新代表挨拶 三田祭に向けて
こんにちは。一橋大学経済学部2年の森藤啓介と申します。私自身、noteへの投稿は2度目となります。実は本年9月より学生団体まといの代表を拝命しましたので、改めて今の率直な気持ちを述べたいと思います。
何のために下北山村で活動するのか
先日、同じ大学に通う親しい友人から、こんな質問をされました。
「住んでもいない、これから住むわけでもない、何のゆかりも無い地域で、東京の大学生が活動する意味なんてあるのだろうか。むしろお世話になるだけで迷惑ではないのか。」
この質問に明快な返答ができなかった私は、とても悔しかった。自身の愛する「まとい」を直接否定するような発言に、ロジカルに反論することができなかったのですから。
この友人の質問は、しばらく私を苦しめました。夜中に布団の中で考え込むこともありました。自分達がしてきたことに意味はあるのか、それはまといのみならず、自分自身の存在意義に関わる問題でした。
正直、現在も自分を完璧に納得させる答えには至っていません。しかし私の心の中には、一つだけ譲れないものがあると気づくことができました。それは「地域」と「下北山村」が自分の中では別次元の存在であることです。
私が人生で下北山村を訪れたのは、合わせて5回です。関係人口だなんてお世辞にも言えないくらい少ないかもしれません。しかし、その5回の訪問で、私は下北山村に住む様々な方々の率直な感情に触れることができました。ある方はかつての下北山村を懐かしみながら、昔の思い出話を語ってくれました。またある方は、まといメンバーが揃って集合に遅れてしまった時に、母親のように叱ってくれました。
「地域」と言われて考えるのは、豊かな自然であったり長閑な田園風景だと思います。しかし私は「下北山村」という言葉に、様々な村民の方々の表情や、かつてして下さったコト・話が次々に脳裏に浮かぶようになりました。これはたった5回、されど5回の訪問の中で、村の方々が親身に私達に付き合ってくださったことの結果であり、私が得た最高の経験・糧です。もはや下北山村は私の中で「地域」という括りではなく、初代まとい代表の松村さんも言っていた、まさに「第二の故郷」です。
地域活性化・地方創生が叫ばれるようになって久しいですが、まといでの活動を通じて、どんなレンズでそれぞれの地域に関わるのか、というのは非常に重要な問題だと考えるようになりました。「過疎地域を救いたい、だからこんなことをする」というような、ひどく抽象的な課題解決は所詮偽善に過ぎません。その場所との間にストーリーがあって、色んな顔が思い浮かんで、、そうやって初めて本当の意味で地域と関わることができるようになる。少なくとも自分の中でそのような一つの信念が確立しました。今までの私は「地域活性化」という大まかな括りでまといの活動を捉えていました。でもそんな上から目線的な思考法よりも、第二の故郷、下北山村でたくさんの村民さん達と関係を紡ぎながら、大学生ならではの新しいストーリーを村と一緒に創っていくことの方が、絶対に楽しいと思います。
大好きなあの人たちと、大好きな場所で、一緒に活動するのが幸せだから。そんな単細胞な活動理念こそが、先の友人の質問へのできる限りの答えです。
次に、今月下旬に迫ったまといの三田祭企画の紹介をさせて頂きますが、これは「大学生による地域のPR活動」とは私は捉えてほしくないです。まといに無償の愛を振りまいてくださった村の方々への感謝の気持ちを、メンバー皆で形にする瞬間なのです。
まとい、三田祭に出店するってよ!
来たる11月の20〜23日。慶應義塾大学の学園祭である三田祭に、学生団体まといが「ここ奈良cafe下北山」を出店します。
コンセプトは、「五感で感じる下北山」。ジャバラや下北春まななど特産品を使用した料理を提供するカフェと、村の紹介展示を行う予定です。
今回の三田祭参加に際して、村内のたくさんの事業者さんにお世話になりました。実際の村民さんの声を聞けたからこそ、都内では絶対に出会えない展示ができているはずです(なんとツ◯ノコも参戦するとかなんとか)。普段からよくしていただいている村の皆さんに、感謝の気持ちを込めて楽しみたいと思っています。
まといに興味がある方、村に興味がある方、圧倒的な世界観を楽しみたい方、お気軽に覗きに来てください!
まとい一同お待ちしております!!
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