『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい』
写真家 森山大道さんが描かれたドキュメンタリー映画です。
『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい』
監督・撮影・編集:岩間玄
元々は、そこまで森山大道さんに興味はありませんでした。
でも、やはりこの映画は観ておきたい、と上映が終わるギリギリのところで
観に行くことが叶いました。
最初の30分くらいは、ちょっと違和感がありました。
作られている感を覚えてしまったのです。
でも、後半になるにつれ、徐々に引き込まれていきました。
写真集を作っていくシーンは、映画「つつんでひらいて」の時のように
簡単ではないこだわりがたまらなく刺激的です。
そして、森山さんに感じたのは、「本当に写真が好きなんだなあ」ということ。
「カメラはコピー機でしょ」
それは私も近い感覚があり、たまたまカメラだった、というもので
つまりは表現したいものが目の前にあり、そこにカメラがあった、という感覚です。
森山さんはすごい写真家だと思いますが、すごい、とは一体なんなんだろうか。
そこにはご自身の想い、感覚、それがカメラを通して表現するできている、ということ。きっとそんな単純なことなんじゃないかな、と思うのです。
この映画を観終わって、最初に感じたのが
「写真を撮りたい」
と思ったこと。
あ〜、この感覚。
この感覚がどうしようもなく好きで、だから私は写真を撮っているんだなあと
改めて感じさせてくれた時間でした。
森山さんの写真を改めてゆっくり拝見したいと思います。