュー形式でお一人おひとりのお話をうかがいながら行っている少人数制の座談会です。
会によりますが、内容を一部抜粋しご紹介致しております。
6月のテーマは
『努力が報われなかったときの対処法』
でした。
どんなにがんばってもうまくいかなかったときって、誰しも一度はきっとあるのではないでしょうか。
そんなとき、あなたはどうしていますか?
今回も参加者の皆さまのインタビューを通してさまざまな気づきと出逢えました。
内容の一部を抜粋してご紹介します。

*ー の後は主催者からのコメントです


Aさんの場合

仕事の中で自分が売りたいものってあると思いますが、そのときの話です。
自分のできることを語ったんですね。でも相手は「私に何ができるか」に興味はなく、「自分たちがどうなるのか」に興味あるんですよね。
つまり、私はメリットをたくさん語っちゃったんですね。だから肝心のベネフィットがあまり届かなくて、玉砕されたことがありました。
あれだけ準備してきたのに届かなくて、もう心は本当に音を立てて崩れ去る感じでした。
でも、やってきたことは無駄だったかというと、その人には叶わなかったのですが、次のお客様のための勉強の場だったんだなって思えました。
要するに捉え方なんですよね。
あの悔しい思いを二度としないために考えさせられた出来事だったなって思ったんです。
なので、努力が報われないときの対処法は、捉え方次第というか。
この出来事って自分になぜ起きたのかと考えたときに、おそらくそれは必然だったのだなと感じました。

ー なるほど。ベネフィットではなかったとはどうやって気がついたのですか?

買ってもらえなかったからですね。
つまり売れないとは相手に響いていないわけで、相手にとって欲しいものではなかったということですね。

ー 自分ができることと、相手が求めていることって違うことありますよね。

はい、むしろ違う方が多いと思います。

ー 相手が求めていることが自分の得意ではないことだったら?

まったく分野が違えばお手上げなのでできないことは「できない」と伝えますが、やったことはないけれど自分の中の何かを組み合わせたらできるかも知れないと思えばたとえハッタリでも「やれます」といいます。
嘘はつかないけれど、ハッタリはありだと思います。
ハッタリをいったことによって、自分が努力してレベルを上げようとする。自分の成長にもつながるんですよね。

ー そうですね。もう無理だって思っているとその先へは進めないけれど、いけるかも?と思った瞬間からいける方向へ気持ちもからだも動くんですよね。

確かにそうですね。難しいって思った瞬間に脳って思考を止めちゃうんですよね。「難しいといえば脳が止まる」ならどういえば止まらないのか?について「奥が深い」といえば思考は止まらないよねと、昔話していたことがありました。難しいだと突き当たってしまうけれど、奥が深いということはまだまだ先があるということ。
ことばの使いようで捉え方って変わるなって。
他にも、「今日一日疲れた」ではなく「今日も一日充実していた」とした方がゆっくり休めるなって。

ー なるほど~。疲れた連呼してるなあ。
これからは充実したといいます。

Mさん:ハッタリに向かって努力したものの追いつかなかったり怖気付くときがもしあったらどうやって対処していますか?

怖気付くことあります!
だんだん日が近づいてくると落ち着かなくなります。そんなとき二つやっていることがあります。
ひとつは迫ってくる日を変えることはできないので、自分の状態を紙に書き出します。感じていることや不安に思っていることとか。そうすると今の自分の状態を可視化できるので、そうやって自分の状態を確認します。
もうひとつは人に話します。いわゆる相談なのですが、これまでに似たような思いを経験している人や、仕事仲間に話すと何か落ち着くというかヒントをもらえるんですよね。

ー それは実践しやすいですね!ありがとうございます。

Mさんの場合

二つありまして、ひとつはAさんと同じように仕事で準備をしてきてプレゼンもしたけれどコンペで採用されなかったときとか、これまでここにかけてきた時間や労力はどうしたものかと思ったりします。
でも、周りの方から
「話し合うこと、一緒に考えを巡らせたプロセスから気づきをもらい、他の様々な仕事につながっていくと思うからよかったんじゃない」
というようなお声がけをいただき、私自身も気持ちを切り替えられましたし、今後も屈せずチャレンジしていこうと思えたのがひとつです。

もう一つが、ちょっと表現が難しいのですが、努力が報われる行動をできない自分に対してどうしたらいいかなと思いました。
例えば、私は10年以上二足の草鞋を履いて仕事をしているのですが、当初は一つのエキスパートになることが主流の時代で、二足の草鞋はどちらもプロとしてみてもらえないんじゃないかと思っていました。
そこで、とにかくいろいろな研修とか学びに時間もお金も相当かけました。でも、ふと自分の行動が学びばかりに費やされ果たしてそれをアウトプットできているのか、学んだ分誰かのお役に立てているのだろうか、と自分が報われるようにできていない歯痒さを感じました。
そこに対する対処法はできてなく、おそらく「ただアクション、行動せよ」ということだと思うのですが、いまだできていない自分がいます。

ー お気持ちとてもわかります。学びって自分が不安だからするんですよね。それは自分を安心させるために必要だと思います。でも、学びは逆に終わりがこないんですよね。だから学び終わったらではなく、学びながらお伝えしていくのでいいんじゃないかなと思います。

Cさん:これだけやったのにって私もたくさんありますよ。最近もありましたし(笑)
何か変化しようとするときは、必ず1回落ちる。自分の意識が高くなったときには、これでもやるんですかというような問題が目の前に来るんだな思います。そんなときは負けてられるかって奮起してます(笑)
本当にモノの見方ですよね。だから落ちるというのはいいことなんだと思ってます。

あとね、私「足りない足りない」と思っていたんですね。どれだけがんばっても自分を褒めてあげれていなかったんです。
足りないというのは自分が足りていないという勝手な思い込みだったんですよね。
だから今は「余ってる余ってる」って思うようにしました(笑)

ー 余ってる余ってる、いいですね。Mさん、ありがとうございました。

Cさんの場合

自分がスタッフに対して熱弁していたとき、まったく響いていない、届いていないと感じたときの虚しさ。
自分の想いや価値観と違うとき、それを事前に確認していなかったのがよくなかったなと気づきました。
目の前の人は何に対して価値があるのか、この人は何を大切にして生きているのか、ということを事前にヒヤリングして話を進めないと無駄だったなあと。

ー つまり今は事前にヒアリングするようになったということですか?

そうですね。話をするときに相手に話してもらい、深掘りしてその人の価値観や嗜好を知るように心がけているうちにだんだんとわかるようになってきました。

ー こちらが話す前に相手の話を聴くようになったということですね。

はい。それがめちゃくちゃ大事だったということに気がつきました。
せっかちなので、自分がいいと思うものを相手もいいかと思いついつい話しがちなのですが、実はピントがズレてるというね。

ー 原因を探る姿勢が大切ですね。Cさん、ありがとうございました。

Tさんの場合

努力が報われなかったのは二つですね。
ひとつは会社員時代。どんなにやっても認めてもらえなかった。
もうひとつはダイエット。あれは報われないね(笑)
私は努力が報われなかったときに何をしてきたかというと、逃げてましたね。
飲む、食べる、寝る、そして忘れる。
だから今日は皆さんのお話を聴くつもりでまいりました。

ー 本能で生きてますね!

落ち込むことはありますけどね、相対的に私幸せだなあって思います。
皆さまのお話にもとても共感します。
すべてが自分の糧になっている。起こるべくして起こっている。
そしてそこからどう見方を変えるのかで自分自身の受け止め方も変わるんだなと。

ー パッションを感じます。ありがとうございました。

座談会を終えて

今回は話がたくさん広がり、まさに座談会のあるべき姿でした。
なのでここに書けないこともちらほら(笑)

報われないときの対処法とは「報われるか報われないか」に争点がありますが、皆さんのお話を伺いそもそも「報われるか報われないか」は大したことではないというのがわかりました。
目の前に起こった事象が自分にとってどうなのか、客観視する力の大切さ。

自分で決めたゴールに辿り着かないとき、悲しみと疲労感だけが残る。
そう思えばその通りになる。
生きている中で自分の思い通りになることなど、ふり返るとない方が多かったかも知れない。
思い通りにならないのが常ならば、思い通りになったときの喜びはひとしおだ。同時にたまたま偶然訪れたと思うゴールは本当に偶然だったのかといえば、それは努力の賜物なのかも知れない。

努力というのは報われるか報われないかではなく、偶然を必然に変える根源なのだと思う。
人生においてめざすゴールはいくつもある。
そのたった一つを叶えれば、それは努力が報われたと思っていい。

毎回、掲げたテーマ以上の気づきを参加者の方にいただいています。
このカフェを開いて本当によかったと参加してくださっている皆さまに心から感謝いたします。


いかがでしたでしょうか?
座談会は1時間でありながらとても有益なお話を伺えていると感じています。
このまとめ記事は抜粋ではありますが、誰かの何かの気づきになれば主催者として光栄です。

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